5分でわかる!ベタ水槽におすすめの水草<ベタの教室4限目> | AQUALASSIC

5分でわかる!ベタ水槽におすすめの水草<ベタの教室4限目>

ベタ
ベタ

こんにちは、5分でわかる!のスズキです。 
「初心者だけど、きれいな熱帯魚を飼いたい」ならベタも選択肢の一つ。
観賞価値の高い立派なヒレは、“育てながら見映えを鍛える”という育てがいがあります。
酸欠に強く、低水温や水質の悪化にも対応できる丈夫さもベタならではでしょう。

「ベタの教室」は、ベタ飼育初心者向けのなるほどシリーズです。  
今回の授業はベタ水槽におすすめの水草について。水草の役割や水草の選び方とあわせて解説します。

ベタ水槽での水草の役割

酸欠に強い、コップの中でも飼育できるとうたわれるベタ。しかし、ベタが健康的でいられること、優雅な泳ぎを楽しむためにも空間にゆとりがあると良いでしょう。繁殖を考えるなら45cm水槽のサイズが必要となります。


ベタは水草を入れなくても飼育自体は可能です。それでも水草を入れることにはいくつかのメリットがあり、特に繁殖を考える場合は水草を入れての飼育をおすすめします。

寝床になる

ベタは自然下において水草の陰に隠れて生活しています。ベタは寝るときや休息するときにその場にとどまっていられません。

ベタがヒーターやフィルタ―の上で寝てしまう、底に沈んでいるというのはこのためです。大きな葉の上があればそこが寝床になって休むことができます。水草で休んでいる姿も愛らしいでしょう。

メスの避難場所になる

ベタのオスは縄張り意識が強く、そのために攻撃性が高くなります。特にオス同士では相手が死ぬまで激しいケンカを続けることもあるため、オスは単独での飼育が基本です。繁殖目的でメスを入れても相性が悪ければメスでも容赦なくオスが攻撃する可能性があります。

相性の良い・悪いは容器越しに「お見合い」をさせることである程度わかりますが、絶対ではありません。

お見合いで問題ないように見えたはずが水槽で同居を始めてしばらくはメスに対して威嚇する……ということもあります。

このように、オスからの攻撃や威嚇があった際に水草がメスの避難場所になるというわけです。
気の強いメスであるとオスが負けることもあります。オスとメスのどちら側にも避難場所は必要だといえるでしょう。

オスが泡巣を作りやすくなる

泡巣とは卵を集めて育てる場所で、オスは繁殖期を迎えると水面に泡巣を作ります。水質や水温がベタに適していることも大切ですが、水流の影響があるとうまく作れません。

そこで浮き草があるとそれが支えとなって泡巣作りがしやすくなります。

水質を浄化する

金魚藻でおなじみのマツモは初心者向けの育てやすい水草です。成長が早く、コケの原因となる生体の排せつ物を栄養としてグングン吸収してくれます。つまり、水中の養分を吸収してもらうことでコケが生えにくい環境になるというわけです。

美しい水景を演出する

水草のグリーンはベタの美しさを引き立てつつ、見る人に癒しをもたらす存在ともいえます。
ベタに思いを寄せながらレイアウトを作るのもまた楽しいひと時になるでしょう。
もちろん、主役であるベタの飼育条件に適した水草選びが欠かせません。

ベタに適した飼育要件

ベタに適した飼育条件について確認しておきましょう。

飼育に適した水質中性~弱酸性(pH6.5~7.0程度)
飼育に適した水温20~28℃
照明必要
ヒーター場合によって必要
(低水温が苦手な水草には必要)

基本的にベタは酸欠に強いほか、適応能力が高いことから低水温にも水質悪化にも強いようです。
ただ、ベタはアルカリ性に偏った水質は好まないため、カキガラやサンゴ砂といったpHを上げてしまうものは使用しないほうが良いでしょう。

水草を植えずにベタ単独で飼育する場合、冬場も暖房が効いた暖かい室内であれば無加温でも大丈夫ですが、低水温が苦手な水草を植えるならヒーターは必須です。

ベタ水槽に導入する水草の選び方

ベタ水槽に水草を導入する場合、上に挙げた役割を考慮しながら水草を選ぶ必要があります。ベタの飼育のしやすさを考えると水草も育成が容易なものが良いでしょう。

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ベタ水槽におすすめの水草

ベタ水槽におすすめの水草、浮き草をピックアップしました!

まずは浮き草から。浮き草は泡巣作りをサポートする以外にも次のような魅力があります。
①小さな容器でも簡単に導入できる
②難しいレイアウトは不要。水槽に浮かべるだけ。
③水質浄化作用が強い

サルビニア ククラータ

サルビニア ククラータはフードのような形をした葉がかわいらしく、グラスに浮かべても観賞を楽しめる浮き草です。

水流の流れがなく、高温、高光量を好み、調子が良いほどフードの形が強まってより一層立体感が増します。

サンショウモ

サンショウモは、葉の表面にはプツプツとした凹凸状の突起がある日本在来種の浮き草です。似た浮き草にオオサンショウモがありますが、こちらより一回り小さく、葉が水面より上に出ないといった違いがあります。

日当たりの良い場所であれば特に問題なく育てられるように光を好みます。

アマゾンフロッグピット

アマゾンフロッグピットは、南米の河川や湖沼に生育する多年草の浮き草で、かわいらしい葉姿が人気です。

夏場の高気温、高光量下では子株をどんどん殖やします。調子が良いと虎柄の模様が入る特徴もあります。水質にあまりうるさくなく、光量がそれほどなくても育つ点で導入しやすいでしょう。

ここからは水草です。

マツモ

マツモは非常に丈夫で適応力が高く、とにかく育てやすい初心者向けの水草です。活発に光合成を行うため成長スピードが速く、優れた水質浄化能力を持ちます。生体がいれば肥料はいりません。価格的にもリーズナブルな点もうれしいですね。

根を持たないため浮かべた状態でも育ちますが、底床に深くさすか重りや土台を付けてレイアウトすると見映えの良い水景を楽しめます。

アヌビアスナナ

アヌビアスはハイグロフィラ、アマゾンソードと並ぶ水草の入門種で、ナナはアヌビアスで最も流通の多い代表的な品種です。石や流木に着生(張り付く)する性質があり、それを生かしてオリジナルのレイアウトを作ることもできます。

幅広い水質に対応し、低光量にも強く、肥料もいらないことから、さまざまな水槽で活躍します。成長がゆっくりのためコケがつきやすい点に注意が必要です。

ウィローモス

ウィローモスは苔の仲間で、石や流木に巻きつけて活着させることで複雑な茂みを作り、隠れ家となります。貧栄養・低光量下でも育つなど、初心者にも扱いやすい点でもおすすめです。

ただし、光がまったく当たらないと枯れてしまいます。また、水中の栄養分が多いと茶色い根(仮根)を出す、高光量だとゴワゴワした葉に育つ点に注意してください。

ミクロソリウム

ミクロソリウムは非常に丈夫で育てやすく、古くから親しまれる水草です。産地により多彩な葉が展開する点からコレクション性の高さでも人気があります。

幅広い水質に対応し、低光量にも強く、CO2もいりません。砂やソイルに植えると根茎の通水性の確保ができずに枯れてしまうため、石や流木に活着させると良いでしょう。

アマゾンチドメグサ

アマゾンチドメグサは、節から丸い柔らかな葉と根を出す有茎草の仲間です。成長が早く、浮かせておいても育ちます。

水中から直接栄養分を吸収することから水質浄化作用に優れ、コケの抑制につながります。光量があれば問題なく育成できるでしょう。

ベタ用レイアウトセットが便利

水草や底砂、容器などベタの飼育に必要なものがそろったレイアウトセットなら、選び間違いがないので安心です。自分好みのベタを入れたい方は、生体は別売りのセットがおすすめです。

ベタ水槽用には人工水草もおすすめ

シンプルな環境で育てたい、水草の育成に自信がないという場合は人工水草を使っても良いでしょう。
枯れる心配がなく、レイアウトの自由度が高い点も人工水草ならではの魅力です。

まとめ

今回は、ベタ水槽におすすめの水草ついてお届けしました。
水草を入れることでよりベタらしさが引き出せるかもしれません。
それでは次の授業をお楽しみに!

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