触媒有機化学研究室 (合成化学領域)
教員
大高 敦 准教授 (OHTAKA, Atsushi, Associate Professor)
研究室ホームページ:
https://www.chem.oit.ac.jp/cherry/_1_lab/ohtaka/index.html
E-mail: atsushi.otaka@oit.ac.jp(@を半角に書き直して下さい)
場所: 10号館9F南
わたしの研究内容
- “燃えない溶媒である水”をつかった安全な反応の開発
- ごく少量で劇的に反応の進行を速める触媒の開発
- 液晶や薬に応用が期待される化合物の新しい合成方法の開発
先輩たちの卒業論文例
- トリアリールメチル骨格を有する化合物の新規合成法
- TBHPと金属触媒を用いた新規触媒反応の探索
- ポリ(テトラフルオロエチレン)担持金属ナノ粒子の触媒活性評価
わたしが今の研究分野に進んだきっかけ・目標
水中の化合物合成で爆発事故のない安全な世の中を
大学で、実験条件を変えただけでそのあとに続く反応が変わるところを目の当たりにし、反応開発に興味を持ちました。
病院付属の研究所時代、治療用に体内に入れる物質を有機溶媒中で合成していましたが、有機溶剤自体に細胞毒性があり、「同じことを水の中でできればいいのに」と考えたのが、水中での反応開発を目指したきっかけです。
日本の社会を大きく発展させた化学者たちの先行研究――鏡像異性体(いわゆる右手と左手の関係)を選択的に合成できるようになって新薬の開発が劇的に進歩した、あるいは“鈴木カップリング反応”で液晶材料が合成でき、携帯電話が手のひらサイズになった――のように、水の中で目的とする化合物を自在に合成することで、爆発事故のない安全な世の中にできれば、と考えています。
学生指導エピソード
勉強においても研究においても、はじめから「できないんじゃないか?」と考えていた学生が、研究室に配属後すすんで調べるようになったり、研究に関して自分の意見を言うようになったりする。そんな学生の成長が目に見えてわかる瞬間が楽しいです。
学生たちで考えた実験条件で反応がうまくいき、本人や周囲が喜んでいる姿を見るのも、いいもんです。
学歴・職歴
1975年生まれ | |
1994年3月 | 私立清風南海学園高等学校 卒業 |
1994年4月 | 大阪大学工学部応用精密化学科 入学 |
2002年4月 | 日本学術振興会特別研究員 |
2003年3月 | 大阪大学大学院工学研究科分子化学専攻博士後期課程 修了 |
2003年4月 | 国立循環器病センター研究所生体工学部 流動研究員 |
2005年4月 | 科学技術振興機構(CREST) 博士研究員 |
2006年4月 | 大阪工業大学工学部応用化学科 講師 |
2013年4月 | 大阪工業大学工学部応用化学科 准教授 |
所属学会
日本化学会、近畿化学協会、触媒学会、アメリカ化学会
担当授業科目
- 有機金属化学特論(大学院)
- 分子構造解析Ⅱ
- 有機化学 II
- 有機化学IV
- 化学
- 国際研究セミナー
- 応用化学探求
- 基礎化学演習 c
- 応用化学演習 a
- 応用化学実験 A
- 応用化学実験 B
- 化学安全衛生管理