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当社は引き続きネットワーク技術に関する研究開発プロジェクトを推進することで、ネットワーク技術の発展に寄与してまいります。

Simple Network Monitoring for Event Detection in Network Traffic Traces

トラフィックトレースによるイベント検出のためのシンプルなネットワークモニタリング方式

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イントラネットセキュリティにおいて,ネットワーク内のデバイスの挙動を正しく監視し理解することは非常に重要ですが,デバイスの挙動の多様性の大きさから,適切な監視自体が非常に困難な課題となっています。
この課題に対し,我々は許容できるコスト内で妥当な範囲の挙動の監視を
実現するためのシンプルな監視モデルを提案しています。

Societal Model for Internet of Things(IOT)

セキュアなIoTのためのソサイエタルモデル

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IoTの普及はセキュリティに関するパンドラの箱を開けました。
今やIoTデバイスはどこにでも存在し、その多くは本質的にセキュアではありません。IoTデバイスは社会全体に対するセキュリティ上の大きな脅威となっています。
IoTデバイスをセキュアに使用するために、我々はソサイエタルモデルというセキュリティ組み込み型のシンプルなデバイス運用モデルの開発に取り組んでいます。
これまでに,ソサイエタルモデルの要件を検討し、インターネット標準のネットワーク管理フレームワーク内の既存技術によってモデルが実現可能であることを実証しました。現在は、より実用的なプロトタイプの実装を開発中です。
本研究プロジェクトのこれまでの成果は以下の論文で発表されています。
Feasibility of Societal Model for Securing Internet of Things
Hiroshi Tsunoda, Rodrigo Roman-Castro, Jaier Lopez, and Glenn Mansfield KeeniKSII, Transactions on Internet and Information Systems, Vol.12, Np.8, pp.3567-3588, Aug. 2018

Visualization of SDN-Based Intranet Topology

SDNベースのイントラネットの構成可視化

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SDN (Software Defined Networking)技術を採用したネットワークでは、管理者が動的にネットワーク構成を変更することができます。そして、ネットワークの管理と監視システムはそのような動的に構成されるネットワークに適切に対応できる必要があります。我々は、SDN技術を利用して構築されたイントラネットの構成を効率的かつ精確に監視し可視化する機構の開発に取り組んでいます。
 
本研究プロジェクトは令和元年度KCみやぎ産学共同研究会の支援をいただきました。
令和元年度KCみやぎ産学共同研究会 (実行・成長型)
中小企業におけるイントラネットの仮想化を見据えたセキュリティソリューションの開発
(運営者 東北工業大学 角田 裕)
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/shinsan/kc-miyagi.html

High Availability of Network Monitoring Systems

高可用型ネットワーク監視システム

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ネットワークの監視はネットワーク管理の必須要件です。高いセキュリティレベルを要求されるネットワークにおいては、ネットワークの一部で障害が発生したとしても、そのネットワークを監視するシステム自身は動作し続ける必要があります。
我々は,広域分散型のネットワーク監視システムにおいて、障害の際にもシステムが最小限の中断で監視動作を継続できるようにすることを目指して、様々な構成要素における障害の影響を検証しています。
本研究プロジェクトは令和元年度みやぎ中小企業チャレンジ応援基金事業の支援をいただきました。
災害時にも頼れる確かなネットワークセキュリティソリューション NetSkateKoban HA の開発
https://www.joho-miyagi.or.jp/wp-content/uploads/2020/04/R1saitakukigyo0.4.pdf
また、本研究プロジェクトの成果の一部は下記の学会で発表しています。
多層構造の広域分散型ネットワーク監視システムの可用性に関する検討
角田 裕, キニ グレン マンスフィールド
電子情報通信学会技術研究報告, Vol. 119, No. 196, CS2019-58, pp. 61-64, 2019年9月

Security and Privacy Awareness: for Software Creators and Users

ソフトウェアの開発者とユーザに対するセキュリティとプライバシーへの認識

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IT技術は社会の広範囲に及ぶ影響を与えており、そのセキュリティとプライバシーの側面が重点的に精査されているところです。
このプロジェクトでは、特にインターネットとそれに関連する技術の発展に注目し、今までに技術革新がどのように進んできたかを振り返りました。新たな技術を生み出してきた開発者の間でセキュリティへの認識が欠けていたのは明らかです。
技術やその技術を活用したアプリケーションは、最低限の規制の下で成長してきました。我々の社会は巨大な情報のプールを有しており、その情報のセキュリティやプライバシーに対する保護は十分ではありません。我々は、この現状を改善するために、社会的なチェックやバランスの重要性について検討しています。
本プロジェクトの研究成果は以下の国際会議論文として発表しています。
Security and Privacy Awareness: for Software Creators and Users
Glenn Mansfield Keeni, Hiroshi Tsunoda
2019 IEEE 10th International Conference on Awareness Science and Technology (iCAST), Morioka, Japan, 2019, pp. 1-4
DOI: 10.1109/ICAwST.2019.8923148