紫式部・聖徳太子・卑弥呼……ミステリアスなカリスマ達の生きた時代へ 歴史の謎を紐解く旅
いまだ解明されていないことだらけの古代~平安時代は、謎めいたロマンとミステリーで私たちを魅了してきました。卑弥呼に聖徳太子、紫式部……かの有名な、謎多きカリスマたちに思いをはせながらミステリー満載の時代へタイムスリップする旅はいかがでしょうか。歴史ナビゲーターの案内があれば、今までよりずっと深遠な世界に触れられるはず!
紫式部の目線で巡る、源氏物語の世界
唐文化と日本文化の融合により、日本独特の国風文化が形成された平安時代。特に文学の発展は目まぐるしく、後世に残る作品が多く生まれました。
この時代、貴族による石山詣が流行し、数多くの作家も石山寺を訪れたといいます。本名もいまだはっきりとわかっておらず謎の多い作家・紫式部も参拝し、琵琶湖に映った十五夜の名月を眺めながら代表作『源氏物語』の執筆を始めたと言われます。廬山寺は紫式部の邸宅跡であり、『源氏物語』のほか『紫式部日記』などもこの地で生み出されたとされています。
ツアーであれば、歴史ナビゲーターの解説のもと、『源氏物語』の世界に浸りつつこれらのスポットを巡ることができます。例えば『源氏物語』五十四帖のうち最後の十帖で主な舞台となった京都府・宇治には約5時間滞在。物語の中に入り込みながら平安時代を知ることができるので、歴史が苦手な方でも楽しめます。
謎多き紫式部を身近に感じていただけるとうれしい。
歴史ナビゲーター 田井茂実さん
源氏物語はどこでも読め、解説本もたくさんありますが、現地の空気を肌で感じることこそが旅の楽しみ。町は変わっても山河や神社のたたずまいは当時のままです。想像力をたくましく働かせることで、楽しむことができます。生没年も本名も不明と謎の多い紫式部ですが、ツアーでは少しでも身近に感じていただけるとうれしいです。
※10月9日・24日、11月21日、12月19日出発は田井茂実さんがナビゲーターを担当します。
※その他出発日も歴史ナビゲーターがご案内します。
聖徳太子と古墳、明日香村の秘密に迫る
仏教伝来に伴い、様々な文化や政策が広まった飛鳥時代。寺院の建立、仏像制作や天皇を中心とした国づくりが目指されていきました。
この時代を代表する人物、聖徳太子誕生の地と言われる奈良県・明日香村には、飛鳥時代の貴重な古墳が多く点在します。巨石30個を積み上げて造られた石室の規模が日本最大級の古墳、石舞台古墳は、付近に蘇我馬子の邸宅があったことから、馬子の墓との説が有力。近くにある都塚古墳も、蘇我氏の有力者の墓の可能性が高いと言われています。史上初めて2度即位した皇極・斉明天皇が、娘と孫娘と一緒に眠ると言われる牽牛子塚古墳は、全国に5基しか存在しない「八角墳」という珍しい形をした古墳です。
都塚古墳、牽牛子塚古墳などの石室は、通常非公開ですが、ツアーでは特別に入室可能。聖徳太子の生涯を知るとともに貴重な古墳を巡り、古代の秘密に迫ることができます。
ツアーでは、飛鳥時代のイメージが鮮明になるようご案内。
Nara観光コンシェルジュ 松原 純さん
ツアーではぼんやりしていた飛鳥時代のイメージが鮮明になるよう、2日間明日香村を集中して探索します。古墳では、見どころや撮影のポイントもご案内しますので、ぜひお楽しみください。聖徳太子生誕の地と伝わる橘寺にも参拝し、太子の誕生時のお話、よく比較されるキリスト誕生との違いもご紹介いたします。
※10月27日以外の出発日にて、松原純さんがナビゲーターを担当します。
※10月27日出発は奈良県在住歴史ナビゲーターがご案内します。
吉野ヶ里遺跡と女王卑弥呼を探求
本格的な稲作や定住文化が定着した弥生時代。後期は戦乱の世となり、謎多き邪馬台国の女王・卑弥呼が登場し統治したと言わます。
弥生時代の日本最大級の遺跡が、近年新たな発見でも話題となった吉野ヶ里遺跡です。約700年間続いたこの時代の全ての時期の遺構・遺物が発見されていて、邪馬台国を彷彿とさせるものも多いです。国の特別史跡にも指定され、何十年にもわたり考古学研究者の注目が集まってきました。
竹原古墳も弥生時代に続く古墳時代のユニークな装飾古墳です。近隣の装飾古墳の壁画は円や三角形などが主流なのに対し、竹原古墳には動物や人など写実的な図像が描かれています。玄武や朱雀のようなものも描かれていることから、神獣に守られた安らかな眠りを葬礼参列者に想像させる演出を施しているのでは?と解釈する研究者も。ツアーなら、歴史ナビゲーターとともに卑弥呼や邪馬台国の謎に迫りながら、福岡県・佐賀県に残るこれらの遺跡や古墳を堪能できます。
「卑弥呼はどこにいたのか?」古代最大の難題の論争に加わっていただけるのが、ツアー最大の魅力。
阪南大学国際学部教授 来村多加史さん
「邪馬台国はどこにあったのか」「女王・卑弥呼はどこに住んでいたのか」という問いかけは、江戸時代から300年あまり続く論争を経ても、いまだに決着を見ない古代史最大の難題です。『魏志倭人伝』に記された各地を見て回ることで、実体験をもって「邪馬台国論争」に加わっていただける。それがこのツアー最大の魅力だと思っています。
※来村多加史さんはツアーには同行しません。歴史ナビゲーターがご案内します。