飛鳥Ⅱの旅で味わう秋の味覚と名月 鳥羽・高松クルーズ | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
上田寿美子 クルーズへの招待状
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飛鳥Ⅱの旅で味わう秋の味覚と名月 鳥羽・高松クルーズ

鳥羽湾の飛鳥Ⅱ=上田英夫撮影

お接待文化が根付く高松でのおもてなし 風雅な栗林公園の庭を散策

飛鳥Ⅱは二つ目の寄港地・高松に入港。迎えてくれたのは高松商業高校書道部の鮮やかな歓迎書道パフォーマンスでした。

高松商業高校の書道パフォーマンス。若さみなぎる歓迎に感動=上田英夫撮影
高松商業高校の書道パフォーマンス。若さみなぎる歓迎に感動=上田英夫撮影

このクルーズでは高松港に1泊したので、夜の町に繰り出し、讃岐うどんの名店「手打ちうどん鶴丸」へ。夜しか営業しない店の前には行列ができていました。約20分並んだあと、有名なカレーうどんと天ざるうどんで人生初の讃岐夜うどんも楽しみました。

翌朝は、特別名勝・栗林(りつりん)公園を訪問。約400年の歴史を持つ大名庭園は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3ツ星に評価されるなど世界的にも注目されています。

高松藩主松平家別邸として、歴代藩主が築修を重ね、紫雲山を背景に六つの池・13の築山を有する回遊式庭園には、秋の風情が漂っていました。

和船に乗って南湖にこぎ出せば、松平の姫様気分。船頭さんの解説を聞きながら湖上の船から掬月亭(きくげつてい)や根上り五葉松などを眺め、優雅な船遊びのひと時となりました。

栗林公園で和船に乗って優雅な舟遊び=上田英夫撮影
栗林公園で和船に乗って優雅な舟遊び=上田英夫撮影

次に掬月亭を訪問し、菓子と抹茶を一服。その後、池に張り出し、船の上をイメージし造られたという掬月の間から庭園を拝見。この絶景を最大限楽しめるよう、位置によって部屋の柱と廊下の柱が重なるよう粋な工夫も施されていました。「水を掬(すく)えば月が手にある」という中国唐代の漢詩の1節が名前の由来だそうで、月夜の掬月亭は、古くからあまたの人を魅了してきたに違いありません。

景色を邪魔しないよう柱の配置にも工夫を施した掬月の間=上田英夫撮影
景色を邪魔しないよう柱の配置にも工夫を施した掬月の間=上田英夫撮影

高松港の岸壁に戻ると、うどん屋台とかき氷屋台が出店していて、飛鳥Ⅱの乗客には無料で振るまわれました。そして、いよいよ出航の時、高松城鉄砲隊が古式ゆかしい火縄銃の演武でお見送り。お接待文化の根付く高松港のおもてなしは、世界の港の中でもトップクラスと言っても過言ではありません。秋の夕暮れ、飛鳥Ⅱはそんな高松港に別れを告げ、帰路についたのでした。

伝統をつなぐ高松城鉄砲隊の演武=上田英夫撮影
伝統をつなぐ高松城鉄砲隊の演武=上田英夫撮影

【取材協力】郵船クルーズ https://www.asukacruise.co.jp/

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