前立腺肥大症に対する低侵襲性治療「ウロリフト(前立腺吊上げ術)」を開始 – 厚木市立病院
厚木市立病院

前立腺肥大症に対する低侵襲性治療「ウロリフト(前立腺吊上げ術)」を開始

新たな前立腺肥大症の低侵襲治療

当院では、新たに前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応される「ウロリフト(前立腺吊上げ術)」の治療ができるようになりました。

ウロリフト(前立腺吊上げ術)とは

ウロリフト(前立腺吊上げ術)は、前立腺組織の切開や加熱、切除の必要がないため体への負担が少なく、短期入院を可能とする治療法です。前立腺の中に小型のインプラントを埋め込み、肥大した前立腺を持ち上げて尿道を広げ、排尿をしやすくします。これまでの前立腺肥大症の手術と異なり、性機能を温存できると期待されています。

①デリバリーデバイスを経尿道的に標的 とする閉塞部位まで挿入します。
②デリバリーシステムから送り出すニードルを介して留置される小型のインプラントによって、閉塞 の原因となっている左右の前立腺葉を圧迫し、牽引します。
③システムによる治療は、閉塞した尿道を再拡大することにより、迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。

※デリバリーシステムにはインプラント 1個が装填されており、ひとりの患者さんに対して 通常4~6個のインプラントを留置します(注1)

ウロリフトのアニメーション動画

再現性の高い持続的な効果

患者さんの良好な回復と持続的な治療効果が認められています。

入院期間・入院費用について

入院期間は、おおむね2泊3日を予定しています。

標準的な入院費用の例(参考)

年齢 負担割合 入院費用
70歳未満 3割 約25万円
※高額療養費制度区分ウの場合:約9万円
70歳以上 1割 約6万円
2割 約6万円
3割 約25万円

治療後に期待できること

  • 早期の症状緩和と回復が得られている。(注1)(注2)
  • 術後射精機能障害または勃起障害は、一過性の症状があっても消失し、新規発症がない。(注2) 
  • これまでの前立腺肥大症の治療と比べて、術後カテーテル挿入率が低い。(注3)
  • 前立腺容量や形態によって、適応の有無があります。詳細は主治医と相談してください。

泌尿器科

(注1)Roehrborn, J Urology 2013
(注2)Shore, Can J Urol 2014
(注3)Shore Can J Urol 2014

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