ぬくもりを感じるU.P renomaの心地よい装い
洒脱(しゃだつ)でエレガントなスタイルが今も世界中の人々を魅了してやまないフランス発祥のファッション・ブランド「renoma」。そのスピリッツを継承しながら、より機能性、デザイン性に富んだカジュアルな着心地を追求したのが「U.P renoma」です。今回もルームウェアから休日のお出かけ着まで、秋冬の新作コレクションをえりすぐってピックアップ。春夏に続き俳優・西村まさ彦さんにモデルとしてご登場いただき、着心地の印象や西村流ファッションのこだわりなどを伺います。
軽やかにおでかけする休日着
舞台にドラマに多忙なスケジュールの合間をぬって、撮影スタジオに現れた西村さん。
「秋から冬にかけては着飾ることが増えますよね。個人的にはとても楽しみな季節です」
そう語りながら、新作アイテムを一着一着吟味する。U.P renomaが想定するユーザー層は50代以降。まさに西村さんの世代だ。
「世の中のおじさんって、なぜか夏も冬も暗いトーンの服ばかり着てません? たまには差し色を使ったりして楽しんでほしいなあ」
西村さんはキルティングコートに袖を通しながら同世代に呼びかけた。
「以前は冬になると厚手のダウンジャケットをよく着ていたんですが、最近の東京はそこまで寒くならないので、タウンユースならこのくらいがちょうどいいのかもしれませんね」
温かくて軽い素材のキルティングコートは裏地にイングリッシュトラッドのチェック柄を採用し、さりげないおしゃれを演出した。胸元のファスナーポケットは、スマートフォンやメガネなどの外出時に忘れがちな貴重品を入れておくのに便利。コートの表地は雨や雪などを防ぐ撥水(はっすい)加工が施されているので、急な悪天候でも安心だ。
「今回着させていただいた秋冬のシャツは、散歩はもちろんのこと、例えばハイキングのようなアクティブな休日にも相性が良さそう。すこし汗ばんだら襟元のボタンを開けて、気軽にクールダウンもできますしね」
上着に合わせるハーフジッププルオーバーの新作セーターは裏地がフリース素材なので軽くて保温性も高い。旅行などでも活躍する一着だ。これから冬にかけて、休日スタイルに欠かせない定番コーデとなりそうだ。
ワークスタイルの多様化が叫ばれる昨今、オン・オフの両方で柔軟に対応する着こなしが求められている。今回、西村さんに着用いただいたのは、新作シャツをメインにしたカジュアルなスタイリング。休日だけでなく、出張先や在宅勤務など、ラフな仕事着としても併用できそうだ。
「結局、みんなが同じような服でオン・オフを過ごす必要なんてないんですよ。『U.P renoma』のようにしっかり企画・デザインされた服には、当然ブランドの色があらわれます。そういった個性ある服を積極的に楽しむことが、僕らおじさん世代には必要なんだと思います」
同世代にこそ自信をもって好きな色や好きなデザインの服を選んで着てほしいと西村さんは考えている。
「普段からスエードのシューズはよく履きますね。だから、この新作もすごく気に入りました」
そう語る西村さんに、どんなところがお好きなのかをたずねた。
「いわゆるクラシックな革靴って、常にピカピカに磨いていないと、人前に出ちゃいけない気がして。その点、スエードは磨かなくていいし、多少くたびれたとしても、それが味になりますから(笑)。どんなカジュアルスタイルにも合うし、一足あれば重宝しますよ」
ラインナップは、レースアップとスリッポンの2タイプ。ライニング部分をチェック柄にするなど、U.P renomaらしい大人の遊び心が垣間見える。
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シンプルな見た目のベルトは、フォーマルからカジュアルまでオン・オフともに活躍しそう。バックルに刻まれた「U.P renoma」のロゴからはジェントルマンの気品が漂う。ベルトの長さはウエストのサイズにあわせて調整可能。飽きのこないミニマムなデザインと長く使えるベーシックな機能を兼ね備えた究極のベルトといえそうだ。
装いにプラスして楽しむおしゃれ小物
着替えの合間、西村さんは休日の過ごし方について話してくれた。
「昔から『場所が変われば気分も変わる』と信じているので、休みの日は気分転換によく温泉に出かけます。源泉掛け流しの宿を探して、できるだけボーッと湯につかる時間をつくるようにしているんです」
温泉旅行は「最低でも2泊」と決めているそうだ。そんな小旅行に欠かせないのが、肩から下げているボディーバッグ。
「同じブランドのアイテムだから当たり前なのでしょうけど、このバッグとキルティングコートの相性は抜群ですね。重ね着しているのに素材が軽いので動きやすくてラクなんですよ」
ボディーバッグのほかに、今シーズンは横型と縦型のショルダーバッグもラインナップ。いずれも一部に本革を採用したクールなデザイン。縦型はマチ幅が6㎝あり、手帳やノート、資料類などが余裕で収納できる。横型はショルダー部分の取り外しができ、クラッチバッグとしても使用可能だ。ポケットは両タイプとも同じ仕様で、外部にふたつ、内側にふたつ設けられている。
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「長財布だと(スラックスの)ポケットに納まらないので、結局、いつもふたつ折りの財布を選んでしまいます。とくに最近はキャッシュレスの時代なので、このサイズで十分!」
新作の財布を手にしながら語る西村さん。ちなみに財布に小銭がたまるとこまめに募金をしているそうだ。
「やっぱり世の中、自然災害も増えていますし、めぐりめぐって自分にも何が起こるかわかりません。できるだけ普段から徳を積んでおかないとね(笑)」
お家時間を快適に過ごすリラックスウェア
着心地のいいルームウェアを選ぶことは、快眠のためのマットや枕選びと同様に重要だ。
「この新作のルームウェアは、身幅もゆったりしていて快適な着心地ですね。実は僕、寝相が悪くて何度か寝返りしているとパジャマも一緒にねじれてしまい、ときどき苦しくて……。これならそのストレスからも解消されそうです」
西村さんは寝る前と起床後に簡単なストレッチをルーティーンにしているという。
「短時間ですけど、朝晩続けるのって結構しんどいです。でも、『これくらい続かないようじゃ人間失格だ!』と、いつも自分に言い聞かせています(笑)。毎回やり終えたあとの爽快感が、ささやかな喜びなんです(笑)。そうだ、このルームウェアなら着たままストレッチもできますね!」
理想のルームウェアが見つかりご機嫌の西村さん。
今回も終始照れ屋でストイック、それでいてユーモアたっぷりな西村さんの語り口がスタジオの空気を和ませていた。来年はNHK大河ドラマ『べらぼう』のメインキャストに配役され、舞台では15年ぶりに劇団「東京サンシャインボーイズ」が集結し新作公演を行う。64歳を迎えてなお、芝居への情熱は衰えを知らないようだ。次回作で我々にどんな新しい一面を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
※価格はすべて税込み、メーカー希望小売価格です。
※キルティングコートとハーフジッププルオーバーのメーカー希望小売価格に誤りがあり、修正しました。
Photograph:Yoshihiro Kawaguchi(STOIQUE)
Styling:Masahiro Tochigi(QUILT)
Hair & Make-up:Maki Tokuji
Text:Satoshi Miyashita
Direction:AERA STYLE MAGAZINE
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