第3回公立小で不登校 「変わった子」でなく「面白い子」と見る学校へ
他の子たちのにぎやかな声が響く中、スタッフルームでパソコンに夢中な男の子がいた。「しっかり組み立てないと途中で崩れちゃうんだよ」。ソウくん(8)は傍らのスタッフに早口で話しかけながら、仮想空間でブロック遊びができる「マインクラフト」に取り組んでいた。
地元の公立小学校に通っていたが、2年生だった昨年の夏前から不登校になり、今はニューロダイバーシティ・スクール・イン・東京(NSIT、東京都港区)に通っている。
物事にのめり込んだ時の集中力は高いが、集団で同じことをしたり、次の活動に移ったりするのが苦手。「授業中、ずっと座って、わかっていることを聞くのも、わからないことを聞くのもいやなんだよね」。そう打ち明けられた母親(43)は、「本当にこの子は今の学校システムには合わないんだな」と感じた。
通い始めた地元のフリースクールでは中学3年の男子生徒と仲良くなり、運動やスポーツをするのがとても楽しかった。だが男子生徒が高校進学でいなくなると、フリースクールにも退屈するようになった。
「俺は勉強は苦手だし嫌いだ」 でも本当は…
本人は「俺は勉強は苦手だし…