上田寿美子さん「クルーズフェスティバル2024東京」で講演 ディズニークルーズの日本就航に注目!
当連載「クルーズへの招待状」筆者のジャーナリスト・上田寿美子さんが「海の日」の7月15日、東京・有楽町の東京交通会館で開催された「クルーズフェスティバル2024東京」(主催・株式会社クルーズプラネット)で講演しました。新造船の命名式体験や、ディズニークルーズの日本就航が発表されてますます注目される業界の動向などを軽妙な語り口で解説し、会場を埋めた来場者は熱心に耳を傾けました。
新造船2隻の命名式クルーズを「転戦」
上田さんは6月、新造されたばかりの2隻が正式に船名を授かる「命名式クルーズ」に立て続けに乗船。講演では写真を交えてその時の様子を報告しました。
「キュナード社としては14年ぶりの新しい海の女王。これまでのキュナード社の客船の特徴は、伝統と歴史の香り漂うものでしたが、クイーン・アンは随所に伝統をちりばめつつ、とてもモダンな未来型の船でした」
連載でも登場した真鍮(しんちゅう)の壁画や、空中サーカスも出来るクイーンズ・ルームなどについて解説し、仮面舞踏会での写真も披露しました。
「この仮面、実は日本の百均で買ったものです(笑)。船のお店でも売っているのですが、とても100円で買えるようなお値段ではなかったですね」
「別の日の舞踏会でもイブニングドレスを着ましたが、実のところ最近の船では着る機会がすごく減ってきました。クルーズというとタキシードやドレスが必需品の、服装が大変な旅というイメージがありましたが、この15年ほどで多くのクルーズ会社がドレスコードを軽装化する傾向にあります。もうフォーマルナイト自体を取りやめた社も。いまクルーズの服装はぐんとハードルが下がっているんです」
クイーン・アン命名式があったのは6月3日(現地)、キュナード社創業の地・リバプール。当日まで秘密にされていた、命名宣言をする名付け親(ゴッドマザー)はいったい誰が?
「乗客の間では王室メンバー、特にアン王女という予想が圧倒的でした。でもふたを開けてみると、なんと王女でも王族でも人間でもなかったんです」
発表後に会場がどよめいたという名付け親、どうぞ連載後編でご確認ください!
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