『固定発生源NOx, SOx, PM排出係数データベース(EF-JASS) −大気汚染物質に関するインベントリ分析のための基礎情報−』は,わが国の固定発生源に関する窒素酸化物(NOx),硫黄酸化物(SOx)および粒子状物質(PM)の排出係数を収録したデータベースです。国立環境研究所の第1期中期計画(2001年4月〜2006年3月)において循環型社会形成推進・廃棄物研究センター(現,資源循環・廃棄物研究センタ−)が実施した「環境低負荷型・循環型社会への転換支援のためのシステム分析手法と基盤整備に関する研究」の一環で整備されたデータです。EF-JASS(ver.2)では,2007年6月に公開したEF-JASS(ver.1)の改良と2005年データの追加を行いました。
EF-JASSに収録されている排出係数は,大気汚染物質の排出量について実測を伴う統計調査データ(大気汚染物質排出量総合調査)を利用し,業種,炉種,燃料種の違いによって区分した発生源別に算定されています。発生源区分が詳細であるため,わが国全体のマクロ的な排出インベントリだけでなく,ライフサイクル思考に基づく技術評価やシステム評価などにも利用することができます。EF-JASSのような排出係数データ整備の試みが,わが国における大気,水,土壌環境評価のための総合的な排出係数データベース構築へと展開するきっかけになればと考えています。なお,今後も精度高い排出係数の算定を目指し,継続的なデータの更新を進めていく予定ですが,EF-JASSは調査データに基づく詳細な排出係数整備の試行という側面もあり,ばらつきの大きい排出係数も含まれています。こうした現段階での数値の精度をご理解の上,多くの方に多様な場面でEF-JASSをご利用いただければ幸いです。
利用約款 | データをダウンロードする前に必ずお読み下さい。 PDF: 159KB | |
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データ概要 | PDF: 447KB | |
データベース | EF-JASSv2.xls (4.84MB) | 1996年, 1999年,2002年,2005年および4か年のデータを統合して算定したNOx, SOx,PM排出係数を収録したデータファイル。 |