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テントの種類をおさらい
現在はさまざまな種類のテントが販売されており、その種類ごとに特徴も異なる。まずは、どのような種類のテントが存在するのか見ていこう。
CHECK!
スタンダードな「ドーム型」
ドーム型は天井に丸みを持たせた形の、最もオーソドックスな形状のテント。柱となるポールをまっすぐに立てるのではなく、湾曲に反らせることで強度を高め、テントの居住空間を広げている。
大型のドーム型テントには、大人1人が立っていられるほど頭上にゆとりのあるタイプもあり、窮屈感を感じにくい作りになっている。中で簡単な作業や着替えも可能なので、使い勝手の良いテントであると言えるだろう。
ドーム型は設営も簡単で、メインポールを2本クロスさせてスリーブに差し込むことで立ち上げることができる。慣れると1人でも設営できるため、ソロキャンパーからの人気も高い。
モンベル|ムーンライトテント2型
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室内が広い「トンネル型」
トンネル型は、フレームをアーチ状に並べて設置するのが特徴のテント。独特な形状をしていることから、『イモムシ型』『カマボコ型』と呼ばれることもある。
大人数用のテントとイメージされがちだが、最近では2~3人で快適に利用できるコンパクトなサイズも多く販売されるようになった。
トンネル型テントの特徴としては、タープが必要ないことが挙げらる。多くのトンネル型テントは『前室』『寝室』の2部屋を確保できるため、テント一つだけでリビングと寝室両面の役割を備えている。もし雨が降っても、テントの開口部を閉じてしまえば中に吹き込むことがないため、天気が変わりやすい山の中でも快適に過ごせるだろう。
VASTLAND|トンネルテント
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とんがり屋根の「ティピー型」
ティピー型は、横から見ると三角形、真上から見ると丸型に近い多角形という、円錐型の構造になっている。
もともとは、アメリカの先住民が住居用として草原に立てていた。そのため、インディアン・ティピー(テント)と呼ばれることもある。
ティピー型テントの特徴として挙げられるのは、組み立てが簡単なこと。『ワンポールテント』とも呼ばれる通り、ポール1本で設営可能なため、キャンプ初心者やソロキャンパーにも向いているだろう。周囲をぐるりとペグで打ち付けることで突風や強い風にも耐えることができ、風を受け流しやすいことも利点の一つだ。
ロゴス|Tradcanvas VポールTepee400
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山小屋のような「ロッジ型」
ロッジ型は、山小屋のようなフォルムをしたテント。1970年代に流行したデザインだが、InstagramやTwitterなどのSNSで取り上げられることが増え、再度人気が高まってきている。デザイン性が高く、まるで絵本の世界から飛び出してきたようなフォルムは、写真映えすること間違いない。
切り妻屋根のような形状で、正面から見ると縦に長い五角形になっているテントが多いようだ。普段生活している住宅のように、壁と天井が分かれているので、他のテントよりも居住スペースが広く感じるのも特徴。ソファやテーブルなどの大きな家具も置きやすく、リビングルームをまるごと外に持ってきたような配置にもできる。家族やグループでのキャンプに向いている。
ogawa|オーナーロッジ タイプ52R T/C
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テント選びの基本をチェック
テントの種類はたくさんあるので、用途に合わせて最適なテントを選ぶことが大切。テントを選ぶときに着目すべき基本的なポイントをおさらいしよう。
CHECK!
利用人数に合ったサイズを選ぶ
テント選びにおいて最も重要といっても過言ではないのが、サイズ。利用人数に合ったテントを選ばなければ、快適に過ごせなくなる恐れもある。
そのため、テントを選ぶときは必ず『何人用のテントなのか』をチェックするようにしよう。ただし、ここで記載されている人数は、あくまでも『最大収容可能人数』だ。
たとえば『4~5人用』と表記されているテントを5人で使用すると、少し窮屈に感じられるかもしれない。ゆったりと過ごしたいときは、利用する人数プラス1~2人のテントを選ぶのがおすすめだ。
耐水圧や通気性を確認する
テントごとに機能性は大きく異なるため、しっかりとチェックしておくことが大切だ。特に注目すべきポイントとしては、耐水圧や通気性が挙げられる。耐水圧が高いテントほど、テントの内部に水が染み出しにくくなる。
たとえば、山にキャンプに行く場合は急に天候が変わる可能性も高いため、耐水圧の高いテントを準備しておくと安心。耐水圧が1500mm以上のものをおすすめする。商品購入の際、スペックや表示をしっかりと確認しておくことが大切だ。
また、夏場のキャンプでは熱が内部にこもりやすくなるため、通気性の良いものを選ぶと快適に過ごせるだろう。
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