こんにちは、5分でわかる!のスズキです。
「初心者だけど、きれいな熱帯魚を飼いたい」ならベタも選択肢の一つ。
観賞価値の高い立派なヒレは、“育てながら見映えを鍛える”という育てがいがあります。
酸欠に強く、低水温や水質の悪化にも対応できる丈夫さもベタならではでしょう。
「ベタの教室」は、ベタ飼育初心者向けのなるほどシリーズです。
今回の授業は、バリエーション豊富なベタの体色と模様について解説します。
ベタの体色・模様は多種多様!
前回の授業では、ヒレ別にベタの定番品種の特徴について解説しました。
ベタはヒレの開き方、形状で分類され、開き方が大きいほど価値が高くなります。
前回の授業はこちら
優雅に泳ぐ様子もぜひご覧ください。
より美しさを求めて改良されてきたベタは、価値が左右されるほどヒレの美しさを重視されます。ただ、ベタの美しさはヒレだけにとどまりません。ヒレの美しさを後押しするのが体色や模様です。ベタの体色や模様は実に多彩で、ヒレのバリエーションと同様にそれぞれ名称があります。
たとえば、「ハーフムーンプラカット レッドサムライ」という名のベタがいるとします。
前回の授業を読めば、原種に近いプラカットで尾ビレがハーフムーンに開くタイプとわかるでしょう。
では、レッドサムライとは……?
品種改良が盛んなベタは、品種名に特徴が複数盛り込まれるためにややこしくなりがちです。
見た目だけでも十分に美しいのですが、名称の特徴を知っておくと美しさへの理解がより深まります。
それでは、ベタの体色と模様を見てみましょう。
74点の画像はすべてチャームで取り扱ってきたものです。
ソリッド(単色)
まずはシンプルな単色から。全身が1色のものをソリッドどいいます。とはいえ、頭やエラ蓋、腹ビレの先などに異なる色が出やすく、完全な1色のものは存在していません。
イリデセンス(光彩)やウォッシュ(黒ずみ)がないほど、グレードが高くなります。
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レッド(カンボジアレッド、スーパーレッド)
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レッドは、ベタの中でも最も鮮やかで完成度の高いカラーです。
赤一色で薄いオレンジ色の面積が少ないもの、または体側やヒレにイリデセンスが少ない個体ほど評価が高くなります。「カンボジアレッド」はヒレに比べてボディの赤色が淡く、これがベースになっている個体はやや薄いオレンジ色がかった部分が見えます。近年になってイリデセンスやウォッシュが限りなく少なく、より鮮やかな「スーパーレッド」が登場しました。
ブルー(ロイヤルブルー、ターコイズブルー、スチールブルー)
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ブルーは、レッドに次いで完成度の高いカラーです。
光沢がなく、深い青色の「ロイヤルブルー」、緑色の光沢がある「ターコイズブルー」、灰色がかった渋い青色の「スチールブルー」の3タイプが代表的。スチールブルーのうち、特に金属光沢のあるものはマットブルーとも呼ばれます。
コンテストでは、頭部が黒いブラックマスクもソリッドとして扱われます。なお、頭部まで青い個体はフルフェイス、フルマスク、フルカラーと呼ばれて区別されることもあります。
また、腹ビレに赤が出ている個体は評価が低くなる点は押さえておきたいものです。
イエロー、ゴールド
近年はブリーダーが少なく、良い個体が手に入りにくくなっているカラーです。
特に体側の鱗片にウォッシュが入りやすく、ソリッドの黄色は非常に希少。鮮やかな個体はインテンスイエローと呼ばれ、イエローの中でも最上級に位置付けされます。一方、ウォッシュが明確な個体は「パイナップル」という品種として扱われます。
オーペイクベースの「シルキーイエロー」や金属光沢を持つ「シルバークレスト」、「ゴールドクレスト」も作出されました。
オレンジ
イエローとは対照的に近年になって人気が出てきて流通が増えたカラーです。
ヒレの大きな品種も安定して出ています。ベースとなっているのはイエロー系だといわれています。
赤とは明確に違う鮮やかなオレンジほど評価が高くなります。
コッパー(カッパー)
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「コッパー」とは銅(copper)のことで、金属光沢を持つカラーです。
ターコイズ系とベタ・マハチャイを交配して作出され、登場初期は茶色に緑っぽい光沢のある個体が多くいました。近年では、黒い体色にシルバーの光沢のある個体が増えてきています。
コッパーの登場で鱗の一番外側のグアニン(虹色素胞)の発色を変える改良につながり、「メタリカ」、「ドラゴン」、「プラチナ」などの品種を生み出すきっかけにもなりました。
ブラック(メラノブラック、スーパーブラック)
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日本ではホワイトに次いで人気のあるカラーです。真っ黒であればあるほど価値が高まります。
スーパーブラックが登場するまで、最も色の黒い「メラノブラック」のメスは致死遺伝子を持つことからブラック同士の交配はできませんでした。そのため、スチールブルーやコッパー系のメスと交配させることで黒系の品種が作られ、背中やヒレにその特徴が現れます。ただし、「ブラックオーキッド」、「レッドオーキッド」と呼ばれるような、ヒレにシルバーや赤の発色が強いものはソリッドとして扱われません。
ホワイト(スーパーホワイト、プラチナホワイト、シルキーホワイト)
ホワイトは日本では最も人気のあるカラーです。
古くから「パステルホワイト」が存在していたものの、他の色が入ってしまうため低評価でした。
それが、エラ蓋の内側をのぞき限りなく純白に近い「スーパーホワイト(オペックホワイト)」の登場で評価が一転、人気のカラーとなりました。
スーパーホワイトの誕生後、コッパーとオペックホワイトの交配から金属光沢のある「プラチナホワイト」が生まれました。プラチナホワイトはヒレ先までホワイトが入らず、透明なクリアフィンになっていることが多かったのですが、近年では改善されてヒレ先まで白い個体も見られます。
ホワイト系のベタは色揚げ系のエサを与えると、体色がうっすらと赤みを帯びてくるので、色揚げ成分の少ないエサを与えたほうがきれいな体色を維持できます。
バイカラー(2色)
ヒレとボディではっきりと2色に分かれるものをバイカラーと呼びます。
バイカラーとして定義できない2色が混ざったようなもの、3色以上はマルチカラーと呼びます。
バイカラー(完全なもの)
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体色とヒレで異なる色を持つ表現ですが、しっかりと色が分かれているものは少数です。
ほとんどの場合、色が混ざってしまい「マルチカラー」に分類されます。
チョコレート(チョコレートマスタード)、マスタードガス、フェザント(オレンジマスタードガス)
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「チョコレート」は、体に茶色(ダークボディ)、ヒレに黄色を発色する品種です。
このチョコレートとブルー系の交配から「マスタードガス」が作出されました。体は青色、ヒレは黄色というコントラストが鮮やかな発色はインパクトも十分。尾ビレに入る青いレイも美しいことで人気があります。なお、マスタードガスはヒレを黄色に染める遺伝子ではなく、ヒレに乗っている色を抑制する遺伝子で作出されています。
「フェザント」はキジ(pheasant)のことで、体に青色、ヒレにオレンジ色を発色する品種です。オレンジマスタードとも呼ばれます。こちらも体色とヒレのコントラストがユニークです。
ストロベリー
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プラチナコッパー系の体色に赤いヒレを持つ配色を「ストロベリー」、プラチナホワイト系の体色に赤いヒレを持つ配色を「ストロベリーミルク」と呼びます。
いずれもチャームが命名したものです。
プラチナ、シルキー系のきめ細かな金属光沢をもつ点が、他と異なります。
オーキッド
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「オーキッド」とは、蘭(orchid)のこと。ブラックの体色に、ヒレやボディにブルーが乗ると「ブラックオーキッド」、ヒレに赤、ボディにシルバーが乗ると「レッドオーキッド」と区別されます。
どちらもメラノ系ブラックの作出の過程で生まれたもので、バタフライバンド(下記参照)を持つことがあります。
バタフライ(バタフライバンド)
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「バタフライ」は、ヒレの先端部分に白またはクリアの部分を持つ品種です。バタフライバンドがヒレ全体の半分以下で円環状に出る個体は評価が高くなります。また、胸ビレまでバタフライバンドが入る個体は非常に高い評価に。プラカットはヒレが小さいため、バタフライバンドが整った個体は希少です。また、マーブル系やパステル系はバタフライバンドが太すぎたり、成長とともに崩れたりすることがあります。
バタフライ(○○バンド)
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「〇〇バンド」はバタフライの一種で、各ヒレに色のついた縁取りを持つタイプです。画像のブラックバンドのほか、ブルーバンド、レッドバンドなど。バタフライバンドと同様にヒレ全体の半分以下で円環状に出る個体は評価が高くなります。
ラベンダー、サラマンダー
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「ラベンダー」は観賞魚でも珍しいピンクの体色から女性人気の高いカラーです。多くの個体はバタフライバンドを持っていますが、持たない個体も存在するため、「ラベンダーバタフライ」と区別することが多くあります。
「サラマンダー」は、青、グリーンの体色を持ったラベンダーの一種です。青系の中でも紫に近い個体はラベンダーとの境界が曖昧で、ラベンダーとサラマンダーで区別されていないことが多くあります。
ブルガンディ(別名:バンダ、アパッチ、オレンジダルメシアン、アルマゲドン)
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イエローやオレンジ系統から作出された、各ヒレに赤いチップを持つ品種です。ウォッシュ(黒ずみ)を取り除くため、カンボジアレッド系の体色が採用されました。以前は「バンダ」、「アパッチ」とも呼んでいました。品種というよりもヒレの模様の形質の一つとして扱われることが多くあります。コイベタなどのマーブル系にも導入され、こちらは「アルマゲドン」とも呼ばれます。
ドラゴン、メタリカ、プラチナ系
ボディのウロコにギラギラとしたメタリックな光沢をもつ系統です。ウロコの一番外側のグアニン(虹色素胞)の発色に着目され、登場時から人気を集めています。グアニンの色に限らず発色の仕方も多様ですが、細かな定義はないため名称もさまざまです。
ドラゴン、メタリカ、メタリカドラゴン
「ドラゴン」はベタ・マハチャイとPKカッパーレッドを交配させて作出された品種です。
体側に金属光沢をしたグアニンがウロコに乗っています。初期はウロコを縁取るようなドラゴンパターンが入っていて「パールスポット」と呼ばれていました。その後、改良されて全身に金属光沢を持つようになりました。
ベタ・インベリス(原種系ベタ)との交配で作出されたといわれる「メタル、メタリカ」も体側に金属光沢を出す表現です。初期の頃はブルーグリーンの体色に赤いヒレを発現していましたが、次第に全身に金属光沢をもつものが「フルメタルドラゴン」と呼ばれました。厳密な区別もされなくなっていき、金属光沢の色彩もコントロールされて「〇〇ドラゴン」と呼ばれるようになりました。
プラチナ
金属光沢をしたグアニンがウロコに乗る品種です。ドラゴンとは異なり、きめ細やかな金属光沢は「シルキー」に近くなっています。
ドラゴン系が普及して「プラチナドラゴン」と呼ばれる品種が増えましたが、コッパー、プラチナ、ドラゴンの区別が困難です。
マルチカラー(バイカラーとみなされない2色以上の混色、3色以上)
バイカラーで定義できない2色以上が混ざったようなパターン、3色以上はマルチカラーと呼ばれます。表現が非常に豊かで、どれも一点物としての魅力を兼ね備えています。
トリバンド、スリーバンド、タットワイラー
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バタフライバンドを含んで3色とする場合もあります。背ビレや尻ビレまできっちり色彩が分かれている個体は評価が高くなりますが、完ぺきな個体はなかなかいません。
タイフラッグ
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タイの国旗を表す赤、白、青の3色を持つ品種です。体が青、ヒレが赤、ヒレ先が白というパターンが目立ちますが、赤白青の3色入っていれば部位の色などパターンは問われません。
完成度が高く色彩もユニークな一方で、日本ではあまり人気はないようです。
マーブル系
色の入り方に規則性がなく、さまざまな色が混ざったような表現が見られる系統です。
特に多色のものは「ファンシーマーブル」とも呼ばれます。
成長につれて色彩の変化を楽しめる一方、きっちりとした配色は必ずしも維持できません。
表現が非常に豊かでどれも一点物としての魅力を兼ね備えています。
ファンシーマーブル、トリカラーマーブル
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3色以上のカラーを持つマーブル系の品種です。白系から始まって多色の系統へ進化していったように、マーブル系発展への礎になった存在です。
ボディの色彩や混色を表す品種
グリッセル、タイガー、ダルメシアン
「グリッセル」は、ベースの体色に他の色を混ぜた表現に改良した品種。不規則な配色が全身に入ります。ただし、成⾧につれてボディは単色に傾くことが多くあります。また、パステル系との判別が困難です。
「タイガー」は、体色にトラのような模様が入る品種です。初期の頃はカンボジア系の下地に模様が入る表現でしたが、改良によりドラゴン系の光沢や多色を組み合わせた表現が作出され、コイベタ系の中にも取り込まれていきました。
「ダルメシアン」は、犬のダルメシアンと同じように細かなスポットをちりばめられた色彩を持ちます。初期はブルー&ホワイトの組み合わせが多くありましたが、ファンシー系への導入により多色のスポットの表現ができるようになりました。
ヒレの色彩や発現部位を表す品種
○○チップ、○○トップ、ブルーリム
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「〇〇チップ」は、ヒレに体色とは異なる色が局所的に乗るヒレの形質を持つ品種です。レッドチップが多く見られます。マーブルの系統が持っていた形質なのか、バンダなどからマーブルに導入された形質なのかは分かっていません。
「〇〇トップ」は、背ビレや背面にベース色と違う色が乗る形質を持つ品種です。頭部の上にも発色が見られます。
「ブルーリム」は、白系の体色に各ヒレを縁どる青い色彩を持つ品種です。青い部分の発色面積がバタフライほど厳密ではなく、ヒレ全体が青い発色になってしまっているものも見られます。固定度は高いようです。
ブラックデビル、ヴァンパイア
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「ブラックデビル」はブラックの体色に、ヒレに赤の配色が入るタイプです。レッドオーキッドと同じ配色ですが、ブラックデビルはマーブル由来となります。ブラックデビルのほか「コッパーデビル」と呼ばれる品種も作出されています。
なお、ヒレの根本付近に赤を発現するものがデビル、鮮やかで部分的なものは「ヴァンパイア」と区別されているようです。
色彩の発現部位の特徴を表す品種
モンスター(別名:アーミー、シーラカンス)
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「モンスター」は、頭部のみ色が抜けたような表現を持つ品種です。成⾧につれてボディと同色になってしまうことが多くあります。頭部がドラゴン系になっていると「アーミー」、頭部がドラゴン系でボディが暗色になっていると「シーラカンス」と呼ばれていましたが、現在はあまり区別されていません。
サムライ
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「サムライ」は、スーパーブラックとブラックドラゴンの交配から作出されたといわれています。頭部から背中にかけてドラゴン系のメタリックな配色を見せ、鎧を着たサムライをイメージしているようです。
頭部のみ発色を見せる個体から背部まで乗るタイプが見られます。
黒ベースの個体は「ブラックサムライ」、赤い体色は「レッドサムライ」などのように呼ばれます。
ヘルボーイ(マーブル系)、タキシード(マーブル系)
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「ヘルボーイ」は、ドラゴンのような金属光沢を背ビレ付け根や背部、尾ビレ付け根に持つ品種です。金属光沢の発現部位のコントロールは、コイベタなどのマーブル系から導入されたと考えられます。
「タキシード」は、体の半分で色彩が異なっていてタキシードのような色彩の配置を持つ品種です。
ファンシーマーブル系から作出され、マーブルが発現部位のコントロールをしているものと考えられます。
コイ、キャンディ系
近年人気の品種で、マーブル系の不規則な配色パターンを生かしています。鮮やかな色彩をボディやヒレにちりばめ、にぎやかでかわいらしい色彩が特徴。上で紹介してきたマーブル系の表現を幾重にも重ね、唯一無二の個性を持つ個体がたくさん生み出されています。
鯉ベタ(紅白、昭和三色、黄写り)
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「鯉ベタ」は2010年ごろに作出され、一世を風靡した品種です。
黒・赤(黄)・白(クリア)の3色、または赤、クリアの2色を持つ形質で、「紅白」「大正三色」「黄写り」など、錦鯉にちなんだ品種名がつけられることもあります。この鯉ベタをベースに多くの品種が生み出されました。
丹頂、日の丸
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鯉ベタのなかでも個性的な品種がこちら。「〇〇トップ」と近い形質と考えられています。
「丹頂」は、頭部にタンチョウヅルのような赤い発色が入るのが特徴です。
頭部以外の体の一部に赤い発色を持つ「日の丸」と呼ばれるタイプも存在します。
キャンディ(ニモ)、ギャラクシー
「キャンディ(ニモ)」は、黒・赤・白(クリア)・黄~白の4色を持つ形質です。
鮮やかでかわいらしい色彩から一躍人気の品種となりました。
「ギャラクシー」は、ドラゴン系のパールスポットが細かくちりばめられた形質です。
均一に細かくパールスポットが入る個体が良個体とされます。
パールスポット(グアニン)の発色とサイズをコントロールする改良が行われています。
アバター系
ギャラクシースポットとキャンディマーブル系の不規則な配色パターンを重ねた新たな品種です。スポット(グアニン)の入り方や色だけでなく、スポットの細かさにも着目して改良がされています。作出の難しさに加えて、成⾧による色彩変化が今までのマーブル系品種よりも大きい特徴があります。
形質がまだ安定しない系統ですが、その変化の大きさやバリエーションの多さも魅力的。
アバター、アバターカッパー、〇〇ギャラクシー
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ターコイズブルーとブラックを組み合わせた「アバター」は、ギャラクシーから作出された品種とみられています。体に入るスポットの量やスポットの細かさ、色により多様なタイプが登場しています。
一般的にスポットが多く細かい品種ほど作出が難しく、価値もアップ。青を抑制する遺伝子はまだ見つかっていないため、メラノ系の黒を残してメタリック系の青/緑を減らす改良は非常に難易度が高いです。
なお、スポットが多く入るタイプはギャラクシーを名前に入れる場合もあります。スポットの色に合わせて「〇〇ギャラクシー」と呼ばれることも。
ギャラクシー系のスポットは、大きなスポット、細かなスポット、より細かなスポットというように、スポットの細やかさや入り方で名称やグレードが区別されています。
ファームやお店により、さまざまな名称で呼ばれています。
スポットの色やヒレの色の入り方でも名称は異なります。
その他、アバターから作出され、ボディのブルーをなくし黒色の体色をベースにメタリックなパールスポットをちりばめた「ブラックスター」や「ブルースター」、ブラックスターをベースに、ボディのブルーをヒレに乗せた「ブラックライト」も登場しています。
原種クロス系
ベタ・スマラグディナ、ベタ・インベリスといった原種系のベタとの交配から生まれた品種です。スプレンデンス種とは雰囲気の異なる配色や発色が表現できることから注目を集めています。スペードテールになる尾ビレ、ヒレに入る格子状の模様など、原種の特徴も生かされています。
シンフォニー(別名:エイリアン、トリプルクロス)、ベンジャロン、インベリス〇〇
「シンフォニー」は2016年に登場した比較的新しい品種で、タイではエイリアンの名が一般的です。ベタ・スマラグディナ、ベタ・マハチャイエンシス、ベタ・スティクトスの3種を交配して作出されたといわれています。ギター産のベタ・スマラグディナのような格子模様を尾ビレに持つのが特徴です。
「ベンジャロン」は、スペードテールになる地域個体群のベタ・スプレンデンスの交配によって作出されたといわれる品種です。
「インベリス〇〇」は、ベタ・インベリスとプラガット系の交配により作出された品種で、改良種の色彩と、インベリスの細身な体形の組み合わせが美しい種です。
まとめ
今回は、バリエーション豊富なベタの体色、模様についてお届けしました。
超改良ベタ大図鑑とあわせてベタ選びの参考にしてみてください。
それでは次の授業をお楽しみに!
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