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ファイザーの事業内容/ホームメイト
医薬品や医療器具の進化や発展を支えるのは製薬会社の力が大きいとされています。ここではアメリカで新薬の研究開発や販売を手掛ける製薬会社である「ファイザー」を紹介します。
ファイザーとは
「ファイザー」は、アメリカのニューヨーク・マンハッタンに本社を持つ、世界売上第1位を誇る製薬会社です。
同社は、1928年にアレクサンダー・フレミングさんが発見したペニシリンを量産できるように開発を行なったことにより、第2次世界大戦などで多くの人々の命を救うことに貢献した企業として知られています。また、近年は、睡眠薬の「ハルシオン」やED治療薬の「バイアグラ」などといった医薬品も開発し、世界中で販売しています。
ファイザーの事業概要
従兄弟同士であったドイツ人のチャールズ・ファイザーさんとチャールズ・エアハルトさんが、1849年に化学会社「チャールズ・ファイザー・アンド・カンパニー」をアメリカ・ブルックリンに設立したのがファイザーの始まりです。
体内の寄生虫駆除のために用いられたサントニンを改良し、アーモンド・トフィー味のキャンディー型錠剤にした製品がヒットしたことをきっかけに、多くの医薬品の開発に取り組むようになりました。
1928年にイギリス人細菌学者アレクサンダー・フレミングさんは、青カビの持つ殺菌作用(ペニシリン)を発見しましたが、実用に役立つ程の量を生産することができず、アメリカに援助を求めました。ペニシリンの実用化に乗り出したファイザーは研究を重ねてペニシリンの生産と実用化に成功し、第2次世界大戦での負傷者の手当や、その他の病気の治療にも使われるようになりました。それ以降もファイザーは抗生物質などの新薬の研究を続け、「テラマイシン」「ゼオペン」「セフォビット」「トロバン」など様々な抗生物質が感染症や病気の治療薬として世界中で使われるようになっています。
1990年代には、EDに悩む男性のための薬「バイアグラ(シルデナフィル)」を開発・販売し、最も画期的な製品としてアメリカの医薬品市場で歴史的成功を収めました。人間だけでなく、動物たちへの医薬品も研究開発され、様々な医療に大きく貢献しています。2009年にはアメリカのワイス社を買収し、世界最大級の製薬会社として事業展開を続けています。
日本におけるファイザー
日本では、1953年に当時の田辺製薬と合併し「ファイザー田邊株式会社」として事業を開始しました。1983年にはアメリカのファイザー社の完全子会社となり、社名も現在の「ファイザー製薬株式会社」に変更しました。米国本社がワーナー・ランバートやファルマシアを買収したことにより、日本でも事業統合され、循環器、中枢神経、抗炎症、泌尿器系、筋骨格系、感染症、内分泌、眼科、がん、ワクチンなどの多岐にわたる医療製品事業を展開しています。