コロナ後の世界を語る -現代の知性たちの視線- :朝日新聞デジタル
各地で猛威をふるう新型コロナウイルス。瞬く間に多くの命が失われ、感染への恐怖が広がる中、これまでの日常が奪われた。大きく変容する世界を、現代の知性はどう捉えているのか。
最終更新日:
2022/7/27(随時更新)
NEW!
【コロナの心理的後遺症】
原田隆之
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臨床心理学者
マスクに表れる、不安と恐怖の記憶
なぜ日本社会では、これほどまでにマスクが徹底されてきたのでしょうか。コロナ禍の心理を調査してきた臨床心理学者の原田隆之さんは、人々が積み重ねてきた不安を指摘します。
2022/7/27
【コロナで奪われた弔い】
橋爪謙一郎
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グリーフサポート研究所代表理事
愛する人の死を、五感で体験する意味
遺体を美しく修復する「エンバーミング」の第一人者・橋爪謙一郎さんは、死別の悲しみ、グリーフに数多く寄り添ってきました。新型コロナの流行で、弔いの場はどう変わったのでしょうか。
2022/6/25
【日本社会とマスクの関係】
鴻上尚史
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作家・演出家
マスクが遮断してくれる「世間」
「知らない人とうっとうしい世間を遮断できるツール」。劇作家の鴻上尚史さんは、日本人独特のマスクの役割をこう表現します。ウイルスの他に、私たちが恐れているものとは。
2022/5/24
【同調圧力としてのマスク】
大竹文雄
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行動経済学者
それは何のための対策なのか
飲食店ではマスクをしないのに、屋外ではマスクをする。明らかに感染対策ではないマスクの着用は、私たちの何をあらわしているのか。行動経済学者の大竹文雄さんが読み解きます。
2022/5/24
【日本の危機管理を問う】
福田充
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危機管理学者
必要なのは長期的な「戦略」
新型コロナの発生から3年。日本の対策について、危機管理が専門の福田充さんは「短期的でミクロな戦術しか示していない」と断じます。危機に強い国になるにはどうすればいいのでしょうか。
2022/3/26
【コロナ禍に見る日本語の乱れ】
石川九楊
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書家
なぜそこまで、日本語を傷めつけるのか
ウィズコロナにGo Toトラベル。書家の石川九楊さんはコロナ禍で登場した新語を挙げ、「日本語と文字を書く文化の乱れが加速している」と指摘します。文字を書かなくなった私たちに起こることは。
2022/2/27
【医療の逼迫と公衆衛生の倫理】
児玉聡
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公衆衛生倫理学者
ワクチンは公衆衛生の根幹
重い症状でも入院できず自宅で亡くなる例が続出したコロナ「第5波」。「最悪の事態」を想定し、救命の優先順位を決めることは許されるのか――。倫理学を専門とする児玉聡さんの答えと提言とは。
2022/2/26
【ワクチン技術開発と未来】
石井健
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ワクチン開発者
ワクチンは公衆衛生の根幹
がんやアルツハイマー病になる前にワクチンで予防できる時代がくるーー。新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発に取り組む石井健さんはそう予測します。開発をめぐる展望と研究体制の現状は。
2022/2/24
【感染症と社会システム】
山本太郎
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国際保健学者
目指すべきはレジリエントな社会
人が他の生物と関わって生きている限り、感染症は必然的に現れます。では私たちは、感染症やその流行と共に表面化する社会の矛盾にどう向き合うべきなのでしょう。山本太郎さんの提言とは。
2022/2/12
【貧困層の過酷な労働環境】
内田聖子
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アジア太平洋資料センター共同代表
家畜は、ただ殺されるだけだった
海外では食肉工場でクラスターが多発、スーパーから一時牛肉が消えるなど混乱しました。内田聖子さんは背景に先進国共通の構図を見ます。働き手を含めた持続可能な供給網の構築に必要なこととは。
2022/02/08
【感染症と歴史の関係性】
石弘之
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環境ジャーナリスト
21世紀は「コロナの世紀」?
19世紀のコレラの流行が欧州で都市衛生の向上につながったように、感染症は歴史に影響を与えてきました。経済的な停滞が続く日本はコロナ禍とどう向き合うべきか? 石弘之さんの提言とは。
2022/0208
【食料自給率の低い日本とコロナ】
鈴木宣弘
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農業経済学者
甘かった「食の安全保障」
新型コロナの感染拡大で世界中で物流が滞り、「食」の現場は品薄や値上がりなどの影響を受けました。食料自給率の低い日本。鈴木宣弘さんは「今は食の安全保障考える最後のチャンス」と訴えます。
2022/0208
【未来の「働く」を考える】
マイケル・サンデル
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政治哲学者
「最高の民主主義」に続く道
コロナ禍で浮き彫りになった社会の格差を「能力主義」の側面から分析する政治哲学者のマイケル・サンデル教授。「労働の大切さと対価の必要性を議論するべきときが来た」と指摘します。
2022/02/02
【コロナ下の部活動】
内田良
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教育社会学者
「自主的」を学校任せにする部活動
2021年は新型コロナ感染拡大下に部活動の大会が多数開催されました。教育社会学者の内田良さんは、大会の開催を前提にしている背景に「勝利追求の原理が働いているようにみえる」と指摘します。
2021/11/23
【巨大システムと人間社会】
養老孟司
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解剖学者
五輪の矛盾と根本にある違和感
養老孟司さんが東京五輪を「解剖」すると――。「理解も制御も難しい巨大な社会システムに振り回されることへの違和感」が多くの人にあるのではと疑います。コロナにもあてはまると指摘します。
2021/10/8
「コロナ世代」が背負うハンデ
【コロナ禍の若者への影響】
斎藤環 | 精神科医
21021/10/8
学歴格差が生む米国の「絶望死」
【米国社会の「病理」】
アンガス・ディートン | 経済学者
2021/10/8
「生存」はまるでイス取りゲーム
【困窮者支援の現場】
小林美穂子 | 「つくろい東京ファンド」メンバー
2021/9/30
国民に届かなかった政治家の言葉
【「聞く」ことを考える】
東畑開人 | 臨床心理士
2021/09/30
五輪強行、人命軽んじられる政治
【五輪の裏の貧困支援】
稲葉剛 | 「つくろい東京ファンド」代表理事
2021/09/30
仮想空間が存在増す時代の街づくり
【オリパラとコロナ後の街づくり】
永山祐子 | 建築家
2021/09/30
コロナの危機、偶然であり必然
【新しい公共性をつくる】
隈研吾 | 建築家
2021/9/30
しらふで生きるかは自分で決める
【禁酒令がしかれた社会】
町田康 | 作家
2021/09/30
人類が唯一根絶した感染症の教訓
【 ワクチンは誰のため】
香西豊子 | 医療社会学者
2021/9/15
「自宅療養」と言う政権が壊すもの
【言葉に隠れた政権の意図】
中島岳志 | 政治学者
2021/9/15
「敗戦処理」だった東京五輪
【 東京で五輪を開いた理由】
吉見俊哉 | 社会学者
2021/9/15
五輪は風景を変え、人を変える
【コロナ禍の五輪と日本人の心性】
藤原新也 | 写真家・作家
2021/7/13
信頼が効果を大きくする
【コロナ禍の行動経済学】
佐々木周作 | 行動経済学者
2021/7/13
「共感」が変える消費形態
【変わる消費者の価値観】
秋元里奈 | 「食べチョク」代表
2021/7/13
「これは日本の医療なのだろうか」
【「医療崩壊」現場のリアル】
夏川草介 | 作家・消化器内科医
2021/5/25
ライブなければ成長スピード遅れる
【コロナ禍、音楽界の苦境】
ノラ・ジョーンズ | ジャズシンガー・ピアニスト
2021/5/25
「法軽視」危うさ 露呈したコロナ禍
【法解釈と統治支配を問う】
木村草太 | 憲法学者
2021/5/25
パンデミックは小さな出来事から
【文化と寄り添う科学技術】
山極寿一 | 人類学者
2021/5/25
「生」を脅かされる女性と若者
【コロナ禍と自殺者増加】
清水康之 | 自殺対策支援NPO代表
2021/4/27
1億人の感染が生んだまれな変異株
【変異株が広がる社会】
岩田健太郎 | 感染症内科医
2021/4/27
政治家、覚悟のかけらもなかった
【パンデミックへの備え】
西浦博 | 感染症疫学者
2021/4/27
「小さな政府」の時代、終幕へ
【いま必要な公益・公助】
ブレイディみかこ | 作家
2021/3/31
コロナ禍の狂騒に死を問う
【メメント・モリの伝言】
筒井康隆 | 作家
2021/3/31
宣言は最後の切り札なのか
【「宣言前の罰則」に潜む課題】
木村草太 | 憲法学者
2021/3/31
日本語は緊急事態に向かない
【非常時の言葉使いの背景】
金田一秀穂 | 日本語学者
2021/2/18
「正しく恐れる」ことの難しさ
【リスク認知と合理的判断】
内田麻理香 | 著述家・サイエンスコミュニケーター
2021/2/18
「におい」のない遠い世界で
【人との距離の変化】
宇佐見りん | 作家
2021/02/12
条件なき「宣言」は伝わらない
【緊急事態宣言の是非】
岩田健太郎 | 感染症内科医
2021/2/12
コロナが気づかせた世界危機
【パンデミック後の未来】
パオロ・ジョルダーノ | 作家・科学者
2021/02/12
見えないコロナ 静かに進む危機
【世界経済のコロナ危機】
カーメン・ラインハート | 世界銀行チーフエコノミスト
2021/02/12
孤独も苦しみも、永遠には続かない
【コロナ禍の孤独】
瀬戸内寂聴 | 作家
2021/1/26
みとりは「不要不急」ではない
【会えなくてもできること】
阿川佐和子 | エッセイスト
2020/1/25
憎悪のパンデミック、止めるには
【対立でなく対話】
オードリー・タン | 台湾IT相
2021/1/14
歌うべきは生きていくことへの肯定
【分断へのアプローチ】
米津玄師 | ミュージシャン
2021/1/1
コロナは恋愛を問うリトマス試験紙
【閉塞感への反発】
金原ひとみ | 作家
2020/12/30
正義と悪…人間は二元論で語れない
【不寛容と戦う想像力】
桐野夏生 | 小説家
2020/12/15
「コロナのおかげ」新世界に立つ
【ユーチューバーへの挑戦】
日高良実 | イタリア料理人
2020/12/14
医学的な命と別に心の営みが不可欠
【さよならのない死】
柳田邦男 | ノンフィクション作家
2020/12/3
見えない日本の貧困
【真に豊かな社会になる道】
ロバート・キャンベル | 日本文学研究者
2020/11/9
前進せず同調 無難でいいの?
【服装から見えるコロナ禍】
川久保玲 | デザイナー
2020/9/23
「できない」が基軸の社会
【迫られる価値観の転換】
出口康夫 | 哲学者
2020/11/8
低成長こそ 逆風への鍵
【コロナ後の資本主義】
クラウス・シュワブ | 世界経済フォーラム会長
2020/10/1
危機に耐える日本 揺さぶりたい
【コロナ禍で見えた日本】
多和田葉子 | 作家
2020/9/3
社会の役に 立たない価値
【探検と社会の論理】
角幡唯介 | 探検家・作家
2020/10/1
コロナが 崩した 世界の枠組み
【世界経済と社会の変革】
グレン・ワイル | 政治経済学者
2020/9/1
コロナで露呈した新全体主義
【失われる私的領域】
マルクス・ガブリエル | 哲学者
2020/9/1
生き延びること以外の価値
【コロナ禍の社会と哲学】
東浩紀 | 批評家
2020/8/6
恐怖と正しさが生む「村八分」
【社会のかたち】
磯野真穂 | 医療人類学者
2020/5/19
「巣ごもり」が 開く知性の今後
【在宅が変えた眠りの質】
島田雅彦 | 作家
2020/7/7
求められる知の構造化
【コロナ対策で得た教訓】
小宮山宏 | 元東大総長
2020/7/2
めざすのはウイルスとの動的平衡
【ウイルスと自然】
福岡伸一 | 生物学者
2020/06/17
顕在化した「会うこと」の暴力性
【在宅後の心の変化】
斎藤環 | 精神科医
2020/6/14
自分の軸があれば日常は守れる
【日々の過ごし方】
角野栄子 | 児童文学作家
2020/5/21
「キー・ワーカー」の英雄視に思う
【コロナ禍とケア階級】
ブレイディみかこ | 作家
2020/6/11
不条理が 呼び起こす 死生観
【コロナ禍の生と死】
佐伯啓思 | 京都大名誉教授
2020/7/2
首相に届かなかった痛みと声
【リーダー論】
中島岳志 | 政治学者
2020/5/27
コロナに敗北した新自由主義
【国際秩序】
エマニュエル・トッド | 歴史家、人口学者
2020/5/19
日常と非日常が逆転した世界
【価値観の転換点】
角幡唯介 | 探検家・作家
2020/6/11
国策に組み込まれる「精一杯」
【暮らしと政治】
柚木麻子 | 作家
2020/5/3
私の人生は「不要不急」なのか
【現代人の生き方】
養老孟司 | 解剖学者
2020/5/12
脅威に勝つのは独裁か民主主義か
【世界史の分岐点】
ユヴァル・ノア・ハラリ | 歴史学者
2020/4/7
「心は個別」吹き飛ばされた原理
【「不要不急」心の変化】
東畑開人 | 臨床心理士
2020/6/18
国民の命を守れる国家の条件
【災厄から学ぶ教訓】
ジャレド・ダイアモンド | 生物学・生理学・地理学者
2020/5/8
戦時下と重なる「新しい生活様式」
【統制される「日常」】
大塚英志 | まんが原作者
2020/6/20
コロナ下で起きた「世論の雪崩」
【社会運動の変容】
荻上チキ | 評論家
2020/6/13
今求められる「自治体まかせ」
【地方自治の役割】
藻谷浩介 | 日本総研主席研究員
2020/6/3
移動の不自由で崩落する秩序
【移動なき社会の行方】
ジェームズ・ホリフィールド | 国際政治経済学者
2020/7/2
資本主義にはびこる「ウイルス」
【資本主義の危機】
ニック・ハノーアー | 起業家
2020/6/8
平均値ではなく「個別最適」へ
【個人データと政治】
宮田裕章 | 医療政策学者
2020/6/2
リーダーなき「Gゼロ」の世界
【変わる戦後の構図】
イアン・ブレマー | 国際政治学者
2020/4/29
不安や不安定こそ生きるってこと
【いま子どもたちへ】
五味太郎 | 絵本作家
2020/4/5
彼らは間違いなく、また来る
【ペストとコロナ】
高橋源一郎 | 作家
2020/5/16
緊縮財政こそ多くの人を脅かす
【医療と経済政策】
デビッド・スタックラー | 医療経済学者
2020/6/10
感染対策に「失敗学」の視点
【危機対応】
畑村洋太郎 | 機械工学者
2020/5/7
コロナの苦境から生まれる絵画
【アート】
横尾忠則 | 美術家
2020/5/14
非日常の世界で気づかされる真実
【危機の中の音楽】
坂本龍一 | ミュージシャン
2020/4/8
ウイルスは生命の避けられぬ一部
【ウイルスと進化】
福岡伸一 | 生物学者
2020/4/9
感染症は「文明のゆりかご」
【感染症の歴史】
山本太郎 | 医学・国際保健学者
2020/5/19
「ルイ16世」には導けない激流
【歴史と人文知】
藤原辰史 | 農業史学者
2020/4/26
煽られる「恐れ」乗り越える気づき
【分断と向き合う】
ブレイディみかこ | 作家
2020/4/6
距離が生む孤独、見いだした希望
【外出制限の仏で】
辻仁成 | 作家
2020/4/4
収縮する実体経済、その先の懸念
【冷える世界経済】
伊藤隆敏 | 経済学者
2020/4/3
破局へのリアリティーがうむ変化
【国家を超えた連帯】
大澤真幸 | 社会学者
2020/4/2
感染者に厳しい=感染症に弱い
【リテラシーの重要性】
鎌田實 | 医師
2020/4/1
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