伊達市内では牛や豚、鶏などの家畜が飼養されていますが、家畜の伝染病対策が1つの課題になっています。
高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫などの家畜伝染病は、いったん発生するとその強い感染力から家畜の殺処分などの防疫措置が必要で、畜産農家や関係企業だけでなく観光や流通など地域経済にも大きな影響を及ぼします。
このため、伊達市では、北海道胆振家畜保健衛生所と連携し、家畜伝染病予防法に基づく検査のほか、各種伝染病の予防啓発や消毒対策の徹底を呼びかけています。
飼養している家畜に異常が見られたときは、すぐに胆振家畜保健衛生所へ連絡してください。
連絡先:胆振家畜保健衛生所(所在地:北海道登別市富浦町4番地3・電話:0143-85-3231)
高病原性鳥インフルエンザ
高病原性鳥インフルエンザは、鳥インフルエンザの中でも鳥への病原性が特に強い種類です。
主に鳥から鳥へと感染しますが、ウイルスが衣類・靴底・車両・物品・野生動物などに付いて、農場内に持ち込まれることで発生したり、野鳥やその糞から侵入する可能性もあります。
日頃から消毒対策や飼っている鳥の観察のほか、野鳥や野生動物の侵入防止対策を徹底し発生を予防しましょう。
高病原性鳥インフルエンザに関する詳しい情報は、農林水産省のホームページをご覧ください。
農林水産省ホームページ(外部リンク)
口蹄疫
口蹄疫は、牛・豚・羊などが感染するウイルス性の伝染病です。
高病原性鳥インフルエンザと同様、ウイルスが衣類・靴底・車両・物品・野生動物などに付いて農場内に持ち込まれることで発生するおそれがありますので、日頃から消毒対策や家畜の観察などを徹底して発生を予防しましょう。
また、口蹄疫が発生した国や地域に滞在していた方のほか、口蹄疫が発生した国から輸入した物品からウイルスが侵入する可能性もあるので、このような人や物を農場に近づけないことや、農場関係者の方は、できるだけ口蹄疫が発生した国への渡航を控えることなどの対策も必要です。
BSE(牛海綿状脳症)
BSEは、牛の脳がスポンジ状になり、異常行動や神経麻痺を起こす病気です。
牛が狂ったように見えることから狂牛病とも呼ばれます。
BSEの原因は十分に解明されていませんが、通常のタンパク質が異常化した「プリオン」という物質に汚染された肉骨粉(牛の脳やせき髄などの組織)を原料に含むえさを食べて発症すると考えられています。
牛には牛専用の飼料だけを与え、魚粉、血粉、チキンミール、鶏・豚用飼料、ペットフードなどを与えないことや汚染された肉骨粉が牛専用飼料に混入しないように保管・管理することが大切です。
BSEに関する詳しい情報は、農林水産省のホームページをご覧ください。