Essay & Interview vol.2 | Time, Vessels, and California by Jay N 2024.02.26 | BRIEFING(ブリーフィング) | ブリーフィング公式サイト | BRIEFING OFFICIAL SITE【返品交換送料無料キャンペーン】開催中
Loading...

Essay & Interview

interview01interview01

Interview vol.2

Time, Vessels,
and California
by Jay Nelson

Photography and Text by Max Houtzager

ジェイ・ネルソンは控えめに言っても多作だ。彼の作品は幅と奥行を増しながらも、よりシンプルで、より洗練されたものになっている。ある“冬”晴れの午後、サンセット地区にある彼の自宅で、私たちは時間について、小さな空間について、影響を受けたもの(昔のものから最近のものまで)について、そして、進み続けるため、インスピレーションを得るため、穏やかでいられるための彼の習慣について話し合った。

interview02
interview03
interview04

マックス:最近はどんなことにハマってるの? 昔好きだったことでも。

ジェイ:ハマってるって、サーフィンとかのこと?

マックス:そうそう。

ジェイ:ぼくの生活のかなりの部分は仕事と家族との時間でできていて、その合間に時間があったり、いい波が来たときはサーフィンをする。それ以外のことをする時間はないんだよね。サーフボードをシェイプするのは好きだけど、なかなか時間をつくるのが難しくて。ぼくはサーフボードをつくりながら育って、それがものづくりを始めるきっかけになった。あとは陶芸も。
母が高校の陶芸の先生だったから、子どもの頃は陶芸をたくさんやったし、サーフボードもつくってた。学校の成績はあんまりよくなかったし、アートやサーフィンに興味があったから、それは自然なことだったと思う。そのおかげで、自分にも何かつくれるんじゃないかっていう自信になったんだ。

マックス:陶芸はいまもやってるの?

ジェイ:やってないんだけど、ジェニー[・シャラフ]とは何かやろうって話してるんだ──ぼくが照明をつくりたくて、彼女が手伝ってくれると言ってくれて。ちょっとした照明器具のアイデアがあってさ。
木でつくりたいものがあるんだけど、それが本当に難しい。「ああ、陶器でつくればもっと簡単なのに」って思うよ。陶器の粘土ならすぐ彫れるわけだから。ぼくは最初、たくさんのツリーハウスや小さな建築物、小屋やキャンピングカーをつくることからキャリアを始めた。とくに興味を持ったのはキャンピングカ──よく考え抜かれてミニマルな、高機能の小さな空間をつくることにね。
それからプロジェクトは大きくなっていって、いまは住宅をやってるけど、それでも小さな家だから同じアプローチでやろうとしてる。そのなかで、照明とか家具とか、室内にあるものをつくるのは本当に楽しいんだ。家具や照明、作り付けのものをよりよいものにするためにたくさんの時間を費やしてきた。そういうのを考えるのは本当に楽しいよね。

マックス:作品の形はどういうところから思いつくんだろう? 素材としての木から?

ジェイ:うーん、自然の成り行きじゃないかな。ひとつのものが、時間をかけて次につながっていく。それから、子どもの頃はスケートボードをよくやっていたから、友だちとスケートランプをつくったり、ツリーハウスをつくったりしてた。木は身近にたくさんあって、使い慣れた素材だった。木を使うのにものすごくこだわっていたわけじゃないけど、とにかく豊富で使いやすかった。そこら中にあったからね。ものを収集するのはいつも好きで、小さい頃からツリーハウスやら何やらをつくるためにあらゆる材料を集めてたよ。

マックス:お気に入りの場所、よく思い浮かべる場所はどこだろう?

ジェイ:そうだね、基本的にはカリフォルニアが自分の作品には大事な場所だと思う。自分の仕事はカリフォルニアっぽいって思うんだ。ニューヨークに住んでいた時期もあって、大好きな街だったけど、いつもつながりを感じていたのはカリフォルニアで、カリフォルニアからインスピレーションをもらってる。ここは風景が最高だよね。文化も、ここで生まれたいろんなアートも、デザインも何もかも。ぼくが使っているレッドウッド(セコイア)やダグラスファー(ベイマツ)といった素材もここで採れたものだしね。
それから、最近はシエラ山脈で過ごすことが多くなってきて、そこに家を建てるつもりなんだ。霧が出たりして、単純にビーチにはないものがあるってだけであの辺りが好きになっちゃって。あそこに行ったら、乾燥していて、花崗岩だらけ。あの花崗岩と石が気に入ったんだ。

マックス:ベイエリアやサンフランシスコあたりは好き?

ジェイ:心からこのネイバーフッドが大好きだね。ずっとここに居たいし、この場所を本当に楽しんでる。海の近くにいると、ビーチの状況がすぐわかるからいいよね。ちょうど今日浜辺を歩いているときに「波がよさそう」と思ったんだけど、天気予報を見たら「いや、やっぱり今日はよくないかも」って。そんなふうに突然、「あ、波がよくなってきた」って感じる瞬間があったりする。そういうのが好きなんだ。ビーチが好きだし、この辺りにいるのも気に入ってる。
ニューヨークにいて疲れたのは、自然にアクセスしにくいからじゃないかな。サンフランシスコのいいところは、ビーチにさえ素晴らしい自然があること。自然の影響力はもちろん大きくて。それは自然の形に刺激されるというよりかは、自然の近くに居たらたいてい気持ちよく過ごせるからで、それが仕事を始めるのに役立ったりする。だから外で過ごすのが好きなんだ。

マックス:時間の過ごし方という意味では、いつもの1日はどんな感じ?

ジェイ:朝はいつもぼくが子どもたちを学校に送ってく。どの子を連れて行くかによるけど、8時か8時半には学校で降ろして。7時くらいに起きて家を出ればもっと生産的になるのは間違いないんだけど、子どもたちと朝の時間を過ごすのが好きで、支度を手伝ったり学校に送っていったりする。それからいつも波をチェックして、波がよくなさそうだったらサウサリートのスタジオに行って仕事をする。でもプロジェクトはあちこちでやっていて、サンタクルーズの山奥にツリーハウスを建てたり、ここのストリートの人たちのためにADU(住宅ユニット)を建てたり。ほとんどのプロジェクトは違うところでやっているから、向かう場所はいつも違うんだ。それから、子どもたちを学校に迎えに行って一緒に午後を過ごすこともあるけど、たいてい午後はプロジェクトの確認をしたり、仕事を片付けたり、サーフィンをしたりすることもある。夜はいつも子どもたちと夕飯を食べて、遊んで、寝かしつけたりしているかな。
あとは、ときどき出張に行くこともある。ハワイの住宅をやってたから行ったりね。そのプロジェクトはもう終わっているけど、そのときは2週間くらいハワイに行って、そこで仕事をしたりしてたよ。

とくにキャンピングカーの、よく考え抜かれてミニマルな、
高機能の小さな空間をつくるところに興味を持った。
バッグはキャンピングカーや家に似ていて、自分の生活のことをよく考えたり、
自分がどんな経験を選択して暮らしているのかを考えなくちゃいけない。

interview05interview05
interview06
interview07
interview08

マックス:どんなときにいちばん充実していると感じる?

ジェイ:そうだね、ぼくは自分の仕事が本当に好きなんだよね。プロジェクトを始めるときはワクワクするし、それを進めていくと本当にやりがいを感じられる。それからプロジェクトにはもしかしたらこんなふうになるかもしれないという地点があって──これはプロジェクトの過程で何度も起こりうることだけど、たいていは最後の方にどんな出来になるかがわかってきて、「マジかよ、最高じゃん」って思うことになる。そうした感覚が高揚感を生み出してくれるし、自分を次のプロジェクトに向かわせてくれる。新しいプロジェクトがあるたびに、自分を超えたいと思わせてくれる。それは本当にやりがいを感じることだね。
それから、サーフィン。この間サーフィンをしていたんだけど、波がかなり大きくて、いい波に乗れたんだ。そのあと娘をいとことの夕飯に連れて行かなくちゃいけなかったんだけど、車で街を走っていたらすべてがキラキラして美しかった。いい波でサーフィンをしたあとの余韻が残っていて、「ワオ」って感じだった。
サーフィンをせずに同じように運転してたらって考えるとおもしろいよね。たぶんぼくは、「ああ、汚くてひどい街だな」って思っていたんじゃないかな。それがサーフィンの効果ということ。サーフィンは希望を与えてくれるし、世界を少しだけ輝かせてくれる。それがぼくに大きな喜びを与えてくれる。でもやっぱり、ぼくにとってはモノをつくったり、プロジェクトをやり遂げたりするのがとってもエキサイティングかな。

マックス:同じように、モチベーションを保つために心がけていることはある? 考えるようにしていることとか。

ジェイ:忙しくなくて、プロジェクトが進んでいないと、少し落ち込んじゃうことはある。そうなるとちょっと心配になるけど、人間にとっては普通のことなのかな。ぼくたちには、楽しみにしたり、何か取り組むことが必要なんだと思う。どうだろう、質問の答えになっているかわからないけど、自分はかなり忙しくしてる方だと思うよ。

マックス:インスピレーションのために集めているものはある? 写真集でもモノとかでも。

ジェイ:うん。まぁ、サーフボードはたくさん集めているけど、それくらいかな。ああ、あと本も。本はたくさん持ってる。
Instagramか何かで家を見たら、ああ、すごい家だなって思うでしょ。それももちろんいいんだけど、自分がその家を見るとき、きっと何千人もの人が同じ画像を見ている。で、そういうときぼくは、その建築家とかアーティスト、その作品をつくった人について調べて、その人の本を見つけるんだ。たまたまそうした本に出会うこともあるけど、そうすると、作品集のほうが画像をいくつか見るよりもずっとおもしろいって思う。本からは本当にたくさんのインスピレーションを得られるから。だから仕事をしたり、インスピレーションを得たりするうえで、本はすごく大事だと思ってる。少しでもおもしろそうな本があったら買うようにしてる。いつもコーヒーテーブルに何冊か好きな本を出しておいて、インスピレーションを得るためにローテーションしてるんだ。
そうすると例えば、建築家のジョン・ロートナーに興味をもったりする。彼はみんなが見たことがあるようなアイコニックな家をつくっているけど、ほかにも誰も知らないような、おもしろくてへんてこな作品がある。ル・コルビュジエも同じで、彼もあまり知られていない小さなおもしろい作品をたくさんつくっているんだ。

マックス:サーフボードもつくっているって言っていたけど、どんなアプローチで集めているんだろう?

ジェイ:ぼくがサーフボードを集めてるシェイパーがいて、例えばライアン・バーチとライアン・ラブレースのふたりはすごいシェイパーだし、デレク・ディズニーもそうだね。ぼくは自分の好きなアートを集めるのと同じようにボードを集めているけど、アートと明らかに違うのは、ぼくがそれを使っているということかな。古いボードを集めるのも好きで、だいたいは70年代から80年代前半のもの。古いシングルフィンとか60年代のボードも、見つけたら集めてるよ。だから新しいものと古いものが混ざってる。いまはサーフボードがクールな時代なんだ。
かっこいいデザインが本当に多い──サーフボードのデザインはいま、本当にクールだね。

マックス:人生でいちばん大切なものはなんだろう? もし選ぶとしたら。

ジェイ:100%家族だね、もちろん。子どもたちと妻。

マックス:それは本能的なものかな?

ジェイ:わからないけど、ある程度は本能的なものだと思うし、間違いなく本当のこと。友だち、家族、コミュニティは、ぼくにとって本当に大切なものだよ。

マックス:生活のなかで、バッグとその役割についてはどう思う?

ジェイ:バッグはキャンピングカーや家に似ていて、自分の生活のことをよく考えたり、自分がどんな経験を選択して暮らしているのかを考えなくちゃいけない。ぼくはいつもバッグを持ってる。いつもトートバッグを持っていて、そこに入れておきたいものがある。なかなか言葉で説明するのが難しいけど、その日をどう過ごしたいかによって、その日に必要なものを揃えることができる。バッグのそういうところが好きだね。
ぼくは毎日紅茶を飲むけど、朝は大きなポットで紅茶をつくって魔法瓶に入れるのが習慣になってる。たいていは午後も同じことをする。ときにはポットを2つつくって、大きな魔法瓶を2つつくることもある。それからバッグには、手帳、カメラ、携帯、鍵、財布を入れる。それらを持って、ぼくの1日がスタートする。そんなに多くないけどね。

マックス:その意味で、Briefingのバッグについてはどう思う?

ジェイ:コンパートメントの多さはかなり魅力的だよね。旅行に最適だと思う。ぼくは旅行している間、洗面用具とかそういうものをたくさん持っていくから。このバッグを使いこなしたり、何をどこに入れるべきかを理解するには、もう少し使わないとダメかな。まだまだ使い始めたばかりという感じだから。手帳を持っていくときの問題点は、ぼくがどうしても水とかお茶のキャップを少し緩んだままにしちゃうこと。少し時間が経つと、いつもバッグの底を水浸しにしちゃう。だから、もう少し防水性のあるエリアがあるといいんじゃないかな。このコンパートメントを防水にしてここに手帳を入れたら、たぶん濡れないと思う。この小さな機能も気に入ってるよ。鍵を入れるのにちょうどいいよね。

interview09interview09

Jay Nelson is prolific to say the least. His work builds on itself while growing in breadth and depth and becoming more simple and refined at the same time. On a sunny ‘winter’ afternoon at his home in the Sunset District, we discussed time, small spaces, influences (both early and recent), and the rituals that keep him going, inspired, and grounded.

interview10
interview11
interview12

Max: What are your current hobbies? Past ones?

Jay: Is a hobby like, surfing or something?

Max: I think so.

Jay: Pretty much my life consists of going to work, time with my family and then filling in surfing when there’s available time to surf, or when the waves are good. That’s pretty much all I really have time for. I like shaping surfboards, but it’s hard to find time. I grew up shaping surfboards, and that was my introduction into making things, that and ceramics.My mom was a high school ceramics teacher, so I did a ton of ceramics as a kid and made surfboards. I think just not really being very good in school and being very interested in art and surfing, those were natural things, and then that gave me a lot of confidence to feel like I could make things.

Max: Do you still make ceramics as well?

Jay:Not really, although I’ve been talking to Jenny [Sharaf] about maybe doing some– She’s been offering to help me, because I want to make some lights. I have some light fixture ideas.
I realized, there’s things I want to make out of wood, but they’re really hard to make out of wood. I was like, “Oh, I can make these out of clay and it would be a lot easier,” because you can just carve it so quickly. I started off building a lot of tree houses and small structures, cabins and campers. I became really interested in particular with campers – making very high functioning small spaces that were really thoughtful and minimal.
Then as the projects have grown bigger, and now I’m doing houses, they’re still small houses, but trying to approach it in the same way, and then I really enjoy making all the things that go inside, like the light fixtures and the furniture. I spent a lot of my time thinking about just trying to make things better, as far as making furniture and light fixtures and built-ins and all these things. It’s really fun to think about.

Max: Where do the shapes in your work come from? Are they informed by wood as a material?

Jay: Well, I think it’s just a natural process of things. One thing being built on the next over time. I guess I should say, too, that when I was a kid I was skateboarding a lot, so I was making skate ramps and building tree houses with friends. Wood was a material that was abundant and that I got used to using. It’s not necessarily that I feel very strongly that I want to work with wood, it’s just that I feel like it’s abundant and easy to use. It’s there. I’ve always been really interested in salvaging, even since I was a little kid, we would salvage all of our materials for tree houses and stuff.

Max: What are some places where you like to spend time, or think of often?

Jay:Well, I think just in general, California has been so important to the work I make. I really think of my work as California. I lived in New York for a while and I really loved it, but I always have felt so much more connected to California, and inspired by California. The landscape is incredible. The culture and all the different art that’s happened here and the design and everything, and just the fact that the materials I use are from here, like redwood and Douglas fir.
Then I’ve actually been spending a lot more time in the Sierras, and we’re building a house up there. We’ve fallen in love with that area just because it’s a really nice balance for the beach, like the fogginess. You go up there and it’s very dry and comprised of granite. I love just all the granite and stone.

Max: What about specific places in the Bay Area or San Francisco or around there?

Jay:Honestly, I love our neighborhood so much out here. I don’t really like leaving. I really, really enjoy it out here. I like to be close to the ocean to just keep tabs on the beach. Just today we were walking by, I was like, “The waves might be good,” but I looked at the forecast and it’s like, “No, it’s not going to be good today.” Suddenly you’ll have these moments where it suddenly gets good or you just feel it in the air like, “Oh, the waves are getting good.” I really like that. I like to be around. I like the beach. I like being out here.
I guess my thing with New York feeling exhausting was just how hard it is to access nature there. The nice thing about San Francisco is even the beach is incredible nature right here.
And nature is a big influence, for sure. Not so much that I look and see forms that I like, but mostly it feels good and it helps initiate work. I like spending time in the outdoors.

Max: In terms of spending time, what’s a typical day like?

Jay:I always take my kids to school in the morning. I drop them off around 8:00 to 8:30, depending on which one I’m taking. I would definitely have a more productive day if I woke up and left at like 7:00 AM but I like the mornings with them and helping out and getting them to school. Then from there, I usually check the surf, and if it looks like the surf is not going to be good, then I go to work at my studio in Sausalito. But I have projects all over. I have a treehouse down in the Santa Cruz mountains, and then I’ve been doing an ADU for some people up the street here. Most of my projects are spread out, so it’s always different. Then sometimes I pick my kids up from school and then hang out with them in the afternoon, but usually that middle of the day is between checking in on projects, getting work done, and potentially surfing. I always have dinner with the kids and hang out, put them to bed and that kind of thing.
Then I travel for work sometimes. I’ve been doing a house in Hawaii, so I’ve been out there. I’ll go out there for like two weeks at a time and check-in and work on it a bit, although that’s finished now.

“I became really interested in particular with campers in making very high functioning small spaces that were really thoughtful and minimal… A bag can almost be similar to a camper or a home where you’re really considering the details in your life and how you’re setting it up in a way to curate an experience.”

interview13interview13
interview14
interview15

Max: What moments do you find the most fulfilling?

Jay:Well, I really like the work I do because when I start a project, I feel very excited, and then as I work through it, it can be really challenging. Then you get to a certain point where the project’s like maybe — This can happen multiple times in the course of a project, but it’s generally towards the end where it reveals itself and you’re like, “Holy shit, this is incredible.” I feel like those feelings really create a high and make me want to keep going for the next one and trying to always outdo myself from project to project. That’s very fulfilling.
Then surfing, I was surfing the other day and the waves were pretty big and I got some really good waves and then I had to take my daughter to meet her cousin for dinner, and I was driving through the city and everything was sparkling and beautiful. It was like that afterglow from surfing really good waves, and I was like, “Wow.”
It’s just really interesting how if I didn’t surf and I did that same drive, I’d probably think like, “Oh, the city’s looking dirty and gross,” and that’s what surfing does to you. It gives you hope or just makes the world sparkle a little more. That brings me a lot of joy, but making things and seeing a project through is very, very exciting.

Max: Similarly, is there a certain mindset that you try to stay in to stay motivated? Things that you try to think about?

Jay: Yes, I definitely find that if I’m not busy and I don’t have projects going, I can get a little bit depressed, which is a little bit concerning probably, but I think it’s normal for people. I think we need something to look forward to and something to work on. I don’t know. I keep pretty busy, I guess, if that answers your question.

Max: Do you collect anything, photo books, or things for inspiration?

Jay: Yes. Well, I collect a lot of surfboards, and that’s pretty much it. Oh, and books. I collect a lot of books.
I’ll see a house on Instagram or somewhere and just be like, oh, that’s an amazing house. That’s so cool, but you know that when you see that house, probably there’s thousands of other people are looking at that same image, and then I’ll research that architect or artist or whoever made the work and then I’ll find their book, or maybe I’ll just come across their book, and I just find that it’s so much more interesting looking at a book of someone’s work than it is  seeing a few images. You can actually draw so much more inspiration from books. I just really feel like books are a very important part of working and drawing inspiration. If I see a book and it looks remotely interesting, I buy it. I always keep a few books out on the coffee table that I like to look through and just keep them in rotation to get inspired.
And, you can be interested in architects like John Lautner, for example. He has this iconic house that everyone’s looking at, but then sometimes you don’t see all these other interesting weird works. Or Le Corbusier is the same way, where he made a lot of smaller work that was pretty interesting that no one’s really seeing.

Max: You said you also make surfboards. Collecting, what’s the approach?

Jay: Yes, there are certain shapers that I collect their surfboards and ride them, like Ryan Birch and Ryan Lovelace, for example, two really incredible shapers, also Derek Disney. I like collecting boards in the same way that you might collect an artwork that you really like, but it’s obviously not art, it’s more of something I’m going to use. I like to collect old boards too, mostly from the 70s and early 80s. I collect old single fins, old 60s boards too – if I come across them. It’s a mix of new and old. We’re in such a cool time with surfboards. There are so many cool designs really– Surfboard design is in a pretty cool place right now.

Max: What’s the most important thing in your life? If you had to pick.

Jay: 100% my family, of course, my kids and my wife.

Max: Is that instinctual, or?

Jay: I don’t know, it is somewhat instinctual but it’s definitely true. Friends, family, and community are really important to me.

Max: How do you think about bags and their role in your life?

Jay:A bag can almost be similar to a camper or a home where you’re really considering the details in your life and how you’re setting it up in a way to curate an experience. I always have a bag. I always have a tote, and there are certain things I really like to keep in it. I don’t really know how to describe it, but you can build this set of things for the day how you want that day to go. I really like that about bags.
I drink tea every day, and part of my ritual in the morning is making a big pot of tea and a thermos, and I have that usually in the afternoon. Sometimes I’ll even make two pots, two big thermoses. I like to have that, I like to have my journal, a camera, phone and keys and wallet, and that’s about it. Those are my kind of things that I set out on my day with, so not too much.

Max: In that context, what do you think about Briefing bags in particular?

Jay:I am pretty stoked on the amount of compartments. I feel like they’d be really great for traveling. When I’m traveling, I have a lot more things, like toiletries and that kind of stuff.
I think I probably need to really spend some time with it and figure out how to dial it in a little bit and what goes where. I’ve just scratched the surface with them so far. One problem I have with my journal is that I inevitably always leave the cap off my water or tea a little bit. It’s like a guarantee within a certain amount of time I’m going to get water in the bottom of my bag. It is nice to have an area that’s a little bit more waterproofed. Maybe this compartment would be better for that. It probably wouldn’t get wet if it was there. I like this little feature too. It’s pretty nice for your keys.

interview16interview16

Profile

  • Jay Nelson

    サンフランシスコ在住のアーティスト/木工職人。ニューヨークのアートスクールに通ったが、それ以前から子ども時代の多くの時間をスケートランプやツリーハウスをつくりながら育った。サーフィンや自然を探検することにも明け暮れた。そうした経験が、安定感がありながら華やかさのある彼の作品を生み出している。

    An artist and woodworker based in San Francisco. He went to art school in New York, but his most formative years were growing up building skate ramps and treehouses, and of course spending ample time surfing and exploring the natural environment around him that keeps his practice grounded yet exuberant.

  • Max Houtzager

    東京を拠点にするクリエイティブディレクター/写真家。北カリフォルニアで育ち、子どもの頃からサーフィン、スノーボード、マウンテンバイク、写真・動画撮影に日々を費やした。飲食、接客産業、アウトドアの領域で人々が追い求める感情や瞬間を探求すると同時に、人と、人を取り巻く環境や文化のことを考えている。

    A creative director and photographer based in Tokyo. He grew up in Northern California, where from an early age he spent most of his time surfing, snowboarding, mountain biking, or photographing and filming such. His work in the fields of food and drink, hospitality and outdoors explores the certain feelings and moments that people chase, as well as the people themselves, the environments and culture that surrounds them.

 
未入力の 件あります