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ネット証券とは(ネット証券検索)/ホームメイト

日本全国にある様々な証券会社は、約340社とも言われていますが、その中でも近年、台頭してきているのがネット証券です。

投資家を爆発的に増やしたネット証券の歴史

投資家を爆発的に増やしたネット証券の歴史

ネット証券とは、インターネットを使って口座の開設からオンライントレードの実施、資産管理まで、証券取引に関する様々なサービスをインターネットで提供している証券会社または証券会社のオンラインサービスのことです。

証券会社は従来、主要都市に店舗を構え、店頭営業または電話営業といった対面営業によって証券取引のサービスを行ってきましたが、1990年代に入るとインターネットが普及し、インターネット上で様々なサービスが提供されるようになり、証券会社もインターネットを通じて口座を開設したり、オンラインで取引したりできるようになりました。

1999年には、それまで固定手数料制だった「株式売買委託手数料」の規制が緩和され、完全自由化となり、安い手数料で気軽に証券取引を始められる小口の証券や金融商品などが増えました。環境の変化や規制緩和から、新たに「投資」を始めようとする人も増え始め、様々な証券会社が人件費のかからないネット証券に参入していきました。これがネット証券の始まりです。中には、日本で初となる店舗を持たないインターネット専門の証券会社を松井証券が立ち上げるなど、ネット証券の台頭したことにより、「株」が一般の人でも気軽に始められる投資として注目を集めていくようになりました。

ネット証券によって金融業界は大きく様変わり

ネット証券によって金融業界は大きく様変わり

コストを大幅に削減でき、価格競争力においても強みのあるネット証券は、2000年代に入ると大きくマーケットのシェアを伸ばし、楽天証券、マネックス証券、GMOクリック証券など新規参入した会社も業績を伸ばしました。現在では、野村證券大和証券SMBC日興証券などの大手証券会社や外資系証券などもネット証券に参画したことから、より一層価格競争が激しくなり、吸収や合併などが相次ぎました。

証券会社では生き残りをかけてサービス改善などを行っていますが、株の取引と言えばインターネットで行うものという考え方が主流となってきています。

こうしたネット証券の誕生から現在までを振り返ると、いかにネット証券の社会的影響が大きかったかが分かります。現在では、学生や主婦でも気軽にオンライントレードをする時代となり、パソコンはもとよりスマートフォンなどの携帯電話でもトレードができるようになっています。

ネット証券の始め方

ネット証券
ネット証券

ここではネット証券の始め方についてご紹介します。ネット証券はパソコンやスマートフォンさえあれば、オンライン上で手続きを行うことが可能です。ただし、ネット証券によっては手順が異なる場合がありますので、使用したい証券会社のサイトを確認しましょう。

①口座開設をする

ネット証券を始めるためには、まず開設したいネット証券の公式ホームページ内にある「口座開設を申込む」へアクセス。入力画面にしたがって「申込み者の氏名」「住所」などの情報を入力しましょう。また、口座開設には「マイナンバーカード」や「運転免許証」といった本人確認書類を提出しなくてはなりません。本人確認書類の提出方法は、スマートフォンやパソコンからアップロードして提出する方法と、書類を郵送する方法の2つ。
有効な本人確認書類はネット証券会社によって異なるため、必ずチェックしましょう。

口座開設にかかる日数は、オンライン手続きであれば最短で1日、郵送の場合は約10日前後。口座開設が完了すれば、ログインIDやパスワードが届きます。

②初期設定を行う

口座開設後に送られてきたIDやパスワードを使って、サイトにログインしたのち、初期設定を行いましょう。初期設定は連絡先や職業、暗証番号の登録の他にもアンケート回答やインサイダー(内部者)登録があります。インサイダー登録とは、申込み本人や家族が「上場企業の役員等」であるかどうかを届出し、該当する場合は「上場企業の会社関係者」として登録することです。会社関係者などの内部者が未公表の重要な情報を知りながら、株券などを売買することは法律で禁止されており、違反者は刑事罰や課徴金の対象となります。インサイダー取引を未然に防ぐためにインサイダー登録は必要です。

③口座へ入金をする

初期設定が完了すれば、投資資金を口座へ入金します。入金方法には銀行振込(ATM)かネットバンキングがありますが、それぞれ手数料が異なりますので、入金前に確認しましょう。

④購入する株と株数を選ぶ

入金が済めばいよいよ取引開始です。購入したい銘柄と株数を選び、画面の案内にしたがって入力します。基本的に株数はまとまった数を購入しなくてはなりません。しかし、ネット証券によっては1株から売買できる株も扱っている場合も。自分の都合に合わせて株を購入することをおすすめします。

ネット証券のメリット・デメリット

メリット・デメリット
メリット・デメリット

ここでは、ネット証券を利用する際のメリット・デメリットについてみていきましょう。

ネット証券のメリット

①取引手数料が安い

ネット証券は対面型の証券会社に比べて取引手数料が安いことが挙げられます。一般的に対面型の証券会社では、顧客ごとに担当者が付き、アドバイスやサポートを行うため、手数料が高くなりがちに。しかし、ネット証券は実店舗を持たず、人件費や店舗維持費がかからない分、コストを抑えることができるのです。1日に何回も取引をする方にとって、手数料が安いことは大きなメリットと言えます。

②いつでも好きなときに取引ができる

ネット証券は、店頭に足を運ぶこともなく、入金から株の売買まですべてオンライン上で完結。パソコンやスマートフォンさえあれば、自宅や外出先でも気軽に取引が可能です。また、近くに証券会社の窓口がない方や、日中忙しくて夜しか空いていない方も自分の都合に合わせて利用することができます。

③コンテンツが充実している

コンテンツが充実
コンテンツが充実

ネット証券が提供している情報ツールやアプリには、投資に関する様々な情報が満載。また、最新情報や株価の変動をリアルタイムで確認することができるため、取引の成功率を高めることができます。ネット証券によっては無料で参加できるオンラインセミナーが開催されている場合も。初心者の方も安心して取引を行うことができるのです。

ネット証券のデメリット

①専門的なアドバイスがもらえない

顧客に対して担当者が付く対面型の証券会社と違い、ネット証券では、投資に関する知識や取引の判断はすべて自分で考えなくてはなりません。基本的な投資方法を知らないまま、投資をしてしまうと大きな収益は望めない場合も。もし誤発注をしても、自己責任となります。専門的なアドバイスや手厚いサポートが欲しい方や、担当者と相談しながら投資先を決めたい方は、対面型の証券会社の方が安心して取引できると言えるでしょう。

②セキュリティーやネット環境によるトラブル

セキュリティーリスク
セキュリティーリスク

ネット証券はオンライン上でログインや取引を行うため、情報漏洩のリスクが考えられます。ほとんどのネット証券では、暗号化によるセキュリティー強化や個人情報保護の対策などを行っていますが、100%安全というわけではありません。IDやパスワード管理には気を付け、不審なメールのリンクを開かないようにしましょう。

また、ネット証券はインターネット環境に左右されやすいこともデメリットのひとつ。通信トラブルなどでホームページにログインができなかったり、メンテナンスで利用できなかったりすることで、取引のタイミングを逃してしまう可能性もあります。

ネット証券の比較

ここでは、業界のなかでも主要証券と呼ばれるSBI証券を始め、楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券、松井証券についてまとめました。まず、1注文の約定代金に対してかかる手数料(税込)を表で比較してみましょう。なお、松井証券に関しては取引ごとの手数料体系がないため、掲載しておりません。
また、手数料は2022年(令和4年)4月時点における国内株式(現物取引)のインターネット経由による取引の金額です。

≪1注文の約定代金に対してかかる手数料(税込)≫
SBI証券
スタンダードプラン
楽天証券
超割コース
auカブコム証券
ワンショット
マネックス証券
5万円まで 55円 55円 55円 55円
10万円まで 99円 99円 99円 99円
20万円まで 115円 115円 115円 115円
50万円まで 275円 275円 535円 275円
100万円まで 535円 535円 約定金額×
0.099%+99円
上限:4,059円
535円
150万円まで 640円 640円 640円
3,000万円まで 1,013円 1,013円 1,013円
3,000万円超 1,070円 1,070円 4,059円 1,070円

次に1日の約定代金の合計金額に応じてかかる手数料について見ていきましょう。いずれも税込となっています。

≪1日の約定代金の合計金額に対してかかる手数料(税込)≫
SBI証券
アクティブプラン
楽天証券
いちにち定額
コース
auカブコム証券
1日定額手数料
マネックス証券
一日定額手数料
コース
50万円まで 0円 0円 0円 550円
100万円まで
200万円まで 1,238円 2,200円 2,200円 2,750円
300万円まで 1,691円 3,300円 3,300円
以降100万円
増加ごと
+295円 +1,100円 +1,100円 +2,750円

マネックス証券の一日定額手数料コースにおける「以降100万円増加ごとにかかる手数料」については、約定代金300万円ごとに2,750円(税込)が加算されます。

SBI証券

SBI証券はネット証券のなかでも圧倒的に利用者数の多いネット証券です。手数料の安さが業界トップクラスの上、商品の品ぞろえが豊富。最先端の注文機能が搭載されている他、簡単な操作で発注や訂正を行うことができます。また、Tポイントを使ったり、貯めたりできることも特徴的です。SBI証券の国内株式(現物取引)には、1注文の取引代金に応じて手数料が決まる「スタンダードプラン」と1日の取引合計額に応じて手数料が決まる「アクティブプラン」の2種類がありますが、25歳以下(未成年口座も対象)は国内株式(現物取引)の手数料が無料です。

楽天証券

楽天証券は楽天グループが提供するネット証券。国内株式取引手数料は業界最低水準として利用者数も増加傾向にあります。取引額に応じて楽天グループで使用できる「楽天ポイント」が貯まる他、楽天ポイントを使用して国内株式を購入することが可能。楽天証券の国内株式(現物取引)には、1回の取引金額で手数料が決まる「超割コース」と1日の取引金額合計で手数料が決まる「いちにち定額コース」があります。なお、楽天証券と楽天銀行の口座を連携させる「マネーブリッジ」に申込めば、優遇金利が適用されたり、証券口座の資金が不足していても、銀行口座から不足分が自動的に送金される「自動入出金」が可能になったり、様々な特典を受けることが可能です。

auカブコム証券

auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャル・グループが提供するネット証券。取引手数料が格安なことに加え、シニア割引やauユーザー割引など独自の割引制度も充実しています。また、auカブコム証券では「Pontaポイント」を貯めたり、使ったりすることが可能に。auカブコム証券とauじぶん銀行の口座を連携させた「auマネーコレクト」に申込めば、口座間の資金移動が便利になるだけではなく、円普通預金通常金利がアップします。
auカブコム証券の国内株式(現物取引)には、1回の取引金額で手数料が決まる「ワンショット手数料コース」と1日の取引金額合計で手数料が決まる「1日定額手数料コース」があります。

マネックス証券

マネックス証券は外国株の銘柄数が圧倒的に多いことで人気のネット証券です。特に米国株と中国株は合わせて約6,000銘柄を扱っており、外国株に興味がある方にはおすすめと言えます。また、マネックス証券の「ワン株(単元未満株)」は、主要ネット証券で初めて1株からの取引が可能となりました。ほとんどの銘柄が1万円前後で取引できるため、少額から株取引を始めたい方や初心者に人気です。

マネックス証券の国内株式(現物取引)には、1回の取引金額で手数料が決まる「取引毎手数料」と1日の取引金額合計で手数料が決まる「一日定額手数料コース」があります。なお、2022年(令和4年)3月22日より、国内株式の取引毎手数料コースにおける手数料は、大幅に値下げされました。

松井証券

松井証券は1998年(平成10年)、日本で初となるネット取引「ネットストック」を導入したネット証券です。100年以上の歴史を持つ松井証券には、様々な制度が導入されました。

松井証券の国内株式(現物取引)は、1日の約定代金合計により手数料が決定する「ボックスレート」が適用されます。1日の約定代金合計が50万円以下なら、何回取引しても手数料は無料。また、25歳以下(未成年含む)は、26歳になる月の最終営業日の取引分まで、現物取引・信用取引にかかわらず、手数料がかかりません。
なお、投資信託の保有やクレジット利用などで貯まる「松井証券ポイント」は、新たに投資信託が買える他、商品やAmazonギフト券にも交換できます。

≪1日の約定代金の合計金額に対してかかる手数料(税込)≫
50万円まで 0円
100万円まで 1,100円
200万円まで 2,200円
以降100万円増加ごと +1,100円
1億円越 上限:110,000円

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