「マンハッタンのリトルインディア」へようこそ
85カ国、1万点以上の食材が並ぶ理由
「Kalustyan’s」は、インドのスパイスや食材を販売する小さなスーパーとしてスタートした。トルコから鉄の輸入をするためニューヨークにやってきたKerope Kalustyanさんは、ビジネスが行き詰まり、食材の輸入業へと転換した。
当時このエリアは「リトル・アルメニア」と呼ばれ、アルメニア共和国からの移民が多く住んでいた。その人々のために、マンハッタンではなかなか手に入らない食材を集めていたが、やがてニーズが高まり、今では85カ国、1万点以上の食材を扱うお店へと変貌を遂げたのだ。
食品に携わって40年というストアマネジャーのドナさんにお話を伺った。「人気商品は、スパイスやナッツ、ドライフルーツかしらね」と目を輝かせながら話す。「初めは、小さなお店だったのが、今では、隣2軒に拡大して、3階建てになったのよ」と。これだけ多種多様な商品をどのように選んでいるのかを聞くと、「お客さんにその商品があるか3回尋ねられたら、世界中のストアに問い合わせて探すのよ」と笑って話す。長年携わっている「勘」で、何が求められているかもわかるそうだ。
塩、コショウ、パスタ、お米、カレー粉、お茶、などなど一つの品につき、数十種類、下手すると100種類以上あるものもある。たまたま居合わせた、インド人の父娘は、カレーを作るための「カルダモン」を探しにきたそうだが、それも、パウダーやタネ状のものでも、緑でも白でもなく、「黒色の固形状」のものが欲しいと、早速買い求めていた。主婦の私も、ここに来たら、プロさながらに拘(こだわ)りたくなってくるから面白い。
さて、今晩は、夫が出張中で、娘もご飯会が入っている模様。それでは、私は一人、インドのスパイスを試してみようかしら、それとも出来立てのアラブのサラダを買ってみようかな。
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久保ちゃん、おつかれさま、海外に行くとチャイナタウンのようにそれぞれの国の人が集まる場所があって食材レストランとかが楽しめますよね。スパイスなども本格的なものが手に入りますよね。久保ちゃんがどんなお料理作ったのか?気になるところです。また紹介くださいね。