イエール国際モードフェスティバルのグランド パートナーとして、シャネルが、新進デザイナーたちの貴重な交流の場であるこのイベントのサポートを始めて以来、2024年で10年目を迎えます。
第39回目となる今年のフェスティバルでは、ファッション部門のファイナリストに選ばれた10名のデザイナーのうち、Dole Elronがグランプリ(Grand Prix of the Jury Première Vision)を受賞。また、アクセサリー部門のグランプリはChiyang Duanが受賞しました。
ニコラス デ フェリーチェが審査委員長を務める中、ファッション部門では、ルマリエとのコラボレーション作品で、Romain Bichotにle19Mメティエダール賞が授与されました。 この賞は2021年に創設され、le19Mに拠点を置く10のメゾンダールと、選抜された10名の候補者が共同制作を行い、その中から最も優れた作品を称えて贈られるものです。創作と継承の場であるle19Mは、職人としてのキャリアを育成し、卓越したサヴォアフェールを継承するために創設されました。11のメゾンダールには約700人にのぼる職人や専門家たちが所属し、さまざまな活動が行われています。また、誰でも利用できる空間、la Galerie du 19Mも併設されています。
シャネルとle19Mは、3名の受賞者に次の創作プロジェクトのための助成金を授与することで、メティエダールの卓越した技術が、次世代の可能性を秘めた才能の創造性によってさらに強化され、その影響力が永続的に続いていくことを示しています。
7L写真部門のグランプリ(7L Photography Grand Jury Prize)はArhant Shresthaに授与されました。彼は7Lの協力のもと、書籍を制作し、その作品は「パリ フォト(Paris Photo)」展で発表される予定です。
また、2023年度の受賞者であるIgor DieryckとGabrielle Huguenotは、ヴィラ ノアイユで開催された展覧会でシャネルのメティエダールとのコラボレーションの成果を発表しました。
さらに、創立100周年を記念して、ツイードや刺繍、デザインを手がけるメゾンダールのルサージュは、アーティストのAristide(Aristide Barraud)とのコラボレーションによる作品『Murmuration』を制作しました。多くの参加者たちの手作業によりムクドリの群れを刺繍で表現したこの作品の展示は、ヴェネチア、ダカール、マルセイユ、パリを巡回します。フェスティバル開催に際し、この作品はイエールに展示されており、そこでルサージュは、一般の方々に刺繍への参加を呼びかけています。その後、作品は2025年1月5日までパリのle19Mで開催される展覧会『Lesage, 100 years of fashion and decoration』で展示される予定です。
フェスティバルのハイライトを写真にてご覧いただけます。