定員割れの公立高、延べ2千人が不合格 詳細答えぬ校長と荒れた息子

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上保晃平 近藤咲子 編集委員・氏岡真弓
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 「高校進学は多くの人にとって一般的なこと。息子が公教育から排除されていることは理不尽」

 ダウン症で重度の知的障害がある男性(16)の母親は訴える。男性は6月、公立高校の入学試験の合否判定で差別があったなどとして、千葉県弁護士会に人権救済を申し立てた。

 男性は、介助者による課題の説明や、面接での発言内容の代弁といった配慮を受けて受験。しかし2月の県立高入試では、受験校の受験者数が定員を下回っていたにもかかわらず、1人だけ不合格となった。男性は浪人し、8月の秋季入試で定時制に合格することができた。

■理由は「総合的に判断した」…

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この記事を書いた人
上保晃平
北海道報道センター|事件・司法担当
専門・関心分野
人権、社会保障、障老病異
氏岡真弓
編集委員|教育分野担当
専門・関心分野
教員の働く環境、教員不足、子どもの学び