さまざまなパーツで構成されるバイクのなかで、路面と唯一接地するパートがタイヤだ。「車両を支える」「駆動力、制動力を伝える」「方向を転換・維持する」「路面からの衝撃を和らげる」という欠かすことのできない4つの基本機能を持ち、ハンドリングを決定づけ、バイクの直進安定性、旋回性、乗り心地に大きく関わる。
タイヤメーカーは日々の開発と研究をいとわず、オンロードもオフロードもあらゆるセグメントに次々と新製品を登場させ、用途やユーザーの好みに合わせ多種多様なタイヤをリリースし続けている。我々ライダーとしては、一体どんなタイヤを選べばいいのかわからないのが本音かもしれない。
そこでメーカーの開発の狙いを簡潔にまとめつつ、その走行インプレッションをここにまとめた。今回はビッグバイク~アドベンチャーモデル用にカテゴリーを絞った。ストリートでもサーキットでも真価を発揮するダンロップ・スポーツマックスα-14ではサーキット編とストリート編を分け、公道とサーキットの想定走行比率を85%対15%に設定したミシュランPOWE RSは、ふたりのプロテストライダーがインプレッションを執筆し、それぞれに読み応えがある。
いずれもタイヤショップで引っ張りダコの人気モデルたち。気になる製品の試乗記を参考にしていただき、次に履くタイヤを選んでいただければこんなに嬉しいことはない。