7月16日に開催されたアジアジュニア選手権(インドネシア・ジョグジャカルタ)最終日は、個人戦の各種目決勝戦が行なわれた。日本は男子シングルスの沖本優大と女子ダブルスの山北奈緒/須藤海妃が決勝を戦い、山北/須藤が見事優勝を飾った。
女子ダブルスの山北/須藤は、韓国ペアと決勝で激突。準決勝では日本の田口真彩/玉木亜弥との熱戦を制している山北/須藤だったが、第1ゲームは前半からペースをつかめず3-11と苦しいスタート。しかし、ここからじわじわと点差を詰めて18オールにすると、一気に逆転して21-19。優勝に王手をかける。
第2ゲームは、負けられない韓国ペアも得意の攻撃で仕掛ける。試合は14オールと中盤までもつれたが、後半は韓国ペアが連続ポイントで先行し21-14で振り切った。
最終ゲームに入ると前半から主導権を奪い合う展開となったが、攻撃の手を緩めない韓国ペアに日本の山北/須藤が対応できず。12-18と大きくリードを許した。だが、最後まで諦めない日本ペアもねばり強いラリーを展開。守備の集中力を切らさずにポイントを重ねると、ついに20オールに持ち込む。さらにチャンスを逃さなかった日本ペア。最後は21オールから一気に2連取に成功。後半の劣勢を見事に乗り越えた山北/須藤が、アジアジュニアの頂点に立った。
準々決勝、準決勝で中国選手を下して勝ち上がった沖本は、決勝でも中国の胡哲安(フー・ズゥアン)と対戦。第1ゲームはスピーディーな攻撃を軸にポイントをつかんだ沖本が21-13で先制。第2ゲームは中盤10オールまで競った展開を続けたが、ここから4連続失点などで差を広げられ14-21で奪われた。
ファイナルゲームも相手の強打をしのいでねばり強く戦った沖本。しかし、8-11で折り返すと、その後は相手にペースを握られ、最後は14-21で敗戦。決勝で敗れたものの、沖本は準優勝の好成績を収めた。
16日の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
HU Zhe An(中国)②〔13−21、21−14、21−14〕1●沖本優大
【女子シングルス】
Mutiara Ayu PUSPITASARI(インドネシア)②〔21−11、21−17〕0●KIM Min Ji(韓国)
【男子ダブルス】
MA Shang/ZHU Yi Jun(中国)②〔19−21、21−16、21−13〕1●CHEN Yong Rui/HU Ke Yuan(中国)
【女子ダブルス】
山北奈緒/須藤海妃②〔21−19、14−21、23−21〕1●PARK Seul/YEON Seo Yeon(韓国)
【混合ダブルス】
ZHU Yi Jun/HUANG Ke Xin(中国)②〔21−19、21−18〕0●LIAO Pin Yi/ZHANG Jia Han(中国)
【選手】
▼男子
菅原海斗(浪岡高③)
沖本優大、角田洸介、中川友那(埼玉栄③)
佐藤瑠活(東大阪大柏原高③)
谷岡大后(ふたば未来学園高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高②)
澤田修志(埼玉栄高①)
川野寿真(ふたば未来学園高①)
▼女子
清瀬璃子(青森山田高③)
小原未空(埼玉栄高③)
遠藤美羽(作新学院高③)
山北奈緒、須藤海妃(ふたば未来学園高③)
田口真彩(柳井商工高③)
平本梨々菜(青森山田高②)
玉木亜弥(四天王寺高②)
松田仁衣菜(福井工業大附福井高②)
宮崎友花(柳井商工高②)
【監督】
大堀均(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
井田貴子、明神憲一、ハルモノ・ユウォノ、坂井一将、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
新井庸仁(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
文/バドミントン・マガジン編集部