羽ばたいてしなやかに 柚香光、宝塚退団後初コンサートで放つ光
自由の羽をまとったかのように、のびやかに踊る。柚香光(ゆずかれい)。宝塚歌劇団を5月に退団した元花組トップスター、スタイリッシュなダンスの名手の第2幕が開いた。
退団後初のソロコンサート「TABLEAU(タブロー)」が9月11日、大阪市の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕。躍動感あふれるステージをみせた。
照明を浴び、舞台の真ん中に立つ。登場のその立ち姿から、まさにタイトル通り、「絵」になっている。
黒にゴールドをあしらった衣装でしなやかに、ワイルドに踊る。ダンサーたちを率い、舞台いっぱいに妖しい香りを漂わせて。
トークになると一転、したたる汗をぬぐいながら、ハスキーな声でファンへの思いを切々と語った。「4カ月ぶりに舞台に立って、本当にうれしいです」。ファンたちとの再会の喜び。思いがあふれた。
およそ2時間のコンサートで、多彩なダンスと歌唱を繰り広げる。恋物語の「Bang Bang」の歌にのせ、ドラマチックに男性の感情を表現する場面もあれば、ミュージカルナンバーにのせた小粋な踊りもある。かと思えば裸足になって、手足をいっぱいに広げて、なんてしなやかに踊るのだろう。
真っ赤なドレスに身を包み、歌声に合わせてフラメンコを踊る場面は圧巻だ。以前からフラメンコの女性の踊りにあこがれ、退団後にスペインへ行って現地の人に教えを請うたという。手足の先まで力強く、魂のこもった踊りだ。
星風まどかとデュエットダンスも
初日のゲストとして、3年近…