クロノグラフの第一人者であり、今も進化と革新を続ける「ゼニス(ZENITH)」。スイスでも指折りの名門ウォッチメーカーが、ジャパンブランドとの特別なコラボレーションを実現した。日本が誇るラゲージブランド「ポーター(PORTER)」とともに誘う、夢の旅路。世界限定各500本でリリースされるのは、まさしく「旅」をテーマとした2つのパイロットウォッチだ。10月26日(土)からの発売に先駆け、伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージと阪急うめだ本店 1階 コトコトステージ11では、10月23日(水)より先行販売とポップアップを開催。魅惑のタフウォッチと、新たな扉を開けよう。
旅への情熱から実現した初のコラボレーション
旅は時として、思わぬ出会いを生み出す。新鮮な組み合わせに見えて、旧来の知己であるかのよう。初顔合わせとなった両ブランドのコラボレーションは、そんな想いすら抱かせる。協業の結晶が、ゼニスのラインアップの中でも最も長い歴史を持つパイロットコレクションであればなおさらだ。
1865年の創立以来、ゼニスはあらゆる困難に立ち向かう人々を腕元から支える。とりわけ「空」という未知の領域に挑む冒険者へのサポートは手厚く、早くから大きな可能性を見据えていた。1888年、創業者ジョルジュ・ファーブル=ジャコは、人類が空を征服する日が来ることを信じてフランス語の「PILOTE」を商標登録。ライト兄弟による初の有人動力飛行成功、その15年も前の英断である。
ゼニスはその後、英名でも商標登録を完了。ダイヤルに「PILOT」と刻むことが許された唯一の時計ブランドは、文字通りパイロット用の特殊な時計や航空機の計器類を製造する卓越した作り手へと成長した。ゆえに、ゼニスのパイロットウォッチには他にはない伝統とモダニズムが潜む。だからこそ、多くの時計愛好家や航空ファンを否応なく魅了するのだろう。
一方のポーターは、「吉田カバン」が提供する老舗ジャパンブランド。1962年の誕生から日本製にこだわり続け、素材選びからデザイン・縫製にいたるすべての工程において手を抜かない。創業者の吉田吉蔵が貫いた精神「一針入魂」そのものだ。ディテールを追求したミニマルで機能的なアイテムは、世代を超えて国内外のファンを獲得している。
そんな両ブランドの共通項が、旅の喜びだ。ゼニスのパイロットコレクションは、航空界全体の歴史からインスピレーションを得て、現代的な文脈へと再構成を施している。かたやポーターというブランド名は、ホテルで宿泊客の荷物を預かる役職に由来。多様なバッグを扱うプロが選んだ逸品であることを、明確に示している。
2種類の限定モデルが発表された此度のコラボレーションでも、互いの情熱が交差する。タフネス、洗練、そしてアートを伝える新しい旅の時計。それは旅先だけでなく、次なるフライトを見据える日常においても特別な意味を持つはずだ。
カーキとオレンジが引き立て合う
「パイロット オートマティック ポーター エディション」
コラボレーション1作目は、新世代モデルの「パイロット オートマティック ポーター エディション」。マットに仕上げられた40㎜のケースには、ポーターのシグネチャートーンを想起させるカーキカラーが使われた。その堅牢かつスタイリッシュな印象を、フラットトップのセラミックゼベルが引き締める。
カーキのケースと好相性のブラックPVDコーティングが施されたリューズは、ゼニスらしいパイロットウォッチの伝統を受け継ぐもの。飛行中のパイロットがグローブをしたままでも操作しやすいようサイズは大きく、エッジは深めに設計された。
時計の顔となるダイヤルからも、粋な意匠が見て取れる。アイコニックなウェーブ状のパターンは、古い航空機の胴体に使用された波状の金属板がモチーフ。夜光アワーマーカーを白いラインであしらうデイト表示が、飛行機の人工水平儀を想起させるのも心憎い。中央上部に並ぶゼニスとポーターのロゴ、そして下部の「PILOT」表記もホワイトであしらわれ、武骨なカーキカラーをフレッシュに演出する。
時針・分針・秒針には、視認性を高めるオレンジカラーを採用。ミリタリーにおけるレスキューカラーであり、ポーターのバッグのライニングとしても重宝されるこの色は、今コラボレーションの広義のアクセントとして機能する。針の中心部、そして放射状に並ぶアラビア数字のインデックスには、スーパールミノバを塗布。夜間でも容易に時刻を確認できる。
“裏側”を眺めても、ハイライトが満載だ。シースルーバックの裏蓋にはポーターのロゴをプリントし、その背面からは「エル・プリメロ3620」が覗く。「人工水平儀ローター」を搭載した自動巻クロノグラフ キャリバーは、約60時間のパワーリザーブと驚異的な精度を保持。力強い高振動が、時が経つのを忘れさせるほどの興奮を呼び込む。
クロノグラフとしての視認性も向上
「パイロット ビッグデイト フライバック ポーター エディション」
もう一つのコラボレーションウォッチが、クロノグラフ機構を備えた「パイロット ビッグデイト フライバッグ ポーター エディション」だ。カーキカラーのケースとダイヤル、ブラックPVDを纏ったリューズなど、両ブランドの魅力が凝縮したデザインコードは前出の3針モデルと共通。一方で、心臓部には最新世代の高振動数自動巻クロノグラフキャリバー「エル・プリメロ3652」を搭載し、ビッグデイト&フライバックという2つの実用性を備えた。
とりわけ注目に値するのが、クロノグラフを止めることなくリセットもしくはリスタートさせるフライバック機能だろう。リューズ上下に位置するプッシュボタンによる操作の簡略化は、シビアな環境下で多くのパイロットたちが頼った生命線。なかでもゼニスのフライバックの信頼性は特筆で、パイロットウォッチの名家としての地位確立に大きく寄与した。
ケース径は、2つのサブダイヤルとのバランスを加味して42.5mmに。パイロット オートマティック ポーター エディションと比べてわずか2.5mmのサイズアップとなったが、その細かな配慮が嬉しい。オレンジカラーの時分針とクロノグラフ針、白いインデックスにはそれぞれスーパールミノバが塗られ、暗所での視認性に優れている。
ダイヤルの6時位置には、同じく視認性が高いオーバーサイズの日付表示を備えた。しかも、ビッグデイトの両輪を0.007秒に進めて安定させる特許取得済みのコンプライアンス機構を搭載。ディテールにおける揺るぎなき信頼性は、ゼニスとポーターという今作の“両輪”にも通ずる矜持である。
ケースバッグの中央では、やはりポーターのロゴが存在感を主張する。サファイアガラスを通して透けて見える「エル・プリメロ3652」の勇姿も、愛好家の心をくすぐるはずだ。
なお、両モデルともに2種類のストラップが付属。ポーターならではのナイロン素材を使ったカーキカラーのベルクロストラップで、カジュアルに楽しむか。スチール製フォールディングバックルが付いたコーデュラ・エフェクトのカーキラバーストラップで、タフに装うか。どちらも付け替えが容易なインターチェンジャブルシステムを採用するため、日替わりで味わうのも一興だ。
コラボレーションモデルのために作られた
ポーターのオリジナルバッグが付属
この歴史的なコラボレーションをより完全なものにする、ユニークな脇役も用意されている。ポーターが今回のためだけにデザインした、オリジナルのウォッチバッグだ。
ウォッチボックスがフィットするサイジングで、内装は夜空を思わせるゼニスのシグネチャーブルーで彩られる。お馴染みのカーキカラーのボディ、その前面に踊るゼニスとポーターのロゴも誇らしく。新しい時計とともに新しい旅を支える、機能もルックスも十二分のクオリティである。
■商品情報
「パイロット ビッグデイト フライバック ポーター エディション」限定500本
「パイロット オートマティック ポーター エディション」 限定500本
《ケース》
カーキ マイクロブラスト仕上げセラミック
・ビッグデイト フライバック (42.5mm)
・オートマティック (40mm)
10気圧防水
《文字盤》
カーキ 文字盤
ロジウムプレート インデックス
《ムーブメント》
・ビッグデイト フライバック (エル・プリメロ3652)
・オートマティック (エル・プリメロ3620)
《ストラップ》
インターチェンジャブル ポータータグベルクロストラップ
カーキのコーデュラ・エフェクト ラバーフォールディングバックル付き
■販売のご案内
スイスを代表するマニュファクチュールとして創業160周年を迎える「ゼニス」が、日本を代表するバッグブランド「ポーター」とのコラボレーション ウォッチ発売を記念して、東京と大阪にポップアップストアをオープン。限定モデルの世界観をぜひご体感ください。
〈ゼニス × ポーター〉PILOT POP UP STORE
2024年10月23日(水)~29日(火)
伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ 03-3352-1111 大代表
2024年10月23日(水)~29日(火)
阪急うめだ本店 1階 コトコトステージ11 06-6361-1381 代表
10月26日(土)より下記店舗でも発売開始
ゼニス ブティック銀座
ゼニス ブティック大阪
ゼニス ブティック福岡
ゼニス ブティック表参道
ゼニスショップ 大丸東京店
ゼニスショップ 伊勢丹新宿店
ゼニスショップ 阪急うめだ本店
www.zenith-watches.com