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「証券会社」や「証券取引所」など経済の用語としてよく出てくる「証券」という言葉は、具体的にどういう意味なのでしょうか。一般的に「証券」というと、株券や債権などの有価証券をイメージすることが多いのですが、「証券」と一口に言っても、いろいろな形態があります。

証券には「証拠証券」と「有価証券」の2つがある

証券には「証拠証券」と「有価証券」の2つがある

「証券」とは、財産における権利や義務についての記載がなされた文書の総称です。分かりやすく言うと「何らかの権利を持っていることを証明する券」のことで、法的な効力に合わせて「証拠証券」と「有価証券」の2つに大別することができます。ここでは、特に「証拠証券」についてご紹介します。

レシートだって実は証券の仲間

レシートだって実は証券の仲間

「証拠証券」は、法律上、証明を簡単にするものです。難しい言葉ではありますが、この証拠証券には、クリーニングなどを出したときの「預り証」や買い物をしたときにもらう「レシート」なども含まれます。

「預り証」は引き換えの権利を示す証拠であり、「レシート」は購入の証拠や返品の権利を証明する券になります。このように、実は日々の生活の中で私たちは「証券」を扱っているのです。こうして見ていくと、普段は気軽に捨てていたりするレシートも、財務上ではひとつの大切な証拠証券ということになります。

証拠証券を理解する

証拠証券を理解する

このように証拠証券は、身近なレシートから重要な権利を示すものまで用途は違いますが、証券そのものには財産価値はなく、権利や財産を証明する証明書としての働きを持っているとうことを理解しておく必要があります。このため、証拠証券自体が売買の対象にはなることはなく、契約内容を表すときなどに多く使われています。

証拠証券には、レシートや預り証の他、保険証書、預金証書、借用証書、領収書、預金通帳などもあります。上記のことからも証券というものが非常に幅広い「券」を指すことが分かると思います。

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