家族を想う父を、想う。
- 2024.06.12
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私が小学校低学年のとき、父のお誕生日のプレゼントに父の好きな天輪焼きを買おうと、ひとつ上の姉と一緒に貯めていた貯金箱を割って、松阪に行きました。
姉と2人で電車に乗り意気揚々と。お姉ちゃんと一緒で嬉しかったです。
「何個買おうか? 白あんと小豆半々で買おうか。」と話をしながら……。
そして、お店に着いて、結局持って来た貯金の全額を叩いて天輪焼きを買いました。
何個買ったのかは記憶にありませんが、かなりの個数でその重みだけは覚えています。
お店を出て姉と帰ろうとしたとき。
「あっ! お金全部使っちゃった! 」
運賃がないことに気づいたふたり。
切符売りの駅員さんに私が事情を話すと、駅員さんが2人分のお金を貸してくれて、無事お家に帰れました。
家に着き母に話すと、近くの駅で事情を話しお金を返せたとのこと。
父が会社から帰り、1日の話をしたら、なんか泣いていた? ような記憶。
天輪焼きはみんなで美味しく食べました。
貯金分の天輪焼きを買って良かったです。
明和店 S.K
家族を想う父を、想う。 ~買い物とは、誰かを想うこと。~
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