モノづくり

2024/07/23

静岡県掛川市立倉真小学校・富山県上市町立南加積小学校にて
ICTを活用した遠隔授業「新しい体育服を考えよう」を実施

当社は2018年度より、静岡大学及び一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」と協力し、スポーツ人口の拡大と地方・離島の学校における教育格差の解消を目的としてICT(Information and Communication Technology)を活用した遠隔授業に取り組んでいます。

「新しい体操服を考えよう!」をテーマに、今年度は、6月13日(木)に静岡県掛川市立倉真小学校の6年生6人(1回目)、7月12日(金)に富山県上市町立南加積小学校の6年生20人(2回目)を対象に授業を行いました。

それぞれの学校の子どもたちが、自分たちが着ている体育服の課題や、困っていること、それに対する解決案などの発表を行い、当社のマーケティング部社員が講師として素材やデザイン面など、様々な角度でアドバイスをしました。

静岡県掛川市立倉真小学校の子どもたちが一人ひとり発表する様子

富山県上市町立南加積小学校の子どもたちがグループで発表する様子

以下、小学生のアイデアと講師のコメントを紹介いたします。

・静岡県掛川市立倉真小学校

(小学生)「体操服はいつも汗の吸収が遅いので、生地を薄く、通気性が良いものにしたい。学校の近くに沢山の山があるため、服の色を緑にした。」
(講師)「通気性のいい素材、コットンやリネンなどを使うと、水分を素早く蒸発させ、夏でも快適に着用することができる。色は小学校の環境に合わせて緑に変えて、自然を感じられるいいアイデアだと思う。」

・富山県上市町立南加積小学校

(小学生)「今の体操服は夏に着ると暑くて動きにくい。色を濃く、透けないようにし、冷感生地を使うことで、触り心地よく動きやすい体操服にしたい。」
(講師)「冷感素材は現在注目されている素材で、布団のカバーや服に沢山使われている。トレンドに敏感であることはとても良い!剣岳をイメージとしたデザインや襟を曲げると雪化粧の模様になるところは、地元愛が伝わる素敵なアイデアだと思う。」

また、その後の質疑応答では、

(小学生)「デザインをする上で、大変なところは何ですか?
(講師)「お客さんがどのようなデザインが好きなのか、どのようなデザインがいいデザインなのか、すべて正解はない。その中でもデサントらしさを考えながらデザインしていくことが大事。」

(小学生)「この仕事で一番大切ことは何ですか?」
(講師)「選手やお客さんが喜ぶことが一番大事です。沢山の選手をデサントが支えているので、選手が戦う時に、一秒でも成績が伸びるようにするため、商品の機能がとても大事。また、トップアスリートとのかかわりができることが仕事の楽しいところであり、誇りある仕事だと思う。」

など、モノづくりに関連した質問が多く出ました。

授業後には子どもたちから、
「自分で考えたアイデアを、相手に向かって伝えることができて良かったです。デザインを考えることが楽しかったです。」
「今回の授業で勉強したことがたくさんあり、この授業をやってよかったと思いました。」
などの嬉しい感想を頂きました。

今年度はあと2回のICT授業を開催予定です。