乳がんは、近年増加傾向にあるがんの1つで、女性がかかるがんの第1位です。
発症のピークは40歳代から50歳代で、がん細胞が乳房の乳腺(母乳をつくるところ)に発生してからしこりになるまでは10年から15年かかると言われ、がんのでき始めはほとんど症状がありません。
他のがんに比べて進行が遅く、定期的に検診を受けたり自己触診で早期発見し治療すれば、ほぼ100%完治すると言われています。
月に1度の自己触診で乳がんを早期発見しましょう。
自己触診のタイミング
「触診」とは、手や指で体に触れて診断することです。
乳房の中にできたしこりに早く気が付くためには、月に1回、自分で触診してみましょう。
閉経前は、月経が始まってから5日目から7日目が最も適しています。
これは、乳房には柔らかく安定する時期があるためです。
閉経後は、毎月一定の日にちを決めて行います。
自己触診の方法
- 両手を下げて、楽な姿勢で鏡の前に立ち、次の内容を観察します。
- 乳房の形に左右で差がないか
- 乳房にしこりやくぼみはないか
- 乳首がへこんだり、湿疹のようなただれができていないか
- 両手を頭の後ろで組み、1と同じ要領で観察します。
※正面だけでなく、横、斜めなど角度を変えてみるとより効果的です
- あおむけで右腕を頭の後ろにおき、左手の親指以外の4本の指の腹で、右の乳房を軽く圧迫しながら、まんべんなく触れしこりがないか調べます。
- 右の乳房を調べ終えたら、そのままの状態で右のわきの下にしこりがないか調べます。
- 右側が終わったら、左腕を頭の後ろにおき、左の乳房、わきの下を調べます。
- 最後に左右の乳首を軽くつまみ、血のような異常な液が出ないか調べます。
自己触診の詳しい内容は、公益財団法人北海道対がん協会提供のイラスト入り資料をご覧ください。
はじめはよくわからなくても、毎月の自己触診を続けるうちに自分の普段の乳房の様子がわかり、異常が発見しやすくなります。
少しでもいつもと違うところがあると感じたら、必ず病院で詳しい検査を受けましょう。
また、自己触診だけではわからない小さなしこりは、検診で発見できます。
40歳以上の方は、定期的に検診を受けましょう。
乳がん検診の詳しい内容はこちらをご覧ください。
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