論説・コラム
2025年4月3日[1面]
地域で発生した災害を分かりやすく伝え教訓をつないでいく活動や施設を国が認定する「NIPPON防災資産」。「3・11伝承ロード」(青森、岩手、宮城、福島)や「黒潮町の防災ツーリズム」(高知)などが認定されている▼認定の関係者が集まった2月の会議を踏まえ、国土技術研究センターが人や施設の連携を促す役割を担うことになった。災害を自分事にしてもらい避難につなげるためにもセンターの役割は大切になるであろう…
2025年4月2日[1面]
過ごしやすい陽気になってきたかと思えば、1日は真冬の寒さとなった地域もあり驚かされた。寒暖を繰り返すのは春の常だが、体調を崩さないよう注意したい▼この時期に天候が良ければ楽しみなのはお花見。きれいな桜を見ようと景勝地などに多数の花見客が訪れる。昨年よりも5日早く開花した東京都内では、目黒川沿い(目黒区)や千鳥ケ淵(千代田区)で見ごろを迎えているようだ▼春の風物詩として人気の桜も人間と同じように病…
2025年4月2日[12面]
スコープ/首都高速道路会社、中央環状線全線開通10年・経済効果年間8200億円
首都高速道路(首都高)の中央環状線が3月7日に全線開通10周年を迎えた。中央環状線は葛西JCT(東京都江戸川区)から大井JCT(同品川区)までの延長約47キロを、都心を囲むように配備されている。整備を巡っては環境問題への対応や技術的挑戦など、区間ごとに異なる苦労があった。開通後は渋滞解消や交通利便性の向上で大きな経済効果を生んでいる。 首都高は、都心の一般道の渋滞緩和を目的に計画され、1964…
2025年4月1日[1面]
駿河湾から静岡県の内陸部を想定震源域とするマグニチュード(M)8クラスの東海地震は、南海トラフ沿いで想定される大規模地震の一つ。この地域では1854年の安政東海地震の発生から現在まで大規模地震が発生していない▼20代前半まで同県内で過ごした。長年にわたり地震・津波を想定した避難訓練が定期的に実施されており、小学校の児童は防災頭巾をかぶって集団下校するなど、大人から子どもまで災害への危機意識が高い…
2025年3月31日[1面]
直木賞作家・山口瞳さんの作品には、自らの経験からサラリーマンの心得などをつづったエッセーも多い。そんな中に新入社員へ向けた「十二章」がある▼伝えたい教訓の一つは、会社に入ったら勉強しなくてもいいといった考えを持たないこと。要領良くやれば何とかなると思うのは甘く、〈社会生活はもうちょっとオッカナイところだと承知してほしい〉(『新入社員諸君!』角川書店)と厳しくも熱いエールを送る▼本紙が主要ゼネコン…
2025年3月28日[1面]
東京都心では桜の開花が24日に発表された。例年は開花から満開になるまで1週間程度が目安だが、今週は春本番を通り越え初夏の陽気が続いたため、開花から1週間を待たず満開になる可能性があるそうだ▼4月上旬…
2025年3月28日[14面]
建築へ/都内で大阪・関西万博シンポジウム、4氏が「建築の役割を考える」テーマに
大阪・関西万博に多くの建築家が関わっているが、議論をしたり意図を表明したりする場は少ない。そこで万博の会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介氏が議論の場としてシンポジウムを企画。万博に関わってい…
2025年3月27日[1面]
小学校の教科書にも載る「さよならの学校」は、白い杯のような花を咲かせる泰山木(タイサンボク)を巡る祖父と孫の物語。木の根元に毎年プレゼントを置いてくれた祖父は、亡くなる前にその泰山木をプレゼントした…
2025年3月27日[18面]
プロジェクト・アイ/内神田一丁目計画、飛来・落下防止対策に万全期す
◇設計=三菱地所設計、施工=大成建設 東京・神田エリアの新たなシンボルタワーとなる「大手町ゲートビルディング」の建設工事が春から最盛期を迎える。敷地南側に面した日本橋川や真下を走る首都高速道路を挟…
2025年3月26日[1面]
広島駅の新しい駅ビル「minamoa」(ミナモア)が24日に開業した。同駅の建て替えは60年ぶり。旧駅ビルの解体から約5年間かけて装いを一新した▼JR西日本の駅では大阪、京都両駅に次ぐ規模。中四国初…