漂流物対策
担当 : 防災課 / 掲載日 : 2015/02/21
須崎市はこれまでに歴史に残るだけでも9回の地震津波に襲われそのたびに甚大な被害を受けてきました。昭和南海地震において湾奥にあった貯木場の木材が津波の引き波で流出したものが市街地に流入し被害を一層大きくさせた事から、須崎市において津波における漂流物対策が喫緊の課題ととらえ、平成18年に防災会議に漂流物対策専門委員会を設置し、埠頭につまれた木材の固縛や津波バリアの設置について取り組んできました。
平成20年には、須崎市が木材工業団地の協力を得て社会実験として木材の固縛実験を実施し、作業性や実効性の検証を行いました。こういった取り組みが評価され、平成22年度に国の社会実験として津波バリアと木材の固縛を、須崎埠頭背後地において実施しました。そして、平成23年度に須崎駅東側の海岸保全上の効果が見込める市道部分に移設され、長期にわたり耐久性の検証が行われています。精査は必要ですが、この場所に設置する事で、国のシミュレーションでもほとんど漂流物の流入が防げるとのことです。
また、須崎市では新たな取り組みとして、漁船の漂流物対策として専門委員会を開催し、方向性を決め取り組んでいくこととしました。そして、野見漁港の防潮堤の建設と合わせ、バリアを設置いたします。
今後、市内の浸水区域にこういった漂流物対策などの設置を進める事により防災対策を推進していきたいと考えています。
木材工業団地
木材の固縛
津波バリア