11月15日に開催されたBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン（Super500／熊本県立総合体育館）4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。世界のトッププレーヤーが多数出場する中、地元で負けられない日本勢も最後までねばり強い戦いを見せている。
女子ダブルスは志田千陽／松山奈未（上写真・右）、福島由紀／松本麻佑の2ペアが準々決勝に進出。熊本に集まったファンの前で勝利をつかみたい志田／松山は、韓国ペアに2-0で勝利。相手の攻撃を抑えながら自分たちのペースをつかみ、13本、15本で退けベスト4進出を決めた。福島／松本は、1回戦で中西貴映／岩永鈴を下した韓国の若手ペアとの勝負。ファイナルゲームにもつれた接戦は、16-15の競り合いから先に抜け出した福島／松本が、21-17で押し切り準決勝の切符をつかんだ。
女子シングルスは、山口茜（上写真）と大堀彩が激突。この大会が国内最後の大会と話している大堀は、第1ゲームを18本で先制。この勢いで勝利をつかみたかったが、第2ゲームは山口が21−15で取り返す。ファイナルゲームは、第1ゲームからアグレッシブに攻めていた大堀が、スピードダウン。序盤の連続得点で先行した山口がそのまま点差を広げ、21−13で勝利。ベスト4進出を決めた。
男子ダブルスは、保木卓朗（上写真・手前）／小林優吾が韓国ペアに2−0で勝利。第1ゲームを先制した後の第2ゲームは、終盤18-19から大競り合い。互いに1点を順に奪い合ったシーソーゲームは、保木／小林が27オールから意地の2連取。声援を力に変えた保木／小林がベスト4進出を決めた。男子シングルスの奈良岡功大は、マレーシア選手にファイナルゲームに末に敗退。混合ダブルスの緑川大輝／齋藤夏も、マレーシアペアにストレート負けを喫して上位進出はならなかった。
11月15日（準々決勝）の結果、16日（準決勝）の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝（11月15日）
ビクター・アクセルセン（デンマーク）②〔21−16、16−21、21−18〕１●クリスト・ポポフ（フランス）71分
李詩灃（中国）②〔19−21、21−11、21−7〕１●慼又仁（台湾）62分
ジョナタン・クリスティ（インドネシア）②〔12−21、21−18、21−18〕１●リー・ジジャ（マレーシア）64分
レオン・ジュンハオ（マレーシア）②〔21−17、9−21、21−16〕１●奈良岡功大80分
▼準決勝（11月16日）
ジョナタン・クリスティ（インドネシア） − レオン・ジュンハオ（マレーシア）
ビクター・アクセルセン（デンマーク） − 李詩灃（中国）
【女子シングルス】
▼準々決勝（11月15日）
シム・ユジン（韓国）②〔16−21、21−9、21−15〕１●ミシェル・リー（カナダ）51分
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン（インドネシア）②〔21−16、21−18〕０●ミア・ブリックフェルト（デンマーク）44分
ポンパウィ・チョチュウォン（タイ）②〔21−19、21−11〕０●スパニダ・カテソン（タイ）42分
山口茜②〔18−21、21−15、21−13〕１●大堀彩66分
▼準決勝（11月16日）
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン（インドネシア） − シム・ユジン（韓国）
山口茜 – ポンパウィ・チョチュウォン（タイ）
【男子ダブルス】
▼準々決勝（11月15日）
アルフィアン／アルディアント（インドネシア）②〔17−21、21−16、21−18〕１●マーティン／フィクリ（インドネシア）
カルナンド／マウラナ（インドネシア）②〔21−15、21−15〕０●陳柏陽／劉毅（中国）34分
タンWK／アズリン（マレーシア）②〔21−19、21−19〕０●王齊麟／邱相傑（台湾）33分
保木卓朗／小林優吾②〔21−18、27−25〕０●徐承宰／ジン・ヨン（韓国）56分
▼準決勝（11月16日）
保木卓朗／小林優吾 − タンWK／アズリン（マレーシア）
アルディアント／アルフィアン（インドネシア） − カルナンド／マウラナ（インドネシア）
【女子ダブルス】
▼準々決勝（11月15日）
福島由紀／松本麻佑②〔21−13、18−21、21−17〕１●イ・ヨンウー／イ・ユリム（韓国）86分
李怡婧／羅徐敏（中国）②〔22−20、21−19〕０●胡綾芳／鄭宇倢（台湾）36分
志田千陽／松山奈未②〔21−13、21−15〕０●孔熙容／金ヘジョン（韓国）41分
譚寧／劉聖書（中国）②〔17−21、21−11、21−16〕１●賈一凡／張殊賢（中国）75分
▼準決勝（11月16日）
志田千陽／松山奈未 – 譚寧／劉聖書（中国）
福島由紀／松本麻佑 − 李怡婧／羅徐敏（中国）
【混合ダブルス】
▼準々決勝（11月15日）
郭新娃／陳芳卉（中国）②〔21−11、21−14〕０●スミス／ガイ（アメリカ）26分
ジケル／デリュウィ（フランス）②〔21−14、22−20〕０●ルッタナパク／ヘニチャ（タイ）41分
ゴーSH／ライSJ（マレーシア）②〔21−16、21−13〕０●緑川大輝／齋藤夏35分
デチャポル／スピッサラ（タイ）②〔21−17、21−16〕０●フーPR／チェンSY（マレーシア）33分
▼準決勝（11月16日）
郭新娃／陳芳卉（中国） − ジケル／デリュウィ（フランス）
ゴーSH／ライSJ（マレーシア） − デチャポル／スピッサラ（タイ）
文／バドミントン・マガジン編集部
写真／BADMINTONPHOTO、平野貴也
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