ゼロカーボンシティ宣言
江別市は、2050年までにCO2(二酸化炭素)排出量の実質ゼロの「ゼロカーボンシティ」を目指します
江別市では、令和5(2023)年6月2日、令和5年第2回江別市議会定例会において、市長の市政執行方針の中で、2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。
今後、市民や事業者の皆様の環境意識の醸成に、より一層努めるとともに、令和5年度中に策定を目指している環境管理計画及び地球温暖化対策実行計画(区域施策編)に基づいて効果的な施策を推進してまいります。
ゼロカーボンシティ宣言の背景について
近年、気候変動が一因と考えられる異常気象が世界各地で発生しており、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると、「人間活動が主に温室効果ガスの排出を通して地球温暖化を引き起こしてきたことには疑う余地がない」と報告されております。
日本でも、激甚な豪雨・台風災害や猛暑が頻発し、大きな影響を受けている地域があります。このまま地球温暖化が進行すると、夏の猛暑や強い雨が更に激しくなり、暑さによる健康被害、大雨による土砂災害や水害、高温による農作物の被害などの影響があると考えられています。
2018 年に公表された IPCC「1.5℃特別報告書」では、世界全体の平均気温の上昇を、2℃を十分下回り、1.5℃の水準に抑えるためには、CO2排出量を 2050 年頃に正味ゼロとすることが必要であるとされています。この報告書を受け、世界各国で、2050 年までのカーボンニュートラルを目標として掲げる動きが広がり、日本では、2020年 10 月に、2050 年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、2050 年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。
ゼロカーボンシティとは
環境省では、「2050年に二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが又は地方自治体として公表した地方自治体」を「ゼロカーボンシティ」としています。
環境省「地方公共団体における2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明の状況」
CO2排出量の実質ゼロとは
CO2(二酸化炭素)排出量の「実質ゼロ」というのは、CO2をはじめとする温室効果ガスの「排出量」※から、植林、森林管理などによる「吸収量」※を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
※ここでいう「排出量」と「吸収量」は、人為的なものです。
カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減、並びに、吸収作用の保全及び強化を行う必要があります。
ゼロカーボンシティを目指す本市の取組について
江別市では、令和5(2023)年度中に環境管理計画を改定し、併せて、地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を新規に策定し、令和6(2024)年度からのスタートを目指しています。これまでも当市では、再生可能エネルギーの導入を進めてまいりましたが、導入の拡大をさらに進め、エネルギーの地産地消など、地球温暖化対策の施策を推進し、より効果的な取組を進めてまいります。
日常生活でできる脱炭素の取組・ゼロカーボンアクション
ゼロカーボンシティの実現を目指すにあたり、私たち一人ひとりの日常生活における取組や行動が大変重要になります。まずは、日常生活でできること「ゼロカーボンアクション30」から始めていきましょう。
「ゼロカーボンアクション30」 ~できることから始めよう、暮らしを脱炭素化するアクション!~
環境大臣からのメッセージ
本市のゼロカーボンシティ表明について、西村 明宏環境大臣からメッセージをいただきました。
西村 明宏環境大臣からのメッセージ [PDFファイル/188KB]