元号について
大臣官房総務課では、「元号法」に関する事務を所掌しています。
【令和】
【平成】
元号法(昭和54年法律第43号)
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。
附則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。
【令和】
元号を改める政令(平成31年政令第143号)
内閣は、元号法(昭和54年法律第43号)第一項の規定に基づき、この政令を制定する。
元号を令和に改める。
附則
この政令は、天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成29年法律第63号)の施行の日(平成31年4月30日)の翌日から施行する。
元号の読み方に関する内閣告示(平成31年内閣告示第1号)
元号を改める政令(平成31年政令第143号)の規定により定められた元号の読み方は、次のとおりである。
- れいわ
- 令和
改元に際しての内閣総理大臣談話
本日、元号を改める政令を閣議決定いたしました。新しい元号は「令和」であります。
これは、万葉集にある「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」との文言から引用したものであります。そして、この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められております。
万葉集は、千二百年余り前に編纂された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。
悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい、との願いを込め、「令和」に決定いたしました。文化を育み、自然の美しさを愛でることができる平和な日々に、心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ち溢れた新しい時代を、国民の皆様と共に切り拓いていく。新元号の決定にあたり、その決意を新たにしております。
五月一日に皇太子殿下が御即位され、その日以降、この新しい元号が用いられることとなりますが、国民各位の御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。政府としても、ほぼ二百年ぶりとなる、歴史的な皇位の継承が恙なく行われ、国民こぞって寿ぐことができるよう、その準備に万全を期してまいります。
元号は、皇室の長い伝統と、国家の安泰と国民の幸福への深い願いとともに、千四百年近くにわたる我が国の歴史を紡いできました。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものともなっています。この新しい元号も、広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っております。
改元に伴う元号による年表示の取扱いについて
天皇の退位等に関する皇室典範特例法に基づく皇位の継承に伴い、元号が改められる場合の元号による年表示の取扱いについて方針が示されました。
官房長官会見時の墨書
【平成】
元号を改める政令(昭和64年政令第1号)
内閣は、元号法(昭和54年法律第43号)第一項の規定に基づき、この政令を制定する。
元号を平成に改める。
附則
この政令は、公布の日の翌日から施行する。
元号の読み方に関する内閣告示(昭和64年内閣告示第6号)
元号を改める政令(昭和64年政令第1号)の規定により定められた元号の読み方は、次のとおりである。
- へいせい
- 平成
改元に際しての内閣総理大臣談話(昭和64年1月7日)
本日、元号を改める政令が閣議決定され、本日中に公布される予定であります。
この政令は、この度の皇位の継承に伴い、元号法の規定に基づいて新しい元号を定めたものであります。
新しい元号は「平成」であります。これは、史記の五帝本紀及び書経の大禹謨中の「内平かに外成る(史記)地平らかに天成る(書経)」という文言の中から引用したものであります。この「平成」には、国の内外にも天地にも平和が達成されるという意味がこめられており、これからの新しい時代の元号とするに最もふさわしいものであると思います。
この新しい元号は、事情の許す限り速やかに改元を行うという元号法の趣旨、国民生活の便宜等諸般の事情を考慮して、公布の日の翌日である一月八日以降について用いられることとなっております。新しい元号の使用につきまして国民各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。
元号は、千三百年余の歴史を有しております。単に年を表示する手段としてだけではなく、長い歴史の中で日本人の心情に溶け込み、日本国民の心理的一体感の支えにもなっております。この新しい元号も、広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っている次第であります。
- ※お問い合わせ
- 内閣府大臣官房総務課
- 代表:03-5253-2111(内線:31221)