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エクソンモービルの事業内容/ホームメイト
アメリカは、経済的にも政治的にも世界で最も影響力のある大国のひとつです。先進国として世界経済を牽引する立場にあるアメリカの企業にはどのような会社があるのでしょうか。ここではアメリカ大手石油会社の「エクソンモービル」を紹介します。
エクソンモービルとは
エクソンモービルはアメリカのテキサス州に本社を置く石油会社で、ロイヤル・ダッチ・シェル、BP、シェブロン、トタル、コノコフィリップスと並んで「スーパーメジャー」と呼ばれる、国際的な石油会社のひとつです。民間石油会社としては世界最大の規模を誇り、世界200ヵ国以上で事業展開を行なっています。
エクソンモービルの事業概要
第2次世界大戦後から1970年代まで、石油業界の独占企業として存在していた「セブン・シスターズ」のエクソンとモービルが1999年に合併し発足した石油会社です。現在はスーパーメジャーと呼ばれる世界6大石油会社のひとつとして、世界中で事業展開をしています。
エクソンモービルは、エネルギー資源の探鉱・生産、輸送、精製、販売までを自社の会社組織だけで行なう、垂直統合というビジネス形式を採用しているのが特徴です。全米の企業の中で2013年の売上高ランキングは世界3位、純利益ランキングは第1位にそれぞれランクインし、名実共に世界トップクラスの石油会社です。
事業はアメリカ国内だけにとどまらず、約50ヵ国で探鉱や生産事業を行ない、約20ヵ国で燃料や化学製品を販売し、約200ヵ国で操業するグローバル企業です。世界中に傘下企業や関連会社、孫やひ孫会社があります。企業として莫大な資産を抱えるだけでなく、ときには経済や政治にまで影響力のあるエネルギー製品を扱うことから「世界で最も発言権のある石油会社」と称されています。
日本におけるエクソンモービル
日本においては、2012年までエクソンモービルが株式を100%保有した「エクソンモービル有限会社」を運営し、その傘下に「東燃ゼネラル石油株式会社(現・JXTGエネルギー株式会社)」を保有していました。
その後、2012年にエクソンモービル有限会社は「EMGマーケティング合同会社」へと社名変更し、東燃ゼネラル石油株式会社が持株を99%保有することで親会社と子会社の関係が逆転し、東燃ゼネラル石油株式会社がEMGマーケティング合同会社を運営するかたちとなりました。
吸収合併などを経て現在はJXTGエネルギー株式会社となり、東証第一部に上場を果たしています。「エッソ」、「モービル」、「ゼネラル」の3ブランドの名前で全国約6000店舗でのガソリンスタンド事業を展開しています。その他、石油製品の精製・販売や、石油化学製品の製造・販売などを手掛けています。エクソンモービルは現在でも東燃ゼネラル株式会社の株式を保有しており、協力関係・提携関係は継続されています。