生ごみ処理機「キエーロ」について
「キエーロ」とは?
「キエーロ」は、土の中に自然に存在する微生物が、生ごみを分解するというシンプルな生ごみ処理機です。
家庭から出る生ごみを「キエーロ」を利用し、分解・消滅させることでごみの減量化につながります。
また、「キエーロ」は、虫や臭いもほとんど発生せず、土の量も増えないので非常に利用しやすい生ごみ処理方法です。
「キエーロ」の作り方
用意するもの
※材料・サイズは一例です。環境等に応じてご用意ください。
- 深底のプランター1個(約50ℓ、縦40cm×横70cm×高さ26cm)
※目安:高さ20cm~25cm以上
- 板2枚(長さ76cm×幅9cm)
- 角材2本(長さ40cm)
- 透明ポリカ波板1枚(長さ80cm×幅50cm)
- 釘又はネジ(適量)
- 黒土約45ℓ
※水はけのよい園芸用の黒土が適しています。粘土質や砂利の土は適していません。
- 必要な工具:必要に応じて金槌、カッター、はさみ、のこぎり等
作り方
- プランターの大きさに合わせて、板や角材、波板を枠より大きめに切ってください。
※キエーロは屋外に設置するので、雨の侵入を防ぐことが大切です。
- 切った板、角材と波板を釘又はネジで固定してください。
- 風の通り道ができるように隙間をつくりましょう。
- プランターの8~9割程度の土を入れます。
- フタをのせたら完成です。
その他事前準備について
キエーロの設置場所
キエーロは日当たりがよく、風通しの良い屋外に置いてください。
生ごみ投入作業前に準備するもの
- スコップ
- ジョウロや空のペットボトル
※キエーロに水を含ませるのに必要になります。
生ごみについて
生ごみは可能な範囲で細かくしておくと分解が早くなります。
また、冬場は蓋付きの容器(ステンレス製等)に3~4日溜めてから埋めると、一次発酵の役割を果たし、分解が進みやすくなります。
「キエーロ」の使い方
- 深さ15cmから20cmくらいの穴を掘ります。
※穴が浅いと、臭いや虫が発生する原因になります。
- 穴を掘った乾いた土は、脇によけておきます。
- 掘った穴に、生ごみを入れていきます。
※水分は切らなくて大丈夫です。
- 生ごみは、プランターや土の量等によって100gから300gを目安に投入してください。
※生ごみは可能な範囲で、細かくしておくと分解が早くなります。
- 土と見分けがつかなくなるまで、空気を含ませながら生ごみと土をよく混ぜます。
※この時点でスコップで生ごみを細かく砕いても大丈夫です。
- 分解が進むための大切な作業です。
- 土団子ができるくらいの水分量が適当です。水分量が足りない場合は、ペットボトルやジョウロに水を入れ、土に水をかけて混ぜてください。
- 混ぜた生ごみが表面に出ないように、脇に寄せていた乾いた土を5cm程度かぶせます。表面に乾いた土をかぶせることで、臭いを防止し、虫の発生を防ぎます。
- 雨除け用のフタをして、日当たり風通しの良い屋外に設置します。生ごみの分解は、夏場は1週間、冬場は2週間程かかります。
- 生ごみが無くなったら、埋めた部分の土に空気を含ませるように全体を混ぜます。
- 埋める場所を変えながら繰り返します。また、冬場は蓋付きの容器(ステンレス製等)に3~4日溜めてから埋めると、一次発酵の役割を果たし、分解が進みやすくなります。小さいプランターを使う場合も、生ごみを溜めて行うことで効率的に生ごみを分解することができます。暑い時期や、腐りやすいもの、臭いの強いものなどは、溜めずにそのまま埋めても大丈夫です。
※生ごみで分解できるもの、できないものについては、下記を参考にしてください。
「キエーロ」の好きなもの・嫌いなもの
好きなもの(分解しやすい)
「大好き」は特に分解が早いです。「好き」は可能な範囲で細かく刻んで土に混ぜれば分解されます。
大好き
傷んだ野菜、火や湯を通した野菜、魚の内臓、煮汁、生肉・脂身、残った揚げ物、ラーメン・みそ汁・カレーなど調理品の残り物、傷んだ弁当や残飯、お茶がら、コーヒーかす、食用油(廃食油)、もみがら、米ぬか、焼肉のたれ、ドレッシング、飲み残しのお酒やジュースなど
好き
野菜くず、くだもの(皮・果肉)、火を通した魚や肉、パン、ご飯、麺類など
嫌いなもの(分解しにくい)
人の胃袋で消化できないものは、キエーロも嫌いです。無理して投入せず、可燃ごみの収集も利用してください。
大嫌い
貝殻、鶏肉などの骨、タケノコ、トウモロコシ、栗の皮、かぼちゃ・梅干し・アボカド・ゴーヤ・ももなどの大きな種など
嫌い
レモンやグレープフルーツなどかんきつ類の皮、とうもろこしの芯、玉ねぎの皮、枝豆のサヤ、スイカや冬瓜の皮、キャベツなど野菜の芯、ゴボウ・人参などの根菜類、ブロッコリーの太い茎、昆布、魚の大きな頭や骨、たまごの殻、カニやエビの殻
※本市の実証実験の結果を参考に掲載しています。
困ったときは
生ごみが消えない
キエーロの「大嫌い・嫌いなもの」を入れていませんか?キエーロの「大好き・好きなもの」を入れると分解されやすく、生ごみを可能な範囲で細かく刻むと更に分解されやすいです。
また、土に水分が足りなくても、多すぎても分解は進みません。目安は、土団子ができる水分量です。
その他、夏場は土の温度も高いので微生物の活動も活発になり、1週間程で分解しますが、冬場は2週間程度かかります。分解に時間がかかるものは投入せず、生ごみの投入期間を長めにしてください。
虫が湧いてしまう
生ごみが土の表面に出ていませんか?生ごみと混ぜた土を乾いた土でしっかりとかぶせることが大切です。
土の中にミズアブの幼虫が発生した時は気持ち悪く感じるかもしれませんが、この幼虫も生ごみを分解してくれるので、そのままにしておいても問題ありません。どうしても気になる場合は、1カ月程度土を掘り返さなければいなくなります。
悪臭がする
表面の土は乾いているのに、土の中がドロドロになっていませんか?水分が多すぎる状態では、新鮮な空気が土の中に入ることができないので分解が進まず、ヘドロのような臭いが発生する場合があります。その場合は、全体の土を乾かす必要があるので、生ごみを取り除き、天地をひっくり返して乾かしましょう。
また、生ごみが土の表面に出ていないか確認をしてください。生ごみと混ぜた土を乾いた土でしっかりとかぶせることが大切です。
生ごみ処理機購入費補助金制度について
市では生ごみの減量化とリサイクルのため、電気式・非電気式生ごみ処理機の購入費用の他、自ら処理機(容器)を作成するための材料購入費の一部を補助しています。
※購入した年度内に申請をしてください。
↓詳しくはこちら↓
更新日:2023年01月11日