風しんに注意しましょう
風しんとは
風しんは、発熱、発しん、リンパ節の腫れを主な症状とするウイルス感染症です。三日程度で治ることが多いことから「三日ばしか」とも呼ばれています。まれに、突発性血小板減少性紫斑病症や脳炎などの合併症を起こすこともあります。また、妊娠初期に風しんにかかると、ウイルスが胎児に感染し、流産、死産、胎児の発育遅延の原因になったり、先天性風しん症候群(難聴、白内障、先天性の心臓病のうち、二つ以上を持つ)という病気の赤ちゃんが生まれてきたりする可能性があります。
風しんの流行に引き続き注意が必要です
平成25年には累計14,357例の報告があり、風しんが全数報告疾患となった平成20年以降(平成20年〜平成25年)では最も多い報告数となりました。平成26年の一週間あたりの報告数は平成24年以前の水準に落ち着いていますが、流行のピークを認めやすい春先に向けて、風しんの流行に引き続き注意が必要です。
風しん予防接種
風しんは予防接種で感染を防ぐことができます。
次に該当する方は、風しんの予防接種を受けることをお勧めします。
- 定期予防接種の対象者
- 妊婦(抗体陰性または低抗体価の方に限る)の夫、子ども及びその他の同居家族
- 10代後半から40代の女性、特に妊娠希望者または妊娠する可能性が高い方
- 産褥早期の女性
先天性風しん症候群の発生を予防するには、女性が妊娠する前に風しんに対する免疫を獲得するだけではなく、風しんにかかる可能性のある人が男女年齢問わずに予防接種を受けることで、妊婦が感染しない環境をつくることが重要です。
〜注意〜
成人女性が風しん予防接種を受けるときは、接種時に妊娠していないことや、接種後2〜3か月間は妊娠しないことが必要といわれています。
風しんの定期予防接種のページは下記リンクをご覧ください。
風しんの流行による緊急対策のページは下記リンクをご覧ください。
- (注意)平成18年4月から定期の風しん予防接種は麻しん風しん混合ワクチンでで2回(1期、2期)接種しています。
- (注意)2回目の接種機会がなかった平成2年4月2日〜平成12年4月1日生まれの方は、平成20年度から平成24年度まで中学1年生相当と高校3年生相当の年齢に接種機会が設けられました。
更新日:2022年02月01日