昇苑くみひものもののまわり

時代を越えて組み継がれる、暮らしの中の伝統工芸

組紐は、「結ぶ」「束ねる」「繋ぐ」など資材としての要素を持ち、縄文時代から私たちの暮らしに存在しています。仏具や刀を下げる紐として武具などにも使われるようになると、装飾性が求められるようになり、用途の広がりや時代の変化ととも発展してきました。

 

そもそも組紐とは、編物や織物と同じく糸で構成される技法のひとつで「組物」に分類される日本の伝統工芸品です。基本的な組み方だけで約40種類、模様などを含めると3000種類以上あるともいわれています。

「昇苑くみひも」は、和装の帯締めを中心に製作する工房として、1948年に京都府宇治市にて創業。その後、和装文化の衰退や生活様式の変化に伴い、キーホルダーやグラスコードなどの生活雑貨も製作してきました。

 

「新しい依頼に対し、まずは一度方法を考えてみる」という柔軟な姿勢を大切に、アパレルやアウトドアメーカーの商品開発にも協力しながら、時代に合った組紐の在り方を提案。紐を組む楽しさや組紐の魅力を伝えるため、50年に渡り組紐教室を実施。地域の方を中心に技術の継承にも取り組んでいます。

 

今回の企画展では、「組むこと」に焦点を当てて、昇苑くみひものものづくりを掘り下げます。現代の暮らしのあらゆる場面でも使われている組紐の技法。私たちの身の回りにある組紐に目を向け、組紐の可能性をみなさんと一緒に考える機会にしたいと思います。

昇苑くみひものもののまわり

日程
2024/6/21(金)~7/29(月)
時間
10:00~18:00(水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

昇苑くみひものもののまわり

昇苑くみひも

創業60年余り、京都府宇治市にて工房とお店を構える。和装小物の製作に始まり、現在では組紐を使ったアクセサリーやインテリアなど様々な商品を製造し販売。糸の染め・組み・仕上げまでを全て自社で一貫して行う。他業種との協同も積極的に行い、現代における組紐の在り方・可能性を広げつづけている。

 

昇苑くみひも