2024年3月、カワサキ正規ディーラーネットワークに93店舗目として加わったのが「カワサキ プラザ奈良」だ。その名が示しているとおり古都奈良にあり、これによって近畿全府県にカワサキプラザ店が存在することになった。店舗は統一したイメージをキープするCI(コーポレートアイデンティティ)が導入されており、外観は黒を基調とした落ち着いたシックな装いとなっている。
店内に入れば、そこはカワサキワールド一色!! メーカー最大規模の正規ディーラーとして2017年から展開されているカワサキプラザでは、カワサキ製モーターサイクルを単に”見せる”だけではなく、さらに”魅せる”空間となるようにデザインするべく、黒を基調とした店内構成で高級感・プレミアム感を引き立ててきた。今回伺った奈良店ではそれをさらに進化させ深化した『カワサキプラザ2.0』へと発展。店内構成は天井を白、床を木目調とした空間となり、さらに清潔感も加味された居心地の良さを得られるものとなっている。
カワサキプラザ店の特色の一つが、フルラインナップを見られる点で、それも1台1台余裕を持ったスペースで展示されているから、気になるモデルがあれば前後左右360°から仔細に見ることができる。天井からレール式のスポットライトで適度なコントラストを持ったライティングも施されており、それぞれのモデルが持つ魅力を引き出す空間演出がなされているのだ。さらに『CAGE』と名付けられた展示方法では檻に入れられた野獣のごとく、光の枠の中にモーターサイクルを配置し、新たな使い手が現れるその時まで静かな眠りの時間を過ごしているイメージを演出している。
また、アパレルを中心とした純正グッズも取り揃えられているのも特色といえるだろう。よく見受けられるような、1つのコーナーとしてまとめて見せる展示方法ではなく、アイランド型として店内の各地に置かれているため、自然と目に入るようになっているのも面白い。こちらでも照明にリング状のLEDライトを用いるなどの魅せる演出がなされている。そして実店舗ならではの強みが、実際に使われている生地などの風合いを目で見て、さらに試着してフィット感を確かめた上で購入できる点だろう。
店舗にはメンテナンスリフトやタイヤチェンジャーを備えたテクニカルセンター(ファクトリー)も併設されており、カワサキユーザーのモーターサイクルライフを強力にバックアップする。エンジンオイル交換などのメンテナンスで入庫させた際には、ショールームのコミュニティスペースでコーヒーを飲みながら、設置されたモニターで作業の様子を見ることも可能になっている。
「フレンドリーでハートフルなお店を目指していますので、お気軽にお越し下さい」と同店コンシェルジュマネージャーの猪口さん。SNSも積極的に使用して情報を発信しており、中でも特にTik Tokは毎日更新しているとのことだ。今後の展開としては「奈良はライダーズカフェも多いので、そちらとコラボしたイベントなども行なっていきたいですね」とのこと。