黄、ピンク、白…色とりどり、鮮やか1万本お出迎え 笠間の菊まつり
富永鈴香
黄、ピンク、白と色とりどりの菊の花が街中を彩る「笠間の菊まつり」が茨城県笠間市内で開かれている。見どころの笠間稲荷神社の境内などで、約1万本の菊が咲き誇る。24日まで。
3日には、会場の一つである特設馬場で、農作物の豊凶を占う神事の流鏑馬(やぶさめ)も行われた。
騎手が馬を走らせながら、見事に的を射ると拍手が湧いた。
まつりは、1908年に始まり今年で117回目。菊の花壇の上空に和傘が飾られた「アンブレラスカイ」や、菊花が水面に浮かぶ手水(ちょうず)舎、菊人形など、フォトスポットも多数設けて、来場者を楽しませる工夫を凝らした。また、午後4時半から10時まではライトアップする。まつりの連絡協議会事務局の市によると、菊は11月中旬に見頃を迎えるという。
笠間稲荷神社は、昨秋、大型観光企画「茨城デスティネーションキャンペーン」の一環で、俳優の吉永小百合さんが訪問するCMが放送されてから、来場者数を伸ばしている。市の担当者は「昨年の勢いを途絶えさせず、盛り上げていきたい」と話す。(富永鈴香)