衛星から雲を撮影し大雨の予兆探る…佐賀の高校生がミッション挑戦|記事一覧|企業・自治体向け防災情報メディア「防災ニッポン+」読売新聞

衛星から雲を撮影し大雨の予兆探る…佐賀の高校生がミッション挑戦

写真説明:佐賀県内の高校生たちが製作した超小型人工衛星の基板

JAXAと連携 「キューブサット」製作に参画

佐賀県内の高校生たちが製作に関わった超小型人工衛星「キューブサット」が、2024年6月頃、打ち上げられる。複数の役割を担っており、近年大規模な浸水被害が相次いだ武雄市の高校生たちは、衛星に搭載したカメラで雲の様子を撮影する「ミッション」に挑む。宇宙空間から集めた情報を、地元の防災に役立てる試みだ。

国際宇宙ステーションから放出

武雄市の佐賀県立宇宙科学館によると、製作するキューブサットは各辺10cmの立方体で、重さは約1kg。国際宇宙ステーション(ISS)から放出し、同館に設置した地上局で、収集したデータを活用する。

九州工業大の趙孟佑教授(宇宙工学)によると、キューブサットの製作費用は300万~500万円程度。自動車や携帯電話などに使われる電子部品でほとんどの部分を製作できる。2013年に商業利用が始まり、打ち上げ数が爆発的に増加。複数の衛星で地球全体をカバーし、通信中継や地形の撮影、気象観測などに活用されている。

佐賀県とJAXAによる宇宙教育プログラム

佐賀県は2021年、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))と連携協定を締結し、小中高生向けの宇宙教育プログラム「ジャクサガ スクール」を開校。キューブサット開発はその一環だ。コンテストで選抜された5校約25人の高校生たちが、構造部品と、打ち上げ後の活用プログラムの二つの製作部門に分かれ、2023年2月までに担当部分を完成させた。

説明:「ジャクサガスクール」を紹介するインターネットのページ

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