「アクアリウムを始めてみたい!」そう思うきっかけは人それぞれ。でも、何から手を付ければいいか分からない!ネットでいろいろ調べたけど、結局どういう意味⁉そんな疑問がふつふつとわいている方、いるんじゃないでしょうか?
本記事では、「水草水槽を始める前に知っておきたいこと」をいくつかのブロックに分けて解説していきます。「水草レイアウト水槽を始めたい」という方は必見です。それでは行ってみましょう!
何をそろえればいい?
まずはアクアリウムを始めるにあたって必要なモノから。
大まかにいうと
ライト
フィルター
CO2添加機器
ソイル
保温・保冷器具
がありますね。水槽台と水槽は大前提として、ここでは省略しています。
今回はスタンダードな60cm水槽に基準を合わせ紹介していきます。
ライト
水草育成に欠かせない器具の1つ。図にあるように光合成に必要な光を供給します。水草育成用専用のLEDライトを使いましょう。育成と鑑賞性を兼ね備えたLEDライトも登場しています。もちろん、設置する場合は水槽サイズに合ったLEDライトを設置しましょう。
また、ライトを選ぶ際には「光束」「色温度」「波長」も注目しましょう。
以下は、陽性水草(ロタラ、ルドウィジア、リシアなど)を中心のレイアウトとする場合、最低限押さえておきたいスペックです。
60cm水槽での水草育成で
押さえておきたいライトのスペック
光束:3000lm以上
波長:約420~450nmの青波長、約640~660nmの赤波長を含むこと
※陰性水草(シダ、コケ、アヌビアス等)のみを使用する場合は1000lm程度でも十分
ライトのことをもっと知りたい方
フィルター
簡単にいうと、バクテリアなどの力で有害物質を分解し、水を循環させて水槽内の水をきれいにろ過してくれる装置です。フィルターを設置しないと飼育水(水槽内の水)に汚れや有害物質がたまっていき、生き物・水草の状態が悪くなってしまいます。フィルターにはさまざまな種類がありますが、水草水槽を立ち上げる場合にはろ過能力が高く、CO2を逃がしにくい「外部式フィルター」の使用が一般的です。
フィルターのことをもっと知りたい方
CO2添加装置
水草が光合成をする際に必要な「二酸化炭素」を供給するための装置です。CO2添加装置を付けなくても育成できる水草はありますが、かなり種類が限られてしまいます。また、CO2を供給してあげた方が水草の調子も良くなるので装置を付けることをおすすめします。初期費用こそ値が張りますが、その効果は絶大です。さまざまな添加方式がありますが、CO2ボンベを使用した「強制添加方式」での添加が一般的です。
▽CO2の添加あり・なしでは水草の育成にこんなに差が出ます▽
CO2添加機器をもっと知りたい方
ソイル
水草を育成するための「土」です。水草や熱帯魚の多くは弱酸性の水質を好みます。この「ソイル」は水槽に入れるだけで水質を弱酸性に傾けてくれる作用がある便利な土です。汚れを吸着する「吸着系」と水草育成に必要な栄養が入った「栄養系」の2種類があります。水草水槽では「栄養系」を選びましょう。
底床についての解説・各種紹介をしています
肥料
陸上植物と同じで、肥料を使うと水草の調子が良くなります。固形肥料と液体肥料の2タイプがあり、水草の種類によって使い分けます。肥料添加の前には水草の状態をよく観察して、本当に栄養不足で不調になっているのか確認しましょう。また、少量ずつ様子を見ながら添加するようにしましょう。
固形肥料
底床に埋めたり敷くなどして添加します。持続性があり長期間(数カ月)効果が続き、根から栄養を吸収する水草に効果的です。
液体肥料
日々の栄養調整に最適。液体なので水に広がりやすく、葉で栄養分を吸収する水草に効果的です。
目に見えて効果が見られる反面、コケが出やすいので少量を定期的に与えるようにしましょう。
固形肥料
液体肥料
肥料のことをもっと知りたい方
トリミングアイテム・収納用品
この用品をそろえれば水草のお世話の幅がもっと広がります!
保温・保冷器具
夏季・冬季に飼育水の水温を調節するために使う器具です。基本的にはご家庭のエアコンと併用します。
保温器具
保冷器具
水草育成において「水温」はとても大切です
これだけは覚えよう!アクアリウム用語
アクアリウムのことを調べていると専門用語がたくさん出てきます。まずこれらを理解しなければいけません。主要な用語について解説していきます。
pH
水素イオン指数を表す単位です。「power of hydrogen」の略でpHの値は0~14まであります。数値が低ければ酸性寄り、高ければアルカリ性寄りになります。水草レイアウトの推奨値は6~7pHです。
GH
General Hardnessの略で水中にあるミネラル分の総量である「硬度」を表す単位です。水草や熱帯魚には最適な硬度があり、その指標となります。ほとんどの水草と熱帯魚が好む軟水1~3°dHが良いでしょう。
水質を知るというのは「アクアリウムを知る」ということ
有茎草
名前の通り「茎のある水草」のことです。茎の節目から葉が伸び、水面に対してまっすぐに伸びていくか斜め方向に伸びる特徴のある水草です。有茎草の多くは成長スピードが速く、伸びすぎた場合にはトリミングを行う必要があります。カットした部分は状態が良ければそのまま栽培することで根を張り、増やすことが可能です。
前・中・後景草
レイアウトする際に、水槽の手前側に植栽する水草を前景草、中間に植栽する水草を中景草、奥に植栽する水草を後景草といいます。石や流木などと一緒にこれらを駆使して、水槽という限られたスペースの中でさまざまな表現をします。
色々な種類の水草を詳しくご紹介
サイフォンの原理
物理の授業で習った方もいるんじゃないでしょうか?(筆者は習った記憶がないです….)
水槽から簡単に排水を行えるテクニックのようなものです。換水をする際、この「サイフォン」を使うととても簡単に換水ができます。YouTubeでわかりやすく紹介しているので、ぜひご覧ください
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、アクアリウムに最低限必要な機材と、覚えておくとよい基本的な用語についてご紹介しました。これからアクアリウムを始めたい方のお力添えになれればうれしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント