普段の持ち物にも合わせやすい扇子ケース。各地の産地に保管された生地見本を再利用してつくりました。生地の取り方により、柄の見え方に個体差があります。ケースのみの商品です。扇子はついていません。
生地について
福岡県の筑後地方を中心に発展してきた伝統工芸である久留米絣。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を括り(くくり)、染める、先染の織物です。日本の重要無形文化財に指定される久留米絣ですが、戦後以降に洋装化が広まり、和服を着る機会も少なくなった現代では私たちの生活から遠い存在へと変化しているのが現状です。現在は職人の高齢化や若手不足により、織元の数も10年前と比較して3分の2以下と減少傾向にあります。
STORE ORIGINAL PRODUCTS
使いたいときに取り出しやすく、隙間に収納しやすい扇子ケース。
京都店スタッフ 門脇
D&DEPARTMENT KYOTOで販売している念珠と扇子のケースを作って欲しいとのことで開発しました。ライフストックのバッグにはできないような小さな布や商品を作る際に出る残布を活用しています。
扇子入れは小さい面積でも生地の特徴がわかり、手の仕事を感じられる福岡県久留米市を中心とする周辺地域で生産されている久留米絣の生地を選んでいます。暑い時期に持っていても爽やかに手に馴染み、風合いの良さを感じることができます。シャープなデザインにするため、四角にこだわりました。角を少し丸くすれば縫製が楽になると縫製の方に言われますが、角はしっかり出して欲しいと何度かやり直しをお願いし、オリジナルの型の扇子ケースに仕上がりました。使いたいときに取り出しやすく、隙間に収納しやすい扇子ケース。趣のあるものが多いですが、普段の持ちものと合わせても違和感なく、安心して扇子を持ち運ぶことができます。日本の伝統的な織物を身近に使って欲しいと思います。