上場企業・上場会社情報
TOPIXとは/ホームメイト
TOPIX(トピックス)は、Tokyo Stock Price Indexの頭文字を取ったもので、日本語では東証株価指数と言われ、日経平均株価と並んで、日本を代表する株価指標です。
日経平均株価とTOPIXとの違い
日経平均株価とTOPIXは、日本経済の状況を判断するのになくてはならない指標として、国内外の投資家や経済活動家が注目しています。どちらも東京証券取引所一部の銘柄から算出されていますが、日経平均株価とTOPIXには大きな違いがあります。日経平均株価が、東証一部の銘柄の内、225銘柄を限定して算出し、円を単位にしています。この225銘柄の中には、NTTやトヨタといった日本の国益をも揺るがす大企業225社が選ばれています。これに対してTOPIXは、「東証一部の全銘柄(約1700社)を対象に、その時価総額の合計を全銘柄数で割った平均」をポイント数で表しています。日経平均株価の場合は、株価が高い日本のトップ企業が選ばれているため、影響の大きな指標とされています。一方、TOPIXの場合は、日経平均株価とは違って、全体的な景気指標としては本質的だということが言えます。また、この両方の株価の動向を見比べていくことが、重要とされています。例えば、日経平均の場合には、全体の約13%の銘柄だけをピックアップしているため、株価の値の動きが大きくなりがちです。そのため、景気の全体像をつかみやすいということになります。TOPIXでは、全銘柄を対象としているために、あまり急激な動きがないのが特徴で、実体経済に近い指標ということが言えます。こうしたことから、日経平均で景気のトレンドをつかみつつ、TOPIXの動きを見ながら実際の投資に生かしていくという投資家の人が多いようです。
時価総額について知っておく
TOPIXは「東証一部の全銘柄の時価総額の平均」を表しているわけですが、時価総額というはどういうことなのでしょうか。時価総額とは、「株価×発行済み株式数」という計算式になり、時価総額が大きい会社程大企業ということになります。TOPIXの指数は、TOPIXを算出し始めた、1968年1月4日を基準日として、当時の時価総額(約8兆6020億5695万1154円)を100として算出されています。
TOPIXのポイントが下落しているときには、投資家も減少しており、逆にポイント数値が上がっているときには、多くの投資家が参加している状況にあるということが言えます。TOPIXの動向によって投資のタイミングを見計らっている投資家は多いようで、日経平均株価が上がってきたとしても、TOPIXの数値が上がらなければ、まだ買い時ではないと判断することができたり、時価総額が増えれば、株価も上がるので、日経平均が下落傾向にあったとしても、TOPIXの数値が上がっているので、買い時だと判断することができるようになります。
いずれにしても、専門家ではない個人投資家にとってはTOPIXの数値の動きを注意するほうが失敗しにくいとされています。