エスニック料理ソムリエ®
エスニック料理と聞くと、どこの国の料理かと思うかもしれませんね。エスニック(ethnic)とは、民族を意味する語でエスニック料理は世界各地の民族料理のことですが、一般には、東南アジア(タイ・ベトナム・インドネシアなど)や、アフリカ、ブラジルなどの中南米の料理を指すことが多いようです。
スパイスや野菜をふんだんに使ったエスニック料理は健康や美容効果があるということで1980年代半ば頃から注目されるようになりました。エスニック料理ソムリエ®とは、このエスニック料理についての基礎知識をはじめ、エスニック料理が食べられている地域の気候や風土、調理法などの実践的な知識、宗教や文化、食文化について習得している人です。
エスニック料理は幅広いですが、一例をご紹介しましょう。インドネシア料理は、さらにバリ料理、ジャワ料理、マカッサル料理、マナド料理、スンダ料理など実にさまざまな種類の料理があります。香辛料を使うことと揚げ物料理が中心です。
タイはご存じのように日本と同じく主食はお米ですが、香辛料をたくさん使います。魚醤という独特の風味の調味料をご存じの方は多いのではないでしょうか。ベトナム料理は香辛料はそれほど強くなく、比較的マイルドな味のため、日本では人気があるエスニック料理です。
ざっと挙げただけでも数多くのエスニック料理がありますが、エスニック料理ソムリエ®は、これらの料理に使われている食材や調味料、各地域の食文化などの知識を身につけているスペシャリストです。ソムリエとして知識を活かして幅広い分野で活動するためにも資格を持っていると有利です。
エスニック料理ソムリエ®の仕事内容
フランス料理や中華料理について詳しい人は多いかもしれませんが、エスニック料理に関しての知識を習得している人は少ないのではないでしょうか。日本にもタイやベトナム料理のレストランが多数存在しているため、ソムリエとして活動できる場は多いでしょう。エスニックでは、日本の食事と食べ方の違いもあるので、レストランでは食べ方や料理についてしっかり説明することが望まれます。また、知識を活かして、評論やコラムの執筆、料理セミナーでの講師活動、地域での文化交流などでも活躍が期待されます。
エスニック料理ソムリエ®資格取得
アジア料理インストラクター
アジア料理というと、非常に広範囲になります。たとえば、タイ料理、ベトナム料理、インド料理、マレーシア料理、台湾料理、エジプト料理、セネガル料理など20以上の国の料理を指します。これらのアジア、中近東、西アジアの料理に詳しい専門家がアジア料理インストラクターです。
アジア料理の大半は、宗教による戒律の影響が濃く、使うことができる食材も異なったり、食事マナーも日本や西欧とはかなり違うところがあります。香辛料を多く使い、日本では馴染みの少ない香菜も使われます。見たこともないような野菜もあるでしょう。アジア料理インストラクターは、それらの食材はもちろん、それぞれの国の独特の風習についても周知しています。
例えば日本では考えられないような食習慣があります。ベトナムでは、料理はレンゲと箸で食べ切ります。お椀に口をつけるというのはマナー違反だそうです。また、インドでは、右手をスプーンのように使って料理を食べることはご存じの方が多いことでしょう。またアフガニスタンでは、食事中にもしパンが床に落ちたら必ず拾ってパンに口づけをし、さらに額の高さに上げて皿に戻すという変わった習慣があります。こうした様々な各国の食文化をセミナーなどで伝え、海外旅行者にアドバイスすることも、インストラクターとしての役割といえます。また、インストラクターとして活動する上で資格を持っていると有利です。
アジア料理インストラクターの仕事内容
各国で異なる郷土料理やレシピについての知識を活かして、セミナーやカルチャースクールなどで活動することができるでしょう。また、海外旅行関係の仕事でも知識を活かせる場が見つかるかもしれません。アジア料理のレストランのスタッフとしても活躍できるでしょう。また、レストランで開催される料理教室などの講師としての活動も期待されます。
アジア料理インストラクター資格取得
エスニック料理専門店
1980年代半ばのエスニックブームを背景にエスニック料理の業界の市場が拡大し、エスニック料理専門店が街に多く見られるようになってきました。お店の形態としては、個人店が非常に多いものの、大手外食企業がチェーン店を展開しているケースもあります。
個人店では、オーナーもスタッフも現地出身者が大半です、度々利用するお客さんも日本に住んでいる現地出身者が多いようです。チェーン店では、現地の味に馴染みのない日本人に合わせて味付けをした料理を提供するなど、サービス面でもさまざまな工夫がされています。エスニック料理は、独自の食材や調理器具などを使うことが多いため、家庭ではなかなか作れない料理のため、外食で楽しむことが多い料理といえます。しかし、最近は、旅行先でその国独自の味に慣れた人たちが家庭でも作ってみたいというニーズもあり、簡単にできるレトルトやスパイスなどの調味料も販売されています。以前は一部のファンだけに支持されていましたが、今後はまだまだ需要が伸びていくと予想されています。エスニック料理専門店で働くには、東南アジアや中近東の食文化について知っておくとよいので資格を持っていると有利です。
エスニック料理専門店の仕事内容
エスニック料理専門店では、タイ料理やベトナム料理といった分野でスタッフ募集の求人が多く見られます。飲食店の仕事は、基本的にキッチンとホールの仕事であることは、他の料理のお店と同じです。キッチンでは、調理補助や下ごしらえといった簡単な仕事から始めていきます。ホールの仕事では常連のお客様も多いので、コミュニケーションを取りながら接客していきます。
特徴をあげると、エスニック料理専門店では各国の異国情緒溢れるエスニックな雰囲気の店内で仕事ができます。また、店舗によっては、民族衣装を着ながら接客できるので非日常感を味わえるのも楽しいのではないでしょうか。
エスニック料理専門店資格取得
エスニック料理教室の先生
日本の家庭料理やフレンチやイタリアンを教える料理教室はたくさんありますが、エスニック料理を教える料理教室は珍しいのではないでしょうか。しかし、ネットで検索してみると全国に多数のエスニック料理を教えてくれる教室が見つかります。
メニューは、家庭料理やおもてなし料理などラインナップが数多く揃っています。タイやベトナム、シンガポールなどのいろいろな国の料理を学んでみませんか?レパートリーが増えると毎日の食事作りが楽しくなるでしょう。アジアンスイーツを学べる料理教室もあります。
エスニックレストランを運営する企業が主催する料理教室では、タイ料理教室が人気のようです。日本語堪能なタイ人の先生が本場の味を指導します。お料理の話以外にも、その国の文化の話も聞けて世界が広がるでしょう。ベトナム料理研究家の日本人の先生による教室では、ベトナムの定番料理や名物料理、家庭料理、郷土料理のクラスなどがあります。こちらの教室では、先生の説明に従って皆で料理を作り、ゆっくりと試食を楽しむスタイルです。なお、料理教室の先生は、料理のジャンルに関わらず資格を持っていると有利です。
エスニック料理教室の先生の仕事内容
エスニック料理を作るのは初めてという生徒さんが多いと思いますので、料理の方法だけでなく、エスニックに使われるスパイスなどの調味料の使い方、どこでスパイスを買ったらよいかなど、エスニックならではの知っておきたい情報も教える必要があります。また、各国の独特の食文化の話も交えながら、教室の雰囲気を盛り上げていく会話力が求められます。先生のお人柄はクラスの人気につながりますので、明るく楽しい教室づくりをしていくことが大切です。
エスニック料理教室の先生資格取得