統一地方選の前半戦にあたる知事・政令指定市長・道府県議・政令指定市議の選挙が9日、投開票されました。今後の地方政治のかじ取りを担う首長や議員について、有権者はどう判断したのか。開票速報や各地域の動きをタイムラインでお伝えします。
■■■4月10日■■■
10:00
岸田首相「大事なのは与党一丸で後半戦、衆参補選に取り組むこと」
岸田文雄首相は、首相官邸で記者団に統一地方選前半戦の結果について問われ、「全体を見る中で、自民党あるいは与党に対する激励や期待の声をしっかり受け止めながらも、引き続き気を引き締めて対応しなければならないと思っている。大事なのは与党が一丸となって、統一地方選挙後半戦、また衆参の補欠選挙に向けて取り組むことだと感じている」と述べた。
02:50
「蛮人」投稿した自民の北海道議が3選
北海道議選の札幌市北区選挙区(定数4)で、自民現職の道見泰憲氏(56)が3選を決めた。
道見氏は昨年7月、自身のツイッターに、2019年の参院選で演説中の安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばして道警に違法に排除されたとして、賠償を求める訴訟を起こした原告2人を「蛮人」と表現する投稿をしていた。
02:10
トランスジェンダー公表の立憲現職が再選 北海道議選
北海道議選の札幌市東区選挙区(定数4)で、立憲現職の渕上綾子氏(48)が再選を果たした。
渕上氏は、生まれた時の性別とは異なる性別で生活しているトランスジェンダーであることを公表している。
札幌市東区選挙区には5人が立候補していた。
02:03
大阪市議選、維新が初の過半数確実に
大阪維新の会は、大阪府知事・大阪市長のダブル選とともに実施された大阪市議選(定数81)で過半数獲得が確実となった。同市議選で維新が過半数を得たのは初めて。維新代表の吉村洋文知事は市議選で過半数を得られなければ代表を辞任すると明言していたが、目標の達成で続投することになる。維新は大阪府議選でも過半数を維持した。
維新は2019年の統一地方選で、府議選では過半数を得たが、大阪市議選では過半数まで2議席及ばなかった。今回、市議選には選挙前の40議席を大きく上回る50人を擁立。両議員選で過半数を得たことで、維新単独で再度の大阪都構想の住民投票も可能となる。
国政政党・日本維新の会の馬場伸幸代表は、市議会で過半数が実現すれば次期衆院選で公明現職がいる大阪、兵庫の6小選挙区に維新候補を擁立することを示唆しており、市議選の結果は国政の勢力図にも影響を及ぼす可能性がある。
01:00
女性の当選者、過去最多に 41都道府県議選の合計
41道府県議選が9日に投開票され、統一地方選としては女性の当選者が過去最多となった。朝日新聞の集計では、10日午前1時時点で287人となり、過去最多だった前回2019年の237人を超えた。定数(2260)に占める割合も12・7%となり、初めて1割超となった前回の10・4%を上回った。
今回の道府県議選は、女性候補者の割合が前回の12・7%を上回り、過去最高の15・6%(489人)だった。ただ、国が目標とする「35%」は大きく下回り、最高の京都府でも25・9%にとどまった。
政党別にみると、今回100人以上の候補を立てた党の女性比率は、共産の48・4%(前回比2・7ポイント増)が最高で、立憲26・0%(前回と同じ)、維新18・1%(3・8ポイント増)、公明16・5%(8・1ポイント増)、自民6・0%(1・8ポイント増)だった。
00:55
福岡県議選、共産の議席ゼロに
福岡県議選で共産党は元職3人、新顔3人の計6人擁立したが、いずれも落選し、議席がゼロになった。
改選前は、福岡市東区と北九州市小倉南区の2選挙区で議席を持っていたが、いずれも現職が引退し、新顔を擁立した。そのほか北九州市の八幡西区と若松区を重点地区としたが、いずれも議席を獲得できなかった。
■甲子園で喫煙の元熊本県議…
- 【視点】
奈良県知事選、維新の山下さんのご当選、教育費政策の研究者として注目しています。教育・保育の完全無償化、所得制限のない形で実現するなら、自公政権も追随せざるを得なくなっていくからです。 大阪での維新の圧勝も、この動きをさらに加速させていくこ
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統一地方選挙・衆参補選2023年
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