香港・ビクトリアハーバー沿いのレストラン、バー厳選5軒 絶景グルメが熱い!
ビクトリア・ハーバーの眺望といえば、香港の絶景の代表格。ウォーターフロントには、新しいレストランやバーが次々と開店し、香港グルメシーン有数の熱いスポットとなっています。林立する摩天楼、往来する船、光と音楽のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」……時に応じた景観を楽しめるのもうれしいところ。約700の飲食店が参加して盛り上がる11月の名物イベント「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」に参加したハーバー沿いのレストランやバーから、厳選した5軒を紹介します。
テラスから香港島を一望 カクテルバー「Darkside」
ビクトリア・ハーバー周辺のうち、まずは九龍半島の尖沙咀(チムサアチョイ)のお店3軒を紹介しましょう。
最初は観光名所「アベニュー・オブ・スターズ」近くのホテル「ローズウッド香港」内のカクテルバー「Darkside」(ダークサイド)です。落ち着いた雰囲気のテラス席からは、目の前に広がる香港島のスカイラインをぐるりと見渡すことができ、格別です。
「2022年 アジアのベストバー50」で13位となったこのバーは、その名の通り、ラム、ウィスキー、カルヴァドスといった、熟成して色が濃くなるダークスピリッツの品ぞろえに力を入れています。カクテルはクラシックなレシピに加え、香港の味を採り入れた現代風なアレンジのものも提供しています。
たとえば、香港式カフェレストラン「茶餐廳」(チャーチャンテン)で見かける、塩漬けカラマンシー(かんきつ類の一種)入りのレモネードにヒントを得て作られた「茶餐廳ハイボール」。深い味わいのニッカデイズウイスキーをソーダ水で割った後、自家製カラマンシーシロップを加え、爽やかな風味とバランスをとっています。
香港芸術館でオーストラリア料理 「Hue Dining」
モダンな外観をしたウォーターフロントのランドマークとして知られる香港芸術館(HKMoA)の1階には、オーストラリア料理のレストラン「Hue Dining」(ヒュー・ダイニング)があります。壁一面のパノラマウィンドーから眺める香港島は、とくに夕暮れ時の柔らかな光に包まれた景観がおすすめです。
店からシンフォニー・オブ・ライツ満喫 「胡同」
中国北部料理やモダンな点心のレストラン「胡同」(フートン)は、2021年末にショッピングモール「H Zentre」の18階に移転しました。床から天井まである窓から眺めるハーバービューは圧巻。この店は、ビクトリア・ハーバーを夜ごとに彩る「シンフォニー・オブ・ライツ」をくまなく楽しめることでも知られています。カクテルを手に光と音楽のショーをゆったり楽しめる「特等席」といえそうです。
モダンな広東料理 「Chinesology」
続いて、香港島のお店へ。中環(セントラル)のフェリーターミナルそばの「ifc mall」にあるモダン広東料理店「Chinesology」(チャイニーゾロジー)。ここからは、ビクトリア・ハーバーの向こうにヴィジュアルカルチャー美術館「M+」や「香港故宮文化博物館」といった、西九龍(ウェストカオルーン)の新名所を見渡せます。
よく知られているのに思わぬ発見がある、いわば中国料理の「再定義」がお店のポリシー。漢方医学を現代のミクソロジーに導入した独創的なレシピで、中国伝統医学に敬意を表したカクテルも提供しています。
たとえば、カクテル「バンブー・パンチ」は、中国の薬酒「竹葉青酒」、自家製五香粉、レモングラスシロップ、スパークリングワインなどを用いています。
南国風のテラスダイニング 「Cruise Restaurant & Bar」
北角(ノースポイント)のホテル「ハイアット セントリック ビクトリアハーバー 香港」の23階には、屋上テラスの開放空間を楽しめるモダンなアジア料理店「Cruise Restaurant & Bar」(クルーズレストラン&バー)があります。エキゾチックな植物に囲まれた空間で、可能な限り有機栽培や持続可能な食材を用いた料理を楽しめます。
これらの5店、次回香港を訪れる際に、ぜひ訪ねてみてください。
なお、紹介されたカクテルは、2022年11月1日から30日まで開催される「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」のプロモーション用メニューも含まれます。
おうちでカクテル 香り高い「ユンヨン・マティーニ」
海外への渡航はハードルが下がってきたものの、気軽に自由に、とまではいかない方もいらっしゃるでしょう。そんな方に、おうちで香港気分を味わえるカクテルのレシピを紹介します。「PONG LKF」考案の「Yuen Yeung Martini」(ユンヨン・マティーニ)です。「茶餐廳」の定番メニューで、コーヒーと紅茶をブレンドした飲み物「鴛鴦茶」(ユンヨンチャ)を使っています。
・香港ミルクティー(濃いめのミルクティーでも可):40ml
・エスプレッソコーヒー (濃いめのコーヒーでも可): 20ml
・ウォッカ : 50ml
これらの材料をボストンシェーカーに入れ、最初に氷を入れずにドライシェークします。次に氷を入れてもう一度シェーク。 マティーニグラスに注ぎ、コーヒー豆を飾ります。
お味のほうは……。香港ミルクティーが砂糖入りなら、鴛鴦茶の香りと甘みとウォッカのくせのない飲み口がバランス良く調和しています。砂糖抜きの場合は、前面に出る鴛鴦茶の香りをウォッカの清涼感が支える、すっきりした味わいになります。お酒の好きな方は、ぜひお試しください。
《今回ご紹介した5軒》
- テラスから香港島を一望 カクテルバー「Darkside」
- 香港芸術館でオーストラリア料理 「Hue Dining」
- 店からシンフォニー・オブ・ライツ満喫 「胡同」
- モダンな広東料理 「Chinesology」
- 南国風のテラスダイニング 「Cruise Restaurant & Bar」