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企画・制作 朝日新聞社メディア事業本部
新千円札の肖像画となった北里柴三郎の偉大な功績を振り返りながら、未知の感染症に対する備えについて考える日本医師会シンポジウムが、2024年9月15日、日本医師会館(東京・駒込)で開催されました。数年ぶりのリアル開催となった今回、会場には多くの来場者が詰めかけ、専門家らの話に熱心に耳を傾けていました。
※対談・講演の発言は、一部を再構成しています。
主催/ 後援/朝日新聞社
日本医師会の初代会長でもある北里柴三郎先生が、新千円札の肖像画として採用されました。野口英世先生に引き続き、肖像画に医師が選ばれたことは、医療が社会にとって欠かせないものであることの裏付けと考えており、医師として果たすべき役割の重さを改めて痛感しています。
日本医師会は、今後も北里先生のスピリッツを継承し、人生100年時代に向けて、治療のみならず予防・健康づくりにも力点を置いて、健康長寿社会の実現に尽力してまいります。
まつもと・きちろう/山口県生まれ。1980年浜松医科大学医学部卒業、松本皮膚科形成外科医院理事長・院長、2014年大宮市医師会長、16年日本医師会常任理事を経て、22年6月、第21代日本医師会長に就任。
北里柴三郎先生は、慶應義塾大学医学部の初代医学部長・病院長です。1920年の開院式のときの言葉は、「基礎・臨床一体となって一家族の如(ごと)く医学を追究せよ」でした。
コロナ禍において、慶應義塾大学病院では大型のクラスターが発生しました。絶望の淵にいる中で立ち起こったのが、北里先生の愛称を冠した「ドンネルプロジェクト」。まさに基礎と臨床が一体となることで、病院や教育・研究機能を取り戻したのです。100年の時を経て北里先生の志に救われた出来事でした。
きたがわ・ゆうこう/東京都生まれ。1986年慶應義塾大学医学部卒業、2007年4月より慶應義塾大学教授。17年8月より慶應義塾大学病院病院長。21年慶應義塾常任理事。23年6月より日本医学会副会長を務める。