スカーフをさりげなく見せるコツ
植村美智子の『AGおしゃれコンシェルジュ』
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秋になると、お客様から「スカーフを上手に使いたい」というリクエストが多くなります。
まだ暑さが残っていますが、空の色や空気には秋を感じます。スカーフをプラスすることで、ファッション面でも秋気分を高めていけるといいですよね。
とはいえ、取ってつけたようになってしまっては、おしゃれとしては逆効果。コーディネートの一員としてしっかりなじませながら、さりげなく効かせていきたいところです。
今回は、スカーフを難しいと感じている方も、上手に取り入れられるコツをお話ししていきます。
トップスとベースの色をそろえる
まず、合わせ方から考えていきましょう。
おすすめしたいのは、トップスの色と、スカーフのベースの色をそろえる合わせ方。面積の多い色をトップスと同じにすることで、なじみが良くなり、違和感がなくなります。
例えば、ベージュのトップスには、ベージュがベースカラーのスカーフ。黒のトップスには、黒がベースのスカーフを。
ピッタリ同じ色ではなく、濃淡がついても大丈夫です。黒の場合は、チャコールグレーやミドルグレーでも素敵です。
シャツの襟元に添えて
シャツタイプの襟元にスカーフをプラスするなら、中に入れ込む巻き方をすると、難しくなく、おしゃれ上級者の装いに。
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その他はスタイリスト私物
巻き方は簡単です。
- 折りたたみ、首にかけたスカーフを一度結びます(写真①)。
- 結んだスカーフの先を重ね、襟元からシャツの中に入れ込みます(写真②)。
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ポイントは、折りたたんだスカーフの重なりが見える方を上にして、その重なりが襟元からのぞくように巻くこと。そうすることで立体感が生まれ、おしゃれな雰囲気もアップします。
ちなみに、このスカーフの大きさは、65センチ×65センチ。スカーフの端をきれいに入れられるかが心配な場合は、もう少し小ぶりなものを選んでも良いかもしれません。
主張させる巻き方は
ネックの詰まったニットや、ボートネックのカットソーなどは、スカーフの結び目を外に出し、スカーフの端を見せる巻き方が似合うトップスです。トップスの種類に関係なく、スカーフを主張させたいときも外に出して巻きたいですよね。
ただ、その巻き方だと、「取ってつけた感」が生まれてしまいがちです。
下の写真のように、一つの工程をプラスするだけで、しっかりとコーディネートの一員になり、ちょうどいいおしゃれ感をプラスしてくれます。
- いつものように、長く折りたたんだスカーフを首にかけます(写真①)。
- 左右ともに外側を持ち、内側に向けてスカーフをひとひねりします(写真②)。
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鎖骨の上の辺りにひねりが入った状態で結びます。そうすることで、首にナチュラルに添い、スカーフがコーディネートになじみます。
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その他はスタイリスト私物
スカーフだけが浮いてしまうと、一番避けたい「頑張ってる感」が出てしまいがち。さりげなくさらりと装いながら、実はしっかり計算された巻き方で、余裕のある、大人のおしゃれを楽しめるといいですね。
◆スカーフの問い合わせは
「マニプリ」 https://manipuri.jp/
いつも素敵に服を着こなして、ファッションを楽しみたい――。そんな40代と50代、Aging Gracefully(=AG)世代に、スタイリストで個人向けのコーディネートサービスも行う植村美智子さんがワンポイントアドバイス。かわいいイラストとともに紹介するコラムです。
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植村 美智子(うえむら みちこ)
スタイリスト。大阪府吹田市出身。文化服装学院を卒業。アシスタントを経て1996年に独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。個人の方向けのファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」を展開。
公式サイト https://liltin.com/
文・写真=植村美智子
イラスト=米山夏子
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内側に向けてひとひねり…本当に指先一つのテクニックでしっとり落ち着きが出るものですね。素敵なヒントをありがとうございます。