介護予防とは
日本は世界に例を見ない速さで高齢化が進み、ひとり暮らしや高齢者のみの世帯、日中独居などの高齢者が増えています。このような現状の中、高齢になりひとりになっても、住み慣れた地域で安全・安心に暮らせるよう地域全体で見守っていく環境づくりが求められています。
介護予防とは、「介護が必要な状態になることをできる限り予防し、自立した自分らしい生活が送れるようにする」取り組みです。
「自分は元気だから今のところ必要ない」と考えている方も、元気なうちから介護予防に取り組みましょう。
なぜ介護予防が必要なのか
高齢者が介護を必要とする原因は、高齢による衰弱や骨折・転倒、関節疾患などや生活機能の低下によるものが上位を占めています。
これらは、体や頭を使わない不活発な生活が原因で起こりやすく「生活不活発病」とも呼ばれ、高齢になるほど増加傾向にあります。
「もう年だから」「おっくうだから」といって積極的に体を動かさなかったり、「食欲がないから」といって食事を抜くなどささいなことが原因で、筋力やバランスを保つ力が低下し、転倒しやすくなります。
転倒し骨折すると、そのまま寝たきりの状態になる危険性が高まります。
また、周囲との交流や会話が減り、何でも人に頼るなど頭を使わない生活をしていると認知症につながることもあります。
介護予防基本チェックリストで「生活機能」を確認しましょう
介護予防の第一歩は、現在の自分の状態を知ることです。国(厚生労働省)が作成した「基本チェックリスト」で日ごろの生活を確認してみましょう。
「基本チェックリスト」は、自分の生活や健康状態をチェックし、介護予防に役立てるためのものです。
足腰の筋力に関する運動器の機能、栄養状態、かむことや飲み込みに関する「口腔機能」などの質問に答えることで、心身の状態が確認できます。
「はい」「いいえ」の前のある数字に丸をつけ、「1」の個数をそれぞれの項目欄に記入してみましょう。
PDF介護予防基本チェックリスト (16.5KB)
介護予防基本チェックリストを記入し、回答欄の「はい」「いいえ」の前にある数字の「1」の個数を数え、次の項目にあてはまっているか確認しましょう。
- 項目6から10の合計が3点以上
- 項目11から12の合計が2点
- 項目13から15の合計が2点以上
- 項目1から20の合計が10点以上
上記の項目にあてはまった方
介護予防基本チェックリストであてはまる項目がある方は、「生活機能の低下」が考えられます。
市が提供する介護予防事業を利用できる可能性がありますので、まず市の担当や地域包括支援センターにご相談ください。
伊達市の介護予防事業の詳しい内容は、こちらをご覧ください。
介護予防事業(内部リンク)
上記の項目にあてはまらなかった方
介護予防基本チェックリストであてはまる項目がなかった方向けに、市では介護の必要がなく元気で過ごせるように、介護予防講座などを地域支援事業として提供しています。
介護予防や認知症予防などをテーマに、市担当職員が講師を務め、高齢者が自ら生き生きと生活していけるように、介護が必要な状態にならないための知識や、介護予防に対する地域の関わり合いについて学習します。
市主催の介護予防講座の詳しい内容はこちらをご覧ください。
介護予防講座(内部リンク)
宅配講座(内部リンク)
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