ルーメンとはどのような単位?
ライトやランタンの表記でよく見かけるルーメン(lm)という単位は、明るさを示す値のこと。
光源から放出されるすべての光の量のこと指しており、この数値が高いほど明るくなります。
白熱電球が主流だった頃は、ワット(w)が明るさの基準になっていましたが、LED電球が普及してからはルーメン(lm)での表記が一般的となりました。
ルーメンを基準に明るさを選ぶ際の注意点
「ルーメンが高ければ高いほど良いのでは?」と思うかもしれませんが、使用環境や目的を考えてから選ぶようにしましょう。
例えば、テントの中を照らすライトが欲しい場合、あまりにも明るいライトを選んでしまうと、睡眠の妨げになってしまったり、雰囲気が崩れてしまうこともあります。
また、ルーメンはバッテリーの持続時間とも関連します。明るく照らすことができる製品は、電池やバッテリー容量を多く必要としますので、大型で重くなります。同じサイズ・重量の製品同士で比較すると、ルーメンが高い製品のほうが、バッテリー持続時間が短くなります。
ルーメンを参考にしつつ、用途にあった明るさを選ぶようにしてください。
アウトドアシーンで活躍するルーメンの基準は?
実際にアウトドアで活躍してくれるのは何ルーメンのライトなのでしょうか?
それぞれの数値ごとにおすすめの活用方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1000ルーメン【メイン用として活躍】
キャンプサイト全体を照らすメインのライトは1000ルーメン以上がおすすめ。
1000ルーメンあれば、ファミリーや友人同士のアウトドアでも広範囲まで明るくなります。
テントの設営や料理なども不便なく行うことができるでしょう。
500〜300ルーメン
テーブルなどに置いて、サブのライトとしての使用するなら500〜300ルーメンがぴったりです。
作業時に手元を照らしたり、メインライトとは別に設置する補助役のライトとしても活躍してくれます。
300〜100ルーメン
300〜100ルーメンはテント内の照明などに向いています。
そこまでの明るさは必要ないけれど、ほんのりと照らしたいような場所にはちょうどいい明るさです。
100ルーメン以下
ヘッドライトや手持ちライトに多いのが100ルーメン程度です。
夜間のちょっとした移動やロープの目印にするなら100ルーメン以下のライトが便利でしょう。
ライトを選ぶ際のポイント
明るさ以外にチェックしておくべきポイントもあわせて紹介します。
バッテリーの持続時間
どのくらいの時間ライトを使用できるのかは必ず確認しておきましょう。
ルーメンの数値によって使用できる時間が異なる場合が多いので、シーンに合わせて選んでください。
また、バッテリーの種類も乾電池式と充電式があります。乾電池式は予備の電池を持っていけば、残量を気にせず使用することができ、充電式はコスパが良いといったメリットがあります。
重量とサイズ
ライトは携帯性も重要です。バッテリーと同様にルーメンの数値が高いと本体も大きくなる傾向があります。
必要以上に荷物が増えてしまわないように、使いたい場所に適したサイズを選んでください。
乾電池式のライトは電池を入れると重くなってしまうので、コンパクトに収めたい場合は充電式がおすすめです。
耐久性
防塵・防水の加工が施されているかも忘れずにチェックしておきましょう。
防塵・防水に関しては”IP”という表記で記載されており、IPの後に続く数字がそれぞれ防塵と防水の等級を示しています。
アウトドアで使うなら、IP54以上のライトが安心です。
また、吊り下げて使用する場合は落下耐性のあるライトを選んでおくと万が一のときにも安心です。
調光機能
強さや色を調節できる機能が備わっているライトがあります。
最近では多くのモデルで搭載していますが、光の強さを調整することができれば1台で何役にもなるのでとても便利です。
暖色と白色の切り替えができれば、雰囲気に合わせてより良い空間の演出もできます。
目的にあったライトを選ぼう!
ひとくちにライトと言っても、さまざまなスペックの製品があります。
自分が使いたいシーンにそのスペックが合っているのか、目的を明確にしてから選んでみるといいかもしれませんね!
ライトでアウトドアの雰囲気はガラッと変わります。今回の記事を参考に、ぜひお気に入りの1台を見つけてみてください。